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腐向け

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mitsuro

かきかけ前に出した同人誌(Purgatorium)のオリキャラ隊員目線 出だしだけ(つづき書けたらサイトにUP予定。書けたら…)隊長に想いを告げたのは、どこかに断られないという確信があったからだった。でなければ、あれ程の英雄に、あんなこと恐れ多くて言えるはずがない。
人の口に戸は立てらないというのは本当だ。もし俺が最初だったら絶対に秘密にして、自分だけのものにしておくのに。しかし当の本人になれば、舞い上がって、誰かに自慢してしまいたくなる気持ちも、解らなくはなかった。男っていうのはつくづく馬鹿な生き物だ。こと、そっちのことに関しては特に。
「隊長は頼めば断らない」一部の隊員の間で囁かれる真偽不明の噂。
その噂を聞きかじった殆どの者は、正直間に受けちゃいなかった。彼を本当に慕っているからこそ、腹を立てる者もいた。けれども、なんとなくそわそわと、どこか浮ついた、わずかな可能性に、一抹の期待を抱いている空気だけはあった。
そんなはずがない、彼にそうあって欲しくないという気持ちとは裏腹に、手を伸ばせばあの、時折見せる少し影のある微笑と共に、優しく受け入れられるのではと、夢想する者は少なくなかったはずだ。
自分を棚に上げて、自分だけは特別だと。
そう、俺だけじゃない。だれもが、彼にとって特別な存在になりたかった。
ほんの一瞬の判断が生死を分ける日常の只中で、それさえあればこの見えない恐怖を払拭できると。
実際にその願いが叶ってしまうまではそう思っていた。彼が、そうなってしまった理由を、知るときまでは。592 文字