たなかんぼ
DONE展示①ケーキバース・以前書いたものの加筆修正版
・ほんのり流血等の要素あり
※文字数の関係で事前説明なしのため
【ケーキバース】を知らない方は支部等で予備知識の検索をお願いします!
スペースに書いてあるpass4文字 9045
かなえ
DONE付き合ってるクリテメとロイの話。※ロイ生存、超捏造注意ロイが昭和の親父よろしく「テメノスは嫁にやらん!!」とバチバチしてるの書こうとしました。
前にアップしたやつの完成版です。これだけで読めます。
若き聖堂騎士の試練息をするのも忘れそうな威圧感。全身がぞわりと粟立つ。
この感覚は──そうだ、カルディナ機関長と初めて剣を交えたときのものと似ている。
目の前に対峙する人間が何倍にも大きく見えるような、そんな錯覚すら覚えるほどのプレッシャー。
僕は目の前の人からかろうじて目をそらさないまま、少しだけ息を吐き、剣を鞘から引き抜いた。
相手は杖を構えて、鋭い視線で僕を睨みつけてくる。それはまるで、テメノスさんが異端を暴くときの表情とよく似ていた。悪事を絶対に見逃さない視線。似ていると感じるのは、やはり二人が家族だから、だろうか。
「クリック・ウェルズリー君」
よく通る声で、目の前のロイさんが口を開いた。
「見極めさせてもらうよ。君が、テメノスに相応しい人間か」
5170この感覚は──そうだ、カルディナ機関長と初めて剣を交えたときのものと似ている。
目の前に対峙する人間が何倍にも大きく見えるような、そんな錯覚すら覚えるほどのプレッシャー。
僕は目の前の人からかろうじて目をそらさないまま、少しだけ息を吐き、剣を鞘から引き抜いた。
相手は杖を構えて、鋭い視線で僕を睨みつけてくる。それはまるで、テメノスさんが異端を暴くときの表情とよく似ていた。悪事を絶対に見逃さない視線。似ていると感じるのは、やはり二人が家族だから、だろうか。
「クリック・ウェルズリー君」
よく通る声で、目の前のロイさんが口を開いた。
「見極めさせてもらうよ。君が、テメノスに相応しい人間か」
sikapopopo
DONEクリテメ吸血鬼パロ第二弾、漫画です漫画にしきれなかった続きはssつけました。
スケベになったので🔞ですね。話は繋がってません。
クセが強いので寛容な方とお耽美が好きな方に届きますように😉
あなたは18歳以上ですか?(y/n 2
ことじか
CAN’T MAKE淫魔パロのクリテメ流行って!と思って頑張って書きました。えちおねなのか初心なのかよくわからないテメノスさんになってしまいました。クリック君はむっつりです。淫魔パロのクリテメお腹がぐるぐると疼く。これが空腹ということだろうか。
ぱたぱたと羽根を忙しなく動かしながらテメノスは空を飛ぶ。
テメノスは人ならざるもので、いわゆる淫魔である。淫魔の主な食事は若い男性の精液だ。テメノス自身も男性型の淫魔であるが、精液が食事なのだ。なぜだかそういう風になっている。
食事の摂取方法にはいくつか種類がある。端的に言うと下の口から摂取する方法と上の口から摂取する方法らしい。
下の口から摂取する方法というのは、人間同士でいう性行為いわゆるセックスというものらしい。テメノスはそれを書物でしか読んだことがなかった。(そもそも口が二つある、というのもよく分からない。)直接的に摂取するのが一番効率がいいという。
3214ぱたぱたと羽根を忙しなく動かしながらテメノスは空を飛ぶ。
テメノスは人ならざるもので、いわゆる淫魔である。淫魔の主な食事は若い男性の精液だ。テメノス自身も男性型の淫魔であるが、精液が食事なのだ。なぜだかそういう風になっている。
食事の摂取方法にはいくつか種類がある。端的に言うと下の口から摂取する方法と上の口から摂取する方法らしい。
下の口から摂取する方法というのは、人間同士でいう性行為いわゆるセックスというものらしい。テメノスはそれを書物でしか読んだことがなかった。(そもそも口が二つある、というのもよく分からない。)直接的に摂取するのが一番効率がいいという。
たなかんぼ
DOODLEおっぱい(8/1)バニー(8/2)のヤンデレ(8/3)テメノスさんに花(8/7)いっぱいの棺(8/5)の中で抱きしめ(8/9)られる🐙(8/8)クリックくんは属性盛りすぎでしょうか?(ここまでタイトル) 1141stickey_game
DOODLEあ~~~~ダメだぁ!スケスケインナーが頭から離れんのですよ!!!!なんかっこうクリテメ…ちょっとだけエッな感じです!ここまで書きましたが、続きは書けるか分からんないっ! 1502
ことじか
DONE幸せなキスをするクリテメ。イルゼさんのイラストからss書かせて頂きました!ありがとうございます。https://twitter.com/Yiluze/status/1639547773337968641?s=20
幸福なキス(クリテメ)「貴方に触れてもよいでしょうか?」
真剣な眼差しで彼が問う。
先日、彼から想いを告げられた。好きだとそう言われた。一時の迷いだと切り捨てることができぬほど、彼は真剣で。そして私もまた、彼のことを好きになっていた。
恋人、となったのだろう。恋人とはなにをするのか見当はつかぬが。恋い慕う相手とこうして逢瀬を重ねるだけで私の心はひどく満たされていた。
夜の教会での逢瀬。月明かりに照らされたステンドグラスの前でクリックに問われる。
触れる。そうか、触れてもよいのか。手をそっと握りあう。汗ばんだ手。自分とは違う、所々に硬い豆がある剣を握る剣士の手。指先を絡めあって。ふと、目が合う。
クリックの瞳がテメノスを捕らえる。深い深い海の色のようにも、どこまでも澄んでいる空の色のようにも思える。目の前の彼の青が徐々に熱を帯びていく。その瞳に映る自分も情欲に塗れた顔をしているのが分かる。
777真剣な眼差しで彼が問う。
先日、彼から想いを告げられた。好きだとそう言われた。一時の迷いだと切り捨てることができぬほど、彼は真剣で。そして私もまた、彼のことを好きになっていた。
恋人、となったのだろう。恋人とはなにをするのか見当はつかぬが。恋い慕う相手とこうして逢瀬を重ねるだけで私の心はひどく満たされていた。
夜の教会での逢瀬。月明かりに照らされたステンドグラスの前でクリックに問われる。
触れる。そうか、触れてもよいのか。手をそっと握りあう。汗ばんだ手。自分とは違う、所々に硬い豆がある剣を握る剣士の手。指先を絡めあって。ふと、目が合う。
クリックの瞳がテメノスを捕らえる。深い深い海の色のようにも、どこまでも澄んでいる空の色のようにも思える。目の前の彼の青が徐々に熱を帯びていく。その瞳に映る自分も情欲に塗れた顔をしているのが分かる。
junkjokerxxx
DONE前半はこちら:https://poipiku.com/2633015/8917965.html・クリック君生存if
・捏造しかない
・独自解釈だらけ
・医学的あれそれは目を瞑ってください
クリテメがはっぴーなら何でもおいしい方向けです
全部まとめたしぶ版:https://www.pixiv.net/artworks/109709282 55
stickey_game
DOODLEしかこさん(@sikapopopo )の描かれたディーなキスにパッションを抱いたのでファンアートの短文です。あのえっrいのをうっかり目撃してしまった哀れなモブ神官視点です♡ 679junkjokerxxx
PROGRESSクリテメ長めの漫画、とりあえず前半部分。前半までなので中途半端なところで終わります。後半まで全部描けたらまとめてしぶに上げる予定です
・クリック君生存if
・故に捏造しかない・独自解釈や捻じ曲げいっぱい
・流血表現そこそこ
・とても喋るネームドモブの存在
上記なんでもおっけー!というクリテメが最終的にハピエンなら何でもおいしい方向けです。お味が合いましたらお付き合い頂けると幸いです。 56
たなかんぼ
DOODLEクリテメSS👁さんの感情は🐏くんだけが知っている。
・お下品モブ
ポーカーフェイス◇◇◇
「…テメノスさん、無理してませんか。」
そう声をかけたのは、旅仲間と杯を酌み交わした後。夜も更け帰路につくところに護衛を名乗り出た僕は、隣を歩く人に小さく尋ねた。
護衛など方便でしかない。この人の強さを知っている者からすればきっと笑われてしまうだろう。でも酒場でのこの人の様子がいつもと違う気がして、ついていこうと決めたのだ。
しかし、返ってきたのは素っ気ない返事だった。
表情は窺えない。返事の中の違和感はわずかで、本当に隠すのが上手い人だと思う。
大抵、こんな時は表情から何から一切を読み取らせない。旅仲間にさえ大事な感情は薄らと匂わせる程度にしか残さなかった。
酒場に面した色街を、疎らにたむろしている柄の悪い者たちの隙間を縫うように通り抜けようとした時。隣を歩く人の歩調が少しだけ鈍くなった気がした。歩幅を合わせつつ、さりげなく周囲の視線から庇うように位置取って気を配る。
1919「…テメノスさん、無理してませんか。」
そう声をかけたのは、旅仲間と杯を酌み交わした後。夜も更け帰路につくところに護衛を名乗り出た僕は、隣を歩く人に小さく尋ねた。
護衛など方便でしかない。この人の強さを知っている者からすればきっと笑われてしまうだろう。でも酒場でのこの人の様子がいつもと違う気がして、ついていこうと決めたのだ。
しかし、返ってきたのは素っ気ない返事だった。
表情は窺えない。返事の中の違和感はわずかで、本当に隠すのが上手い人だと思う。
大抵、こんな時は表情から何から一切を読み取らせない。旅仲間にさえ大事な感情は薄らと匂わせる程度にしか残さなかった。
酒場に面した色街を、疎らにたむろしている柄の悪い者たちの隙間を縫うように通り抜けようとした時。隣を歩く人の歩調が少しだけ鈍くなった気がした。歩幅を合わせつつ、さりげなく周囲の視線から庇うように位置取って気を配る。
たなかんぼ
DOODLE羊の日。クリテメこひつじ吸い目を疑った。
ほとんど寝ずにとある異端を審問した帰り道。草臥れた体を引きずって宿に戻ろうと、聖堂騎士の詰所前を通りすがったときのこと。
そこに居たのはふわふわもこもこの着ぐるみに身を包んだ"子羊くん"。それは確かにこの世に存在しているようだ。
なぜなら、もうこの腕の中にふわふわとした手触りはあるのだから……
◇◇◇
「……あの、テメノスさん」
「すぅ~……」
「テメノスさん……?」
「ふぅ~……」
「テメノス・ミストラル異端審問官殿」
「……なんですか」
何度目かの呼び掛けにようやく応えたその人、テメノス・ミストラルは双眸の下に濃いくまをこさえて人の胸毛を吸っている。
いや、人聞きが悪い。今この羊を模倣した姿である理由は催事であり、新人騎士は例年この姿で行うのが通過儀礼となっていた。断じて自らの意思ではない事をここに主張したい。
1030ほとんど寝ずにとある異端を審問した帰り道。草臥れた体を引きずって宿に戻ろうと、聖堂騎士の詰所前を通りすがったときのこと。
そこに居たのはふわふわもこもこの着ぐるみに身を包んだ"子羊くん"。それは確かにこの世に存在しているようだ。
なぜなら、もうこの腕の中にふわふわとした手触りはあるのだから……
◇◇◇
「……あの、テメノスさん」
「すぅ~……」
「テメノスさん……?」
「ふぅ~……」
「テメノス・ミストラル異端審問官殿」
「……なんですか」
何度目かの呼び掛けにようやく応えたその人、テメノス・ミストラルは双眸の下に濃いくまをこさえて人の胸毛を吸っている。
いや、人聞きが悪い。今この羊を模倣した姿である理由は催事であり、新人騎士は例年この姿で行うのが通過儀礼となっていた。断じて自らの意思ではない事をここに主張したい。
stickey_game
MOURNINGクリテメ短文、羊の日なんで書きました!今日って羊の日らしいですねぇー!クリテメェーーーー!!🐏👁子羊の日クリックとテメノスが隣同士寄り添いながら酒場で楽しく時間を過ごしていると、ふとテメノスが何かを思いついたように話しかけた。
「そういえば、クリックくん。今日は何の日か分かりますか?」
何だか楽しそうな笑顔で僕の恋人はこちらを見ている。こういう時は決まって禄でもないことを考えている。
「…誰かの誕生日でしょうか?」
「いいえ、今日は羊の日らしいですよ」
「だ、だからってなんで僕を見るんですか!僕は子羊じゃありません!」
「おや?まだ何も言ってませんが、子羊くん?」
「う…。ぼ、僕は貴方の…騎士…がいいです…」
クリックの言葉尻がややすぼまり小さくなる。大型犬が寂しそうに拗ねたような姿をニヤニヤとテメノスは笑いながら楽しそうにしている。何だかんだでいつもこの人のペースに乗せられてしまう自分が歯痒い。
731「そういえば、クリックくん。今日は何の日か分かりますか?」
何だか楽しそうな笑顔で僕の恋人はこちらを見ている。こういう時は決まって禄でもないことを考えている。
「…誰かの誕生日でしょうか?」
「いいえ、今日は羊の日らしいですよ」
「だ、だからってなんで僕を見るんですか!僕は子羊じゃありません!」
「おや?まだ何も言ってませんが、子羊くん?」
「う…。ぼ、僕は貴方の…騎士…がいいです…」
クリックの言葉尻がややすぼまり小さくなる。大型犬が寂しそうに拗ねたような姿をニヤニヤとテメノスは笑いながら楽しそうにしている。何だかんだでいつもこの人のペースに乗せられてしまう自分が歯痒い。
stickey_game
MAIKING今日のクリテメ妄想で呟いてた「心から望んでいることを何か1つやらなきゃいけない部屋」の導入編を書きなぐったものです♡続きを書くのにアンケとっているので良ければ投票お願いします🙏神官様へのお願い事「…30年ほど生きてきましたけど稀有なこともあるもんですね?」
「僕もこんな経験初めてです」
見た目はただの小屋だったはずだ。路行く先で夜も更けていき、さてどうしたものかと野宿を覚悟していたらこの小屋を偶然発見した。旅人用に開放されている小屋のようだと判断し軽率に入ったのがまずかったかもしれない。二人で小屋に入ったとたんにガチャッと大きな音がしたかと思うと固く閉じられた入り口の扉に大きな錠前がかかっていた。部屋を散策してみたが錠前にあいそうな鍵は見つからなかった。どうしたものかと思案していると入り口の扉にいつのまにか商店で使われるような看板が吊り下げられているのに気づく。よく見ると何かが書いてある。
2234「僕もこんな経験初めてです」
見た目はただの小屋だったはずだ。路行く先で夜も更けていき、さてどうしたものかと野宿を覚悟していたらこの小屋を偶然発見した。旅人用に開放されている小屋のようだと判断し軽率に入ったのがまずかったかもしれない。二人で小屋に入ったとたんにガチャッと大きな音がしたかと思うと固く閉じられた入り口の扉に大きな錠前がかかっていた。部屋を散策してみたが錠前にあいそうな鍵は見つからなかった。どうしたものかと思案していると入り口の扉にいつのまにか商店で使われるような看板が吊り下げられているのに気づく。よく見ると何かが書いてある。
たなかんぼ
DOODLE闇に堕ちた聖堂騎士と慈愛の異端審問官の話。陽楽さんと話した最高の設定。
以下捏造・特殊設定↓
テメノスを愛する故に何処へも行けないよう様々な装飾品を贈ったり、少しずつ枷として身体への拘束をしたりする。クリックへの愛を自覚して逃げてしまったテメノスは、クリックの歪んだ愛に報いる為に心と体の全てを委ねる……
↑前提のモブ視点。
誓いの騎士と籠の鳥文字通り、籠の鳥となったテメノスを囲って暮らすクリック。誓いを交わしたふたりは、小さな街ですぐに噂になった。
金髪の聖堂騎士の傍らにはいつも美しい人がいたという──
たまに見かける美しい人は車椅子に乗せられたままおだやかに微笑むだけで一言も喋らない。介助している聖堂騎士も笑顔だけど少し怖かった。
ベールに隠された人は足が不自由なようで、聖堂騎士無しには現れない。華奢な体は大小様々な装飾品で彩られ、飾られ、まるで何かに守られるようにそこに在る。
偶然、足元に転がしてしまったコインを拾おうとして仰ぎ見たその人は…かの著名な宗教画のように美しかった。
直後、コインを掴んだ掌の横を鈍色の大剣が貫いた。
「あれっ、外しちゃいましたか?すぐにその不埒な手を罰しますから… 動かないでくださいね。」
1285金髪の聖堂騎士の傍らにはいつも美しい人がいたという──
たまに見かける美しい人は車椅子に乗せられたままおだやかに微笑むだけで一言も喋らない。介助している聖堂騎士も笑顔だけど少し怖かった。
ベールに隠された人は足が不自由なようで、聖堂騎士無しには現れない。華奢な体は大小様々な装飾品で彩られ、飾られ、まるで何かに守られるようにそこに在る。
偶然、足元に転がしてしまったコインを拾おうとして仰ぎ見たその人は…かの著名な宗教画のように美しかった。
直後、コインを掴んだ掌の横を鈍色の大剣が貫いた。
「あれっ、外しちゃいましたか?すぐにその不埒な手を罰しますから… 動かないでくださいね。」
sikapopopo
DOODLE鉛筆でクリテメ描いた。折角なのでポイピクに載せます。今何となく色々変えたい時期で目がいっぱいでちょっとアレですね!二枚目は身内に見せられないやつね!こっそり載せときます… 2たなかんぼ
DOODLE某ワーが呟いてたストリップの話。クリテメ風味月光の審判さらさらと心地よい夜風が開け放たれた窓からそよいでいる。闇にかがやく月が天高く翳したのだから、普段ならそこの寝台でゆっくりと一日の疲れを癒しているはずなのだ。それなのに。
「……こひつじ君、審問の時間ですよ」
窓枠に腰掛けるその人は、異端審問官の衣装を身に纏い、愛用の杖と共にやってきた。
「え、は……?」
「おやおや、いつもの凛々しいお姿はどこへ?部屋着とはいえ、なんだかいつもより幼い気がします」
「こ、こんな時間に訪問しておいて……」
「フフ、そうでした。ねえ…この間のお話、覚えていますか?」
「……え!?えーっと……」
予想外の言葉が彼の口から飛び出してくる。いや、予想外の言葉はいつも聞いているのだがそれとは区分けそのものが違う気がした。自分の発した言葉に心当たりがないか必死で記憶を辿るが、当然そんなものはない。段々と彼の表情は曇り、それは悲しみに変わっていく。さっきまでの愉快な口振りから一転、落胆の滲む声音が部屋に響いた。
2399「……こひつじ君、審問の時間ですよ」
窓枠に腰掛けるその人は、異端審問官の衣装を身に纏い、愛用の杖と共にやってきた。
「え、は……?」
「おやおや、いつもの凛々しいお姿はどこへ?部屋着とはいえ、なんだかいつもより幼い気がします」
「こ、こんな時間に訪問しておいて……」
「フフ、そうでした。ねえ…この間のお話、覚えていますか?」
「……え!?えーっと……」
予想外の言葉が彼の口から飛び出してくる。いや、予想外の言葉はいつも聞いているのだがそれとは区分けそのものが違う気がした。自分の発した言葉に心当たりがないか必死で記憶を辿るが、当然そんなものはない。段々と彼の表情は曇り、それは悲しみに変わっていく。さっきまでの愉快な口振りから一転、落胆の滲む声音が部屋に響いた。
たなかんぼ
DONE仲間に祝福される、付き合って数年目のクリテメAIUE.かなしい、つらい、くるしい。くらくてつめたい。だれもいない。だきしめてほしい。
……あいしてほしい。
◇
孤児時代、来る日も来る日も飢えと戦っていた。その名残か現在まで食は細いまま。汁菜を好み、口をつける。ひとくちは小さく、消化の速度も遅い。仲間内では比較的ゆっくりと食事を摂るほうだった。最年長のオズバルドと並び、互いにぽつりぽつりと本の内容を確認したり、時には無言で終えたりもする。
旧友を失って、恩人を失った。その事がより一層食欲の減退に拍車をかけていたのだが、キャスティやオーシュットがやれ健康だの干し肉だのと構うものだから、観念してゆっくりながら量を摂ることに専念していた。
皆、心配してくれているのだ。その心に報いたい。だが困ったことに胃袋はスープ一杯で満腹を訴える。我ながらほんとうに小さくて辟易するが、こうなるともうひとくちも食べたいとは思えない。口に物を運ぶのが億劫になり、喉奥からははっきりとした拒絶が聞こえる。はあぁ、と深いため息をついて器に盛られた薄切りの肉を持ち上げては置くことを繰り返している。行儀もよくないので、今日のところはギブアップを宣言しようとした時だった。
3788……あいしてほしい。
◇
孤児時代、来る日も来る日も飢えと戦っていた。その名残か現在まで食は細いまま。汁菜を好み、口をつける。ひとくちは小さく、消化の速度も遅い。仲間内では比較的ゆっくりと食事を摂るほうだった。最年長のオズバルドと並び、互いにぽつりぽつりと本の内容を確認したり、時には無言で終えたりもする。
旧友を失って、恩人を失った。その事がより一層食欲の減退に拍車をかけていたのだが、キャスティやオーシュットがやれ健康だの干し肉だのと構うものだから、観念してゆっくりながら量を摂ることに専念していた。
皆、心配してくれているのだ。その心に報いたい。だが困ったことに胃袋はスープ一杯で満腹を訴える。我ながらほんとうに小さくて辟易するが、こうなるともうひとくちも食べたいとは思えない。口に物を運ぶのが億劫になり、喉奥からははっきりとした拒絶が聞こえる。はあぁ、と深いため息をついて器に盛られた薄切りの肉を持ち上げては置くことを繰り返している。行儀もよくないので、今日のところはギブアップを宣言しようとした時だった。
garakushipeach
SPOILERthere is a bit of nudity but its not r18! also..... spoilers for temenos ch3!READ LEFT TO RIGHT
>>>>>>>> 22
たなかんぼ
DOODLEあばいて!しんもんかんさま🥺♡・ツイログ会話文
・追加小話300字程度
【入れそうで入れない、ちょっと入れる話】~いちぶーすとめ~
🐑「ダメったらダメったらダメです」
👁「いいじゃないですか、ちょっとくらい」
🐑「ダメですって」
👁「んもうつれないですねえ」
🐑「つれたらダメでしょう…」
👁「いいんですよ、素直になって」
🐑「今でもじゅうぶん素直なので」
👁「言うようになりましたね」
🐑「何年あなたといると思ってるんですか」
👁「3年と5ヶ月です」
🐑「めちゃくちゃ覚えてますね」
👁「それは愛しいひとですから」
🐑「はあもう、どこまで本気かわかんない人だな」
👁「ぜーんぶ本気ですが…」
🐑「だとしても」
👁「?」
🐑「その…さきっぽだけ、とか…やめてください」
👁「え、ぜんぶもらっていいんですか?」
🐑「ちがいます!他の男がいるところでそういうこと、言わないで」
1634🐑「ダメったらダメったらダメです」
👁「いいじゃないですか、ちょっとくらい」
🐑「ダメですって」
👁「んもうつれないですねえ」
🐑「つれたらダメでしょう…」
👁「いいんですよ、素直になって」
🐑「今でもじゅうぶん素直なので」
👁「言うようになりましたね」
🐑「何年あなたといると思ってるんですか」
👁「3年と5ヶ月です」
🐑「めちゃくちゃ覚えてますね」
👁「それは愛しいひとですから」
🐑「はあもう、どこまで本気かわかんない人だな」
👁「ぜーんぶ本気ですが…」
🐑「だとしても」
👁「?」
🐑「その…さきっぽだけ、とか…やめてください」
👁「え、ぜんぶもらっていいんですか?」
🐑「ちがいます!他の男がいるところでそういうこと、言わないで」
たなかんぼ
DOODLEOh 薬師ジョブ👁のパンツの丈が短くてタイツだと思ってた布がサイハイソックスだった時にできた隙間の1センチwatch ヤラシイヤラシイネのクリテメ
気になるあの子の気になるスキマサブジョブ用支給服をご存知だろうか。
今目の前のひとが身に付けている、特定の認可を受けた者が纏う事を許された専用衣装。個人によって多少のアレンジを加え、効率や機能性を最大限に引き出されているので戦闘では重宝している。
……何故こんな分かりきった説明をするのかだって?それは………
「男性用とはいえ、こんな短い丈のものを…!神の下僕としてあるまじき格好ですよ、テメノスさん!」
心の声を、ありったけのツッコミとして吐き出した。
「なんなんです、急に大声をあげて」
「…不埒です」
大仰な溜息をつく審問官の横でぶうぶうと不満を垂れる。我が行いながら子供のようであると理解しつつも、目の前のひとの無防備さに物申すことを止める気はなかった。だってその服、太腿までしか丈がないんですよ。その下に身につけてるのだって、薄手すぎてちょっと肌が透けてます。いくら何でも駄目です。
1309今目の前のひとが身に付けている、特定の認可を受けた者が纏う事を許された専用衣装。個人によって多少のアレンジを加え、効率や機能性を最大限に引き出されているので戦闘では重宝している。
……何故こんな分かりきった説明をするのかだって?それは………
「男性用とはいえ、こんな短い丈のものを…!神の下僕としてあるまじき格好ですよ、テメノスさん!」
心の声を、ありったけのツッコミとして吐き出した。
「なんなんです、急に大声をあげて」
「…不埒です」
大仰な溜息をつく審問官の横でぶうぶうと不満を垂れる。我が行いながら子供のようであると理解しつつも、目の前のひとの無防備さに物申すことを止める気はなかった。だってその服、太腿までしか丈がないんですよ。その下に身につけてるのだって、薄手すぎてちょっと肌が透けてます。いくら何でも駄目です。
たなかんぼ
DOODLE激坂ふれ~むちゃ~ち🐑👁フレーバー・テ×××はぁ、はぁ、はぁ。
彼は息ひとつ乱していないというのに、騎士たる自分はといえば……神の剣に有るまじき、情けない姿を晒していた。息を切らしながらも懸命に踏ん張る。
事の始まりは、悪漢を容赦なく降した異端審問官・テメノスに導かれ、大聖堂までの道程を護衛を申し出た瞬間から。おそらく鍛えられているであろう、前を歩く健脚に今もついていくのが精一杯。それもそのはず、登り慣れていないものを拒むかのような坂、坂、坂の大激坂。九十九(つづら)折りを遠景に眺めた時は、声にこそ出さなかったが厳しい訓練に使われた山々を思い出し背筋が凍ったものだ。この審問官はここをほぼ毎日登り降りしているらしい。加えてこの重装備。もちろん訓練を怠ったりはしていないが、標高が高く酸素も薄い。心が折れそうになるも、なんとか足を前に進めている状態だった。
1207彼は息ひとつ乱していないというのに、騎士たる自分はといえば……神の剣に有るまじき、情けない姿を晒していた。息を切らしながらも懸命に踏ん張る。
事の始まりは、悪漢を容赦なく降した異端審問官・テメノスに導かれ、大聖堂までの道程を護衛を申し出た瞬間から。おそらく鍛えられているであろう、前を歩く健脚に今もついていくのが精一杯。それもそのはず、登り慣れていないものを拒むかのような坂、坂、坂の大激坂。九十九(つづら)折りを遠景に眺めた時は、声にこそ出さなかったが厳しい訓練に使われた山々を思い出し背筋が凍ったものだ。この審問官はここをほぼ毎日登り降りしているらしい。加えてこの重装備。もちろん訓練を怠ったりはしていないが、標高が高く酸素も薄い。心が折れそうになるも、なんとか足を前に進めている状態だった。
たなかんぼ
DOODLE貴族ショタ🐑(7)×元神官教育係👁(37)転生捏造ショタおね。テメ3章後推奨
どっかに呟いたやつの加筆修正版
テメさんが長髪☺️
シロツメクサの約束南ティンバーレイン森道、湖のガゼボで顔を真っ赤にした子羊に迫られていた。
旅に出た当時、この辺りで拾ったメモの走り書きがふいに頭を掠め、妙に引っかかっていた。子羊Jrの面倒を見るついでに何か探れないかと、湖の中央くんだりまで漕ぎ出したのだ。
しかし、この展開は予想しておらずのらりくらりとかわすも彼の瞳はまっすぐだ。しばらく見つめあった後、観念して視線の合う位置まで屈んでみる。
すると花が咲いたように微笑んで、少しはにかむ。
『テメノスさん、ぼく、あなたがすきなんです。うそでも、おせじでもないんです』
頬は林檎色、息は興奮で荒くて、幼さが勝ってしまう容姿。彼なりの真実を知らぬ間に無下にしてしまわないように、慎重に答えを探す。如何にして返事をしようかと迷っていれば、少しずつ距離を詰められて小さなガゼボの面積では殆ど逃げ場がなくなる。ゆるやかに尻もちをつくと、跪いた彼がいつの間にか握っていた花を目の前に突き出してきた。
897旅に出た当時、この辺りで拾ったメモの走り書きがふいに頭を掠め、妙に引っかかっていた。子羊Jrの面倒を見るついでに何か探れないかと、湖の中央くんだりまで漕ぎ出したのだ。
しかし、この展開は予想しておらずのらりくらりとかわすも彼の瞳はまっすぐだ。しばらく見つめあった後、観念して視線の合う位置まで屈んでみる。
すると花が咲いたように微笑んで、少しはにかむ。
『テメノスさん、ぼく、あなたがすきなんです。うそでも、おせじでもないんです』
頬は林檎色、息は興奮で荒くて、幼さが勝ってしまう容姿。彼なりの真実を知らぬ間に無下にしてしまわないように、慎重に答えを探す。如何にして返事をしようかと迷っていれば、少しずつ距離を詰められて小さなガゼボの面積では殆ど逃げ場がなくなる。ゆるやかに尻もちをつくと、跪いた彼がいつの間にか握っていた花を目の前に突き出してきた。