yumenopolis
DONE一次創作『ユメノポリス』の小説第2話です。挿絵はこの投稿の後に上げておきます。
#02旋律 『ノクターン第2番』 イスマの夢 チリリン…
静かな店内に来店を知らせるドアベルの音が響く。客がやって来たようだ。平日の昼間に客が来ることは少ないのだが…。
読みかけの分厚い本から目を外し、カウンター越しに入り口の方を見やる。白いシャツに黒いパンツ姿の長身の男がこちらに向かって歩いてくる。それはよく知った人物だった。
「あぁ、君か。よく来たね。」
「こんにちは、オーナー。ひと月ぶりくらいかな。」
「そうだな、元気そうで良かった。」
「にゃー。」
「やぁ、レム。君も遊びに来たのかい、ゆっくりしていきなさい。」
「んにゃー!」
レムと呼ばれた黒猫は物珍しそうに店内を探索し始めた。
癖毛の黒髪に深紅の瞳、彼はこの店に良く来る常連客だ。常連と言っても、月に一度来るか来ないかだが…。
8780静かな店内に来店を知らせるドアベルの音が響く。客がやって来たようだ。平日の昼間に客が来ることは少ないのだが…。
読みかけの分厚い本から目を外し、カウンター越しに入り口の方を見やる。白いシャツに黒いパンツ姿の長身の男がこちらに向かって歩いてくる。それはよく知った人物だった。
「あぁ、君か。よく来たね。」
「こんにちは、オーナー。ひと月ぶりくらいかな。」
「そうだな、元気そうで良かった。」
「にゃー。」
「やぁ、レム。君も遊びに来たのかい、ゆっくりしていきなさい。」
「んにゃー!」
レムと呼ばれた黒猫は物珍しそうに店内を探索し始めた。
癖毛の黒髪に深紅の瞳、彼はこの店に良く来る常連客だ。常連と言っても、月に一度来るか来ないかだが…。
yumenopolis
DONE1次創作で作っている作品『ユメノポリス』の小説第一話です。小説を書くのは慣れていない素人ですので、読みづらいかと思いますが、世界観など雰囲気が少しでも伝わったら嬉しいです。
#01 前奏曲 嬰ハ短調『鐘』 夢の番人 突然、目の前に銃口を突き付けられた。
「ウラノス…。」
黒いコートに黒いマント、銀の装飾をあしらった黒いハットを深く被るその男は手にした銃のハンマーを持ち上げた。
意識が朦朧として、状況が上手く飲み込めない。何故自分が銃を向けられているのか、このまま撃たれて、死んでしまうのだろうか。これが悪い夢なら早く覚めて欲しい…。
逃げることも、叫ぶことも出来ず、恐怖と悲しみで涙が溢れる。それを見て、男は銃を握る手に力を込めた。
「もう大丈夫だから、俺が君を守る。」
彼は手にした銃の引き金を引いた。 閃光とともに、銃声音が辺りに響く。
しかし、銃で撃たれたにも関わらず自分の体に弾痕は無く、痛みもない。まだ生きている。それどころか、全身が太陽の光を浴びたような温かさで、良く見ると仄かに光っている気がする。今まで虚ろだった意識も次第にはっきりとしてきた。
6265「ウラノス…。」
黒いコートに黒いマント、銀の装飾をあしらった黒いハットを深く被るその男は手にした銃のハンマーを持ち上げた。
意識が朦朧として、状況が上手く飲み込めない。何故自分が銃を向けられているのか、このまま撃たれて、死んでしまうのだろうか。これが悪い夢なら早く覚めて欲しい…。
逃げることも、叫ぶことも出来ず、恐怖と悲しみで涙が溢れる。それを見て、男は銃を握る手に力を込めた。
「もう大丈夫だから、俺が君を守る。」
彼は手にした銃の引き金を引いた。 閃光とともに、銃声音が辺りに響く。
しかし、銃で撃たれたにも関わらず自分の体に弾痕は無く、痛みもない。まだ生きている。それどころか、全身が太陽の光を浴びたような温かさで、良く見ると仄かに光っている気がする。今まで虚ろだった意識も次第にはっきりとしてきた。
kumohare72ki
DONE月夜に猫を見送るため海へ行く、少し寂しい話。書けたはいいけどカテゴリは何がいいか、どういうタグを付けるかを悩んでるやつです。すこしふしぎでいけるのかファンタジーといっていいのか。
月夜に猫を見送る話 月のきれいな夜だった。虫も眠るような真夜中だ。安アパートの住民は全員寝静まり、寝返りの音すらきこえない。静寂の中、一人眠れない私は、白湯を手に窓辺に寄りかかっていた。最上階の角部屋からは、空がよく見えた。空の真ん中に陣取るのは、まん丸の、よく太った月だった。
月を眺めてぼんやりしていると、窓の外、狭いベランダに小さな訪問者が現れた。ととっと軽い足音を立て上がってきたのは、スモーク柄の猫だ。赤い首輪から、飼い猫であることがわかる。お月様みたいな金色の目で私を真っ直ぐ見ると、猫は言った。
「約束だ」
猫が話していても、私は不思議だなんてちっとも思わなかった。寧ろ、ああそうか、と納得した。いや、思い出した。彼との約束を。
2915月を眺めてぼんやりしていると、窓の外、狭いベランダに小さな訪問者が現れた。ととっと軽い足音を立て上がってきたのは、スモーク柄の猫だ。赤い首輪から、飼い猫であることがわかる。お月様みたいな金色の目で私を真っ直ぐ見ると、猫は言った。
「約束だ」
猫が話していても、私は不思議だなんてちっとも思わなかった。寧ろ、ああそうか、と納得した。いや、思い出した。彼との約束を。
能勢ナツキ
DONEAmazon Kindle(電子書籍)で発売中の小説「Legend of Knights ZERO -星間戦争- 1」の表紙イラストを描かせていただきました。こちらで販売しています→https://www.amazon.co.jp/dp/B08CD24X3V/ref=cm_sw_r_tw_dp_MW87DYTTVM33MD8KP3G6
無料サンプルのダウンロードも可能ですのでぜひご覧ください。
にこみ春樹
DOODLEワンネス、私もあなたも1つの魂の分身。死んだらまた大きな魂に戻っていく…。
+++
3は創造、6は維持、9は破壊
369(弥勒)は循環。自然の法則。
永遠の6などありはしない。バベルの塔をさァ壊そうか。
5月ですね。メーデー!
最近ヘブライ語の話しやら不思議な話しをよく見かけるようになったもんだ。 2
能勢ナツキ
DONEAmazon Kindle(電子書籍)で発売中の小説「Legend of Knights -ソード・オブ・ラマスーン-」の表紙イラストを描かせていただきました。こちらで販売しています→https://www.amazon.co.jp/dp/B083XWXC3L/ref=cm_sw_r_tw_dp_MT45MZMCMD5027C8TF1N
無料サンプルのダウンロードも可能ですのでぜひご覧ください。
三浦常春
PROGRESSぼそぼそ書いていた番外の一部(下書き)です。現在18000文字で全体の3分の1くらいしか書き終わっておらず、最後には何文字になるか……(震え)
『竜の瞳の行く末は』、第1章に登場した老婆プランダ・ベッカーに焦点を当てた作品です。
誤字脱字があったら、こっそりでも堂々とでも教えていただけると助かります( ;∀;)
砂漠の魔女が生まれるまで(『竜の瞳の行く末は』外伝) ある晴れた日のこと、シュティーア王国王都の一角に怒声が響き渡った。
「泥棒ー!」
賑わいを切り裂く野太い怒号と、それから逃げるように人混みをかき分ける浪人が一人。腕にはひしゃげた皮の袋が握られていた。浪人の足取りはどことなく頼りない様子であったが、速さといえばさながらハヤブサのよう。怒号を引き離して中央街から離れようとした。
ちょうどその時である。
青みがかった髪を揺らし、女が群衆を追い抜く。膝丈の外套(コート)を翻し、皮帯(ベルト)に差していた杖を引き出して、素早く詠唱した。
「……『水の精霊よ、我に力を――!』」
杖の先に水が集まる。言葉に応え、形を変えた魔力が泥棒の足へと絡みついた。どしゃりと無様にも倒れ伏す泥棒は、はっとして足を振るが、魔術が解けることはなく。薄汚れた革靴を、貧相な下履きをずしりと重くしていた。
8392「泥棒ー!」
賑わいを切り裂く野太い怒号と、それから逃げるように人混みをかき分ける浪人が一人。腕にはひしゃげた皮の袋が握られていた。浪人の足取りはどことなく頼りない様子であったが、速さといえばさながらハヤブサのよう。怒号を引き離して中央街から離れようとした。
ちょうどその時である。
青みがかった髪を揺らし、女が群衆を追い抜く。膝丈の外套(コート)を翻し、皮帯(ベルト)に差していた杖を引き出して、素早く詠唱した。
「……『水の精霊よ、我に力を――!』」
杖の先に水が集まる。言葉に応え、形を変えた魔力が泥棒の足へと絡みついた。どしゃりと無様にも倒れ伏す泥棒は、はっとして足を振るが、魔術が解けることはなく。薄汚れた革靴を、貧相な下履きをずしりと重くしていた。
pirafudoria
DONE【イラスト紹介(B7)】【オリキャラ】ヤマブキのドット【せかへい】
ヤマブキのドット絵だよー
小ちゃいね!
小説
https://ncode.syosetu.com/n6366gg/
#せかへい #イラスト #絵描きさんと繋がりたい