PO_S_CA
DONE⚠️流血注意⚠️エイリア石の影響が大人になって出てしまった🟩川妄想です🙇♀️
ジェミニストームの時も日本代表のときも無理した事が影響して他のメンバーより影響が大きく出るとかあるのかなとか考えたりから生まれたものです
林(りん)
DONE基緑が基緑になるまでのたった一歩未満の話【基緑】薄夏「……あー…………あのさあ、…………あのさ、ヒロト」
「うん?」
大学に入って新しく出会った友人達との飲み会帰りの夜道、緑川の隣を歩いていたヒロトがその呼びかけに眼鏡のレンズ越しの視線を顔ごとそっと緑川に向ける。
「……黙ってるの、黙ったままなのは、なんか、狡い気がするから、ずるいと、思って、思ったから」
「酒」というものを覚えてまだ大した月日は経っていないけど、「酒」を飲むと思考力が多少なりとも低下することは覚えた。
アルコールが入って普段よりも支離滅裂になった緑川の言葉を、けれどヒロトは落ち着いた優しげな声色で、うん、と相槌を返しながらも決して遮らずに聞いている。
…………うん、とどこか頷くような感覚だった。手に力を込めるというよりは、それまでヒロトの横で不自然に固くなっていた身体の力を抜くように意を決した。
4033「うん?」
大学に入って新しく出会った友人達との飲み会帰りの夜道、緑川の隣を歩いていたヒロトがその呼びかけに眼鏡のレンズ越しの視線を顔ごとそっと緑川に向ける。
「……黙ってるの、黙ったままなのは、なんか、狡い気がするから、ずるいと、思って、思ったから」
「酒」というものを覚えてまだ大した月日は経っていないけど、「酒」を飲むと思考力が多少なりとも低下することは覚えた。
アルコールが入って普段よりも支離滅裂になった緑川の言葉を、けれどヒロトは落ち着いた優しげな声色で、うん、と相槌を返しながらも決して遮らずに聞いている。
…………うん、とどこか頷くような感覚だった。手に力を込めるというよりは、それまでヒロトの横で不自然に固くなっていた身体の力を抜くように意を決した。
林(りん)
DONE基緑が基緑になるまでの時間の話【基緑】遠雷「ヒロトってさあ、オレに甘くない?」
問いかけのような、確認のような言葉に返されるセリフとして予想していたのは、正直「そうかな」とか「そんなことないと思うけど」とかそういう類いの言葉だった。
ヒロトは緑川を見てほんの少しだけ驚いた顔をして、それからほんの少しだけ困ったような笑い方をする。
「…………そりゃあ、そうだろ」
――そりゃあそうなの? と思わず子供みたいな声が口から出て行った。
◇ ◇ ◇
〝友愛〟よりも〝家族愛〟だったのだと思う。
ヒロトは自分と同じお日さま園で育った仲間達のことを「友人」というよりは「家族」のように思っていた。
家族のように思っていた仲間達の中で、ヒロトは決して自分のことを「長男」だと思っていたわけではない。年齢でいえば年長者として砂木沼の存在もあったし、学年は一緒だとしてもヒロトよりも早く生まれた面々だって少なくはない。
7053問いかけのような、確認のような言葉に返されるセリフとして予想していたのは、正直「そうかな」とか「そんなことないと思うけど」とかそういう類いの言葉だった。
ヒロトは緑川を見てほんの少しだけ驚いた顔をして、それからほんの少しだけ困ったような笑い方をする。
「…………そりゃあ、そうだろ」
――そりゃあそうなの? と思わず子供みたいな声が口から出て行った。
◇ ◇ ◇
〝友愛〟よりも〝家族愛〟だったのだと思う。
ヒロトは自分と同じお日さま園で育った仲間達のことを「友人」というよりは「家族」のように思っていた。
家族のように思っていた仲間達の中で、ヒロトは決して自分のことを「長男」だと思っていたわけではない。年齢でいえば年長者として砂木沼の存在もあったし、学年は一緒だとしてもヒロトよりも早く生まれた面々だって少なくはない。