べにたま
DONE⚠️捏造二次創作注意公演前の楽屋にて、Ⅲ世とリコリスの話。
#REDあたなる謎解き #あたなるオリ曲2nd
ナレアイ「なんやリコリス、さっきから緊張でもしとんか?」
「僕?」
神辰がざっくばらんに掛けた声に、ソファの隣に座るリコリスは少し驚いた顔をしてモノクルを磨く手を止めた。
「さぁ、特に自覚はないけれど、君はどうしてそう思ったのかな? どういうところが君にはそう見えたんだろう、神辰J威弦Ⅲ世? 参考までに聞かせてもらえると嬉しいのだけれど」
「相変わらず一つ言うたら十も二十も返すヤツやな……」
呆れて肩を竦めながら、神辰はこの楽屋に入ってからのことを思い出す。彼よりよほど騒がしい連中が多いので、あまり目立ってはいなかったけれど。
「例えばさっきからモノクル弄ってるフリしてずーっと周り見てるやろ。ほんで目は落ち着かん割に、ここ座ってからいっこも立ち歩かへんし。この席ええよな、扉も鏡もよぉ見えて。あとはまぁ……お兄やんの勘?」
2531「僕?」
神辰がざっくばらんに掛けた声に、ソファの隣に座るリコリスは少し驚いた顔をしてモノクルを磨く手を止めた。
「さぁ、特に自覚はないけれど、君はどうしてそう思ったのかな? どういうところが君にはそう見えたんだろう、神辰J威弦Ⅲ世? 参考までに聞かせてもらえると嬉しいのだけれど」
「相変わらず一つ言うたら十も二十も返すヤツやな……」
呆れて肩を竦めながら、神辰はこの楽屋に入ってからのことを思い出す。彼よりよほど騒がしい連中が多いので、あまり目立ってはいなかったけれど。
「例えばさっきからモノクル弄ってるフリしてずーっと周り見てるやろ。ほんで目は落ち着かん割に、ここ座ってからいっこも立ち歩かへんし。この席ええよな、扉も鏡もよぉ見えて。あとはまぁ……お兄やんの勘?」
べにたま
DONE⚠️捏造二次創作注意。これ(https://poipiku.com/7574096/11766076.html)の続き的な、怪盗組の話。❌️中心。
これだけでも読めるとは思います。
#REDあたなる謎解き #あたなるオリ曲2nd
side:Phantom thief「イエローセラフと神辰J威弦Ⅲ世が裏切った」
とあるカジノのVIPルール。ディーラーの如くテーブルの前に立ったリコリスの台詞に、集められた四人の怪盗は各々顔を見合わせた。
「……いや、裏切るもなにも」
彼らを代表するように、長椅子に浅く腰掛けたブルームーンがリコリスに問う。
「そもそも俺たちは仲良しこよしの怪盗集団ってわけじゃない。あいつらが手を組もうが何を企もうが、口出しする筋合いはないんじゃあないか?」
「うん、僕もブルームーンに賛成かな」
入口の側に佇んで、スノーマンもそう口を挟む。バーカウンターのスツールに並んで座るドラスティック・フィーバーとストレイキャットも同じ意見のようで、四対の目がリコリスに向けられる。疑り深いその視線に応えるように、リコリスは「そうだね」と余裕を含んだ目を細めた。
2734とあるカジノのVIPルール。ディーラーの如くテーブルの前に立ったリコリスの台詞に、集められた四人の怪盗は各々顔を見合わせた。
「……いや、裏切るもなにも」
彼らを代表するように、長椅子に浅く腰掛けたブルームーンがリコリスに問う。
「そもそも俺たちは仲良しこよしの怪盗集団ってわけじゃない。あいつらが手を組もうが何を企もうが、口出しする筋合いはないんじゃあないか?」
「うん、僕もブルームーンに賛成かな」
入口の側に佇んで、スノーマンもそう口を挟む。バーカウンターのスツールに並んで座るドラスティック・フィーバーとストレイキャットも同じ意見のようで、四対の目がリコリスに向けられる。疑り深いその視線に応えるように、リコリスは「そうだね」と余裕を含んだ目を細めた。
べにたま
DONE⚠️捏造二次創作注意。怪盗🐣を中心に、なんとなく漫画の最終シーズン冒頭みたいな話。
#REDあたなる謎解き #あたなるオリ曲2nd
Last:Mission カチッ、と壁掛け時計が五時十五分を指す、と同時に星乃歌は「っしゃあ!」とデスクから立ち上がった。
「定時っすね お疲れ様っす お先失礼しまっす」
「……今日はやけに元気だな」
テキパキと荷物を片付ける星乃歌に、隣の席から二代目こと夕悠夜が怪訝そうに声を掛ける。
「そ、そうっすか? 俺はいっつもこんな感じっすよ!」
「お前が騒がしいのはいつものことだが……。何か用事でもあるのか」
「ぃやっ! 用事っつかその、なんて言うんすか、あのですね……」
「……別に、無理に詮索するつもりはない。急ぐんだろう、引き留めて悪かったな」
お疲れ、と片手をヒラっと振られ、星乃歌は一瞬迷ってから勢いよく頭を下げて警察署を後にした。
4092「定時っすね お疲れ様っす お先失礼しまっす」
「……今日はやけに元気だな」
テキパキと荷物を片付ける星乃歌に、隣の席から二代目こと夕悠夜が怪訝そうに声を掛ける。
「そ、そうっすか? 俺はいっつもこんな感じっすよ!」
「お前が騒がしいのはいつものことだが……。何か用事でもあるのか」
「ぃやっ! 用事っつかその、なんて言うんすか、あのですね……」
「……別に、無理に詮索するつもりはない。急ぐんだろう、引き留めて悪かったな」
お疲れ、と片手をヒラっと振られ、星乃歌は一瞬迷ってから勢いよく頭を下げて警察署を後にした。