nekononora
DONE後編ミキヨシ。
視点がコロコロかわります。
その他登場人物、弟さん、神先生。
例え姿形が変わっても -後-●◯●◯●◯
三木さんは見た目とは裏腹に、分かりやすく素直な人だった。
だから僕に向けられた好意に気づくのは簡単だったし、僕の行動で一喜一憂する様が可愛くて愛おしくて、気づけば僕も好きになっていた。
とはいえ自分はもう四十の冴えないおっさん。
しかも恋愛経験も豊富とは言えず、自分から踏み出す勇気はなく、三木さんからの出方を待った。
そんな僕達をクラさんは見守って……くれてなかったな、めっちゃストレートに背中押しまくってたな僕のも三木さんのも……クラさんが
ガンガンいこうぜであの手この手をするものだから、ノースディンさんに、『人間の短い時間でなにを躊躇しているんだ。というかな、私との時間もお前等の相談が増えてる、どうにかしろ』って言われた事もあったな。
5912三木さんは見た目とは裏腹に、分かりやすく素直な人だった。
だから僕に向けられた好意に気づくのは簡単だったし、僕の行動で一喜一憂する様が可愛くて愛おしくて、気づけば僕も好きになっていた。
とはいえ自分はもう四十の冴えないおっさん。
しかも恋愛経験も豊富とは言えず、自分から踏み出す勇気はなく、三木さんからの出方を待った。
そんな僕達をクラさんは見守って……くれてなかったな、めっちゃストレートに背中押しまくってたな僕のも三木さんのも……クラさんが
ガンガンいこうぜであの手この手をするものだから、ノースディンさんに、『人間の短い時間でなにを躊躇しているんだ。というかな、私との時間もお前等の相談が増えてる、どうにかしろ』って言われた事もあったな。
nekononora
MAIKING中編交際済みミキヨシと、クラさんにに片想い中のノスです。
とある宗教を彷彿とさせる描写がガッツリあります。
前後半予定が、思いの外、長くなり分けました。三木さんが知らぬところで何が起こっていたのか回。静かに怒っているクラさんと、内心動揺してちょっと破れかぶれになっているヨシさんです。
モブオリキャラ吸血鬼二人と、ドちゃんとロくんも少しだけ出ます。
例え姿形が変わっても -中-●◯●◯●◯
能力に目覚めた若い吸血鬼が二人。
血気盛んで畏怖欲も強い彼らはシンヨコという町で出会い、意気投合し、Y談結界というシンヨコ全てを巻き込んだ騒動に憧れ、夜の町で腕を磨いた。
その甲斐あってか最近では二人の催眠を混ぜる事にも成功していた。ただまだ不安定であり、どのように作用するかも二人自身にも分からない。
だからもっと研鑽を積まなければと、気合を入れて夜の町でポンチ被害をばら撒いていた。
そんな忙しくも充実した日々が続いていたある夜、いつものように逃げ場のない道で、通りかかった男性二人組を正面と背後から挟み撃ちにして、催眠をかけようとした。
だが男性の片方、長身で首筋に傷がある男の動きが妙に良く、焦っているうちに吸血鬼達の連携もバラバラになり、そうこうしているうちにメガネをかけた中年男性を庇うようにして長身の男が転倒、怪我を負ってしまった。
4640能力に目覚めた若い吸血鬼が二人。
血気盛んで畏怖欲も強い彼らはシンヨコという町で出会い、意気投合し、Y談結界というシンヨコ全てを巻き込んだ騒動に憧れ、夜の町で腕を磨いた。
その甲斐あってか最近では二人の催眠を混ぜる事にも成功していた。ただまだ不安定であり、どのように作用するかも二人自身にも分からない。
だからもっと研鑽を積まなければと、気合を入れて夜の町でポンチ被害をばら撒いていた。
そんな忙しくも充実した日々が続いていたある夜、いつものように逃げ場のない道で、通りかかった男性二人組を正面と背後から挟み撃ちにして、催眠をかけようとした。
だが男性の片方、長身で首筋に傷がある男の動きが妙に良く、焦っているうちに吸血鬼達の連携もバラバラになり、そうこうしているうちにメガネをかけた中年男性を庇うようにして長身の男が転倒、怪我を負ってしまった。
nekononora
MAIKING前編交際済みのミキヨシと、クラに片思い中のノスです。後者はこの話ではくっつきませんが、距離は近いです。
その他登場人物、弟さん、神先生、太公。
例え姿形が変わっても -前-●◯●◯●◯
「クラさん! 俺を離してください! ここから泳ぎますから!」
「ヨ、夜ノ海、危ナイ」
「一緒に落ちるよりは! ほら島も大きく見えてきましたしって断崖絶壁すげぇな!?」
「ガ、頑張ルシマああぁぁああぁ〜」
「一回落ちしてから後で拾ってくれればいいですから!」
夜の海。
月明かりが海面を照らすその空を三木はクラージィに抱えられ飛んでいた。
因みに抱え方はほぼ垂直に浮かんだクラージィが、三木の後ろから脇下に腕を入れ胸元で組み、それで浮遊するというやり方である。
浮かび移動こそしているが、念動力を覚えたてのクラージィの浮遊は不安定であり、近くの陸地からここまでくる間に何度も危なげな場面があった。
「旅ハ道連レ世ハ情ケデス! 落チルナラ一緒ニッ」
6846「クラさん! 俺を離してください! ここから泳ぎますから!」
「ヨ、夜ノ海、危ナイ」
「一緒に落ちるよりは! ほら島も大きく見えてきましたしって断崖絶壁すげぇな!?」
「ガ、頑張ルシマああぁぁああぁ〜」
「一回落ちしてから後で拾ってくれればいいですから!」
夜の海。
月明かりが海面を照らすその空を三木はクラージィに抱えられ飛んでいた。
因みに抱え方はほぼ垂直に浮かんだクラージィが、三木の後ろから脇下に腕を入れ胸元で組み、それで浮遊するというやり方である。
浮かび移動こそしているが、念動力を覚えたてのクラージィの浮遊は不安定であり、近くの陸地からここまでくる間に何度も危なげな場面があった。
「旅ハ道連レ世ハ情ケデス! 落チルナラ一緒ニッ」
nekononora
DONEミキヨシ。ヨシさん出てこないけど、ミキヨシ。神先生は出てくるよ。
童貞くさい攻めが好きなのですが、そういやミキって童貞ですかね? お金がかかるから誰かと付き合った事はなさそうだけど、後腐れなく童貞捨ててそうとも思うのですが、実は童貞でも私が萌えます。
過去恋人がいても、仕事優先で長く続かなそうとか勝手に思っており、仕事優先が分かっているから、一、二回でミキ自体がこりて恋人つくらなそうとか勝手に
遅れてきた春は嵐模様『もうそろそろ寝るわ。あぁ、そういえば、』
パソコンの音声通話で話していた三木が、今、思いだしたという風に切り出した。
『俺、吉田さんと付き合う事になりました』
「え!?」
驚きすぎて立ち上がり、ガッと膝を机にぶつけてしまう。しかもヘッドホンも外れ落ちて、なかなかの惨事である。
「アッ! ったぁ!? え! ま、待ってミッキー!」
痛む膝を押さえたり、わたわたとヘッドホンを頭に装着しなおす。
「まだきってないよね!? 詳しく! 詳しくプリーズ!」
『……おかけになった電話をお呼びしましたが、』
「よかった繋がってたー!」
三木のギャグをスルーして喜べば、盛大なため息が聞こえてきた。
「よかったミッキー! 吉田さんの事話す時だけ妙に具体的だし、声弾んでるし、と思えば吉田さんに怒られたってしょげて吉田さんの事だけ話して終わる事もあったし! 自覚してるかも怪しかったから心配してたんだけど、付き合えてよかったー!」
2259パソコンの音声通話で話していた三木が、今、思いだしたという風に切り出した。
『俺、吉田さんと付き合う事になりました』
「え!?」
驚きすぎて立ち上がり、ガッと膝を机にぶつけてしまう。しかもヘッドホンも外れ落ちて、なかなかの惨事である。
「アッ! ったぁ!? え! ま、待ってミッキー!」
痛む膝を押さえたり、わたわたとヘッドホンを頭に装着しなおす。
「まだきってないよね!? 詳しく! 詳しくプリーズ!」
『……おかけになった電話をお呼びしましたが、』
「よかった繋がってたー!」
三木のギャグをスルーして喜べば、盛大なため息が聞こえてきた。
「よかったミッキー! 吉田さんの事話す時だけ妙に具体的だし、声弾んでるし、と思えば吉田さんに怒られたってしょげて吉田さんの事だけ話して終わる事もあったし! 自覚してるかも怪しかったから心配してたんだけど、付き合えてよかったー!」