kouyamaki
DONEpixivに上げていた読み切りシリーズの続き。あくまでカップルにならない鈴薪青。文脈は適当。薪室長、鈴木副室長、駆け出しの青木で。この鈴薪青はそのうち名前を付けて独立したシリーズにするかもしれません。読み切り #10 タオルドライ 脱衣所で鈴木がシャツのボタンを外していると、シャワーブースの一つが開いて、青木が上がってきた。
「お疲れ様です!」
人がいると思っていなかったのだろう。青木は丸出し無防備だった。が、鈴木に元気に挨拶しながら、さり気なくタオルで隠す。
えらいえらい。薪に比べれば大変によい子である。
鈴木は一人心の中で頷く。
薪の無防備ぶりを知らない男は科警研にいない。隠す素振りすら全く見せない男っぷりなのだ。警察大学校時代に発覚した悪癖である。
少しは周りの迷惑も考えて、恥じらいを身につけて欲しいところなのだが。この件は鈴木ですら匙を投げている。
「俺の次の休憩は鈴木さんでしたか。」
乾いたタオルを取り出す青木の裸を、鈴木はついつい観察してしまう。
1841「お疲れ様です!」
人がいると思っていなかったのだろう。青木は丸出し無防備だった。が、鈴木に元気に挨拶しながら、さり気なくタオルで隠す。
えらいえらい。薪に比べれば大変によい子である。
鈴木は一人心の中で頷く。
薪の無防備ぶりを知らない男は科警研にいない。隠す素振りすら全く見せない男っぷりなのだ。警察大学校時代に発覚した悪癖である。
少しは周りの迷惑も考えて、恥じらいを身につけて欲しいところなのだが。この件は鈴木ですら匙を投げている。
「俺の次の休憩は鈴木さんでしたか。」
乾いたタオルを取り出す青木の裸を、鈴木はついつい観察してしまう。
kouyamaki
DONEpixivに上げていた「読み切り」シリーズ。薪さんと青木が鈴木の墓参りで、偶然雪子に会う話。同じく、pixiv に上げた「青木の持ち込み」シリーズの「体重計」、「真冬物語」シリーズの「緑のガーネット」の続きのような話。かはたれの 彼は誰時、薪と青木は鈴木の墓を訪れた。新品の雑巾を持ち込んだ青木が手早く墓石を拭いてくれた。
こういう時、デカくて手足の長い奴は妙に便利だな。薪はぼんやり思った。
青木とここに来るのは2度目だ。
前回同様、薪の方が緊張している。青木は薪より一歩下がって、静かに目を閉じて鈴木に手を合わせてくれている。
生きている間の鈴木に、薪は自分の想いを伝えたことはない。
それが何故、今の薪は青木をここに連れて来たのか。
むしろそれこそが、薪の鈴木への気持ちを現している。
鈴木が好きだった。
こんな形で、18の頃からの長い片想いを鈴木に打ち明けてしまうことになった。
前回来た時もそうだったが、恥ずかし過ぎる。
6173こういう時、デカくて手足の長い奴は妙に便利だな。薪はぼんやり思った。
青木とここに来るのは2度目だ。
前回同様、薪の方が緊張している。青木は薪より一歩下がって、静かに目を閉じて鈴木に手を合わせてくれている。
生きている間の鈴木に、薪は自分の想いを伝えたことはない。
それが何故、今の薪は青木をここに連れて来たのか。
むしろそれこそが、薪の鈴木への気持ちを現している。
鈴木が好きだった。
こんな形で、18の頃からの長い片想いを鈴木に打ち明けてしまうことになった。
前回来た時もそうだったが、恥ずかし過ぎる。
kouyamaki
DONEpixivに上げていた読み切りシリーズ。鈴誕に寄せて?あくまでバディな鈴青を書いてみたかったが挫折。カップルにならない鈴薪青。文脈は適当。薪室長、鈴木副室長、駆け出しの青木で。読み切り #9 Cigarette Break「青木、火くれる?」
喫煙所に顔を出した鈴木が、無遠慮にタバコを咥えた口元を近づけてくる。
こういう時、イケメンは罪作りだな。
青木はぼんやり思う。だが、青木も何となく鈴木とのこのキスには慣れてしまった。
青木はすっと鈴木に呼吸を合わせる。
鈴木のチェ・ブランコの先に点った火。
整った鼻筋にほんの一瞬差した赤。
ゆったりと、鈴木の最初の一吸いの香りが広がる。僅かに紅茶のような香ばしさ。
疲れのせいか少々気怠げな様子でも、イケメンはイケメン。
なんだか悔しい。
これじゃ、薪さんが苦労するわけだ。
青木も煙りを吐いて、室長に心から同情する。
薪が大学時代からの親友にして現在は自分の右腕である、副室長の鈴木に微妙な好意を持っているのは、色恋沙汰に疎い青木にもわかる。
3431喫煙所に顔を出した鈴木が、無遠慮にタバコを咥えた口元を近づけてくる。
こういう時、イケメンは罪作りだな。
青木はぼんやり思う。だが、青木も何となく鈴木とのこのキスには慣れてしまった。
青木はすっと鈴木に呼吸を合わせる。
鈴木のチェ・ブランコの先に点った火。
整った鼻筋にほんの一瞬差した赤。
ゆったりと、鈴木の最初の一吸いの香りが広がる。僅かに紅茶のような香ばしさ。
疲れのせいか少々気怠げな様子でも、イケメンはイケメン。
なんだか悔しい。
これじゃ、薪さんが苦労するわけだ。
青木も煙りを吐いて、室長に心から同情する。
薪が大学時代からの親友にして現在は自分の右腕である、副室長の鈴木に微妙な好意を持っているのは、色恋沙汰に疎い青木にもわかる。