Renri_NED
DONE今更ながらにバレンタインお話。現パロかつ大学生設定割に、卿とか言っちゃってます。
ロイは本来一学年上ですが、一年の時に長期の停学処分を受け留年して、翌年入ってきたミッタマと同学年に。
パパエンタールは生きておるけれど、ロイは一人暮らし。ミッタマは実家暮し。
ざっくりそんな設定です。
恋愛初心者ミッタマと、ミッタマにだけ甘いロイです。
それでも大丈夫な方は、どうぞ。
初恋の途中 バレンタインを終えたばかりの冬のある日。冬の冷たい澄んだ空気と、まだ幾許か残る午後のやわらかな日差しの中、俺とロイエンタールは校門までの石畳の並木道を二人で歩いていた。
四限目の授業が終わり、バイトに向かう生徒やサークル活動に勤しむ生徒が行き交う道は俄に活気づき、見知った顔にも幾度となくすれ違う。
そんな慌ただしい喧騒の中、俺が声を掛けられないのは隣にいる男のせいだろう。
オスカー・フォン・ロイエンタール。成績優秀、眉目秀麗で名を馳せ、大学のミスターコンテストでも毎年優勝している美丈夫だ。加えて運動神経もよく、読んで字の通り貴族様でもある。
本人は名ばかりの下級貴族だというものの、父親はこの国でもそこそこ名の知れた有名投資家で、その財産と言えばかなりのものだ。
9455四限目の授業が終わり、バイトに向かう生徒やサークル活動に勤しむ生徒が行き交う道は俄に活気づき、見知った顔にも幾度となくすれ違う。
そんな慌ただしい喧騒の中、俺が声を掛けられないのは隣にいる男のせいだろう。
オスカー・フォン・ロイエンタール。成績優秀、眉目秀麗で名を馳せ、大学のミスターコンテストでも毎年優勝している美丈夫だ。加えて運動神経もよく、読んで字の通り貴族様でもある。
本人は名ばかりの下級貴族だというものの、父親はこの国でもそこそこ名の知れた有名投資家で、その財産と言えばかなりのものだ。
Renri_NED
DONEリハビリがてらのロイ生存軸の短いロイミタのお話。ロイは軍を退役して隠居生活。ミッタマは国務尚書として仕事してます。
ゆるゆるな設定ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
どんなものでもバッチщ(゚Д゚щ)コーーーーイって方はどうぞ。
小噺皇帝ラインハルトが崩御してから約二十年、立憲君主制へとゆるやかに舵を切るローエングラム王朝の国務尚書、ウォルフガング・ミッターマイヤーはフェザーンのとある邸宅の前にあった。
呼び鈴を押し、家令が開ける玄関を即座にくぐると、ミッターマイヤーは勝手知ったる様子で長い廊下を抜ける。
それから一際大きな両開きの扉の前へたどり着くと、その重厚な木製の扉を勢いよく開いた。
「ロイエンタール、邪魔をするぞ」
ミッターマイヤーが扉を開きながらそう言うと、声をかけられた張本人であるロイエンタールは、美しい革張りのデスクチェアに預けていた身体を、少しばかり起こしてみせた。
「おい、いくら俺と卿の仲でもノックくらいするものだぞミッターマイヤー」
3340呼び鈴を押し、家令が開ける玄関を即座にくぐると、ミッターマイヤーは勝手知ったる様子で長い廊下を抜ける。
それから一際大きな両開きの扉の前へたどり着くと、その重厚な木製の扉を勢いよく開いた。
「ロイエンタール、邪魔をするぞ」
ミッターマイヤーが扉を開きながらそう言うと、声をかけられた張本人であるロイエンタールは、美しい革張りのデスクチェアに預けていた身体を、少しばかり起こしてみせた。
「おい、いくら俺と卿の仲でもノックくらいするものだぞミッターマイヤー」