橋わたり
DOODLEタイトルそのまんま、特殊なピンチに陥る刹那のお話。オマケにライ刹パート、いじめっこ気質が抑えきれなかったライル。※勢いだけで書いたので矛盾点盛り盛り
※若干の暴力表現注意
イケナイ薬を飲まされた(意訳)刹那の話 横面へ一発貰ったと同時に、鼻先から垂れ落ちたそれがコンクリの床へ点々と赤を咲かせる。
「まだ死んでねえのかよ、気味が悪いぜ」
「それならミュールにしちまえばいい。ちょうど昨日、一匹潰れたところだったんだ」
もう何度目になるか解らない打撃で視界は霞んでいるし、よく聞こえなくなっている耳に男達の声はわんわんと反響するばかりだ。
不味いと思うものの、間髪入れず鳩尾へ減り込んだ前膝に、とうとう足から頽れてしまった。
「おい見ろよ、綺麗な面してるじゃねえか。勿体ねえ!」
失神寸前で、緩んでしまった口端に節くれ立った指が強引に割って入って来る。ざらついた指の腹が粘膜を引っ掛けていく感触に、吐き気が湧いた。
「もっと上向かせろ。…喉の奥まで入れてやるからな」
3221「まだ死んでねえのかよ、気味が悪いぜ」
「それならミュールにしちまえばいい。ちょうど昨日、一匹潰れたところだったんだ」
もう何度目になるか解らない打撃で視界は霞んでいるし、よく聞こえなくなっている耳に男達の声はわんわんと反響するばかりだ。
不味いと思うものの、間髪入れず鳩尾へ減り込んだ前膝に、とうとう足から頽れてしまった。
「おい見ろよ、綺麗な面してるじゃねえか。勿体ねえ!」
失神寸前で、緩んでしまった口端に節くれ立った指が強引に割って入って来る。ざらついた指の腹が粘膜を引っ掛けていく感触に、吐き気が湧いた。
「もっと上向かせろ。…喉の奥まで入れてやるからな」
橋わたり
MOURNINGこれhttps://poipiku.com/3621992/7310339.htmlのオマケ的なSS(三カ月ぶり二度目)でザーゲロネタです。モブ刹・ライ刹成分含んでおりますが、どちらも微量です。
直接的な性描写はありませんが、テーマの通りの内容なので苦手な方は御注意ください。
何度もモブレ後設定擦ってすみません…好きなもので… 1476
橋わたり
MOURNINGこれhttps://poipiku.com/3621992/7310339.htmlの続き的な超短文ライ刹です。ライルの鼻歌ネタ。
再録本に入れ損ねたのでこちらで供養させていただきます💦
アレキシサイミア2-A オマケ——美しいダブリンの街、可愛いモリーマローン、新鮮なムール貝、熱病、幽霊。
低い小さな声が歌を口遊んでいる。
目を覚ましたベッドの上、首だけを動かして向かいのベッドを見遣ると、ライルは反対側を向いて寝転んでいた。
不可思議な歌詞の異国の歌謡に、刹那は何故か覚えがあった。
数時間前よりは幾分明瞭になった頭で思い出そうとするが中々出てこない。
しかし、不意に鼻を擽った微かな煙草の匂いに、その解答が頭の中で忽然と閃いた。
何度も脚を運んだパブで気持ちよく酩酊した酔っ払い達が、ギターの旋律に合わせてがなるように歌っていたのだ。陽気な濁声は同じフレーズを何度も繰り返していた。
――Alive、alive、oh。
1111低い小さな声が歌を口遊んでいる。
目を覚ましたベッドの上、首だけを動かして向かいのベッドを見遣ると、ライルは反対側を向いて寝転んでいた。
不可思議な歌詞の異国の歌謡に、刹那は何故か覚えがあった。
数時間前よりは幾分明瞭になった頭で思い出そうとするが中々出てこない。
しかし、不意に鼻を擽った微かな煙草の匂いに、その解答が頭の中で忽然と閃いた。
何度も脚を運んだパブで気持ちよく酩酊した酔っ払い達が、ギターの旋律に合わせてがなるように歌っていたのだ。陽気な濁声は同じフレーズを何度も繰り返していた。
――Alive、alive、oh。