うめ春
СДЕЛАНОその顔は反則かもしんない/💎夢「キシベロハン?」
初めて聞く名前。仗助くんのお友達? 彼女の言葉におれはニヤける口元を隠せなかった。なぜかって? そりゃあ、彼女の世界に余計な男がひとりでも少ないっつーことはカレシとしてこの上なく喜ばしいことだからだ。しょうもねぇ独占欲かもしんねぇけど、おれを見上げる無垢な瞳にまなじりが熱くなった。
繋いでいた手を離して彼女の頬の、いちばん膨らんだ部分を親指で撫でる。片目を閉じたまつ毛が爪先に触れた。
ーーキス、してぇな。漠然と考えが浮かんで彼女のくちびるを見つめる。おれのまばたきの合間に彼女の瞳がとろんとまどろんで、次のまばたきの間に薄い瞼がゆっくりと降りていく。彼女の横顔にかかる髪を優しく撫でて、そっと耳にかけてやる。そのまま耳の輪郭に触れて耳たぶから頬にかけて手のひら全体で顔を支えた。……小せえ。おれの手のひらじゃ彼女の頬が余ってしかたねぇ。彼女が小さく身じろぎした気がした。
978初めて聞く名前。仗助くんのお友達? 彼女の言葉におれはニヤける口元を隠せなかった。なぜかって? そりゃあ、彼女の世界に余計な男がひとりでも少ないっつーことはカレシとしてこの上なく喜ばしいことだからだ。しょうもねぇ独占欲かもしんねぇけど、おれを見上げる無垢な瞳にまなじりが熱くなった。
繋いでいた手を離して彼女の頬の、いちばん膨らんだ部分を親指で撫でる。片目を閉じたまつ毛が爪先に触れた。
ーーキス、してぇな。漠然と考えが浮かんで彼女のくちびるを見つめる。おれのまばたきの合間に彼女の瞳がとろんとまどろんで、次のまばたきの間に薄い瞼がゆっくりと降りていく。彼女の横顔にかかる髪を優しく撫でて、そっと耳にかけてやる。そのまま耳の輪郭に触れて耳たぶから頬にかけて手のひら全体で顔を支えた。……小せえ。おれの手のひらじゃ彼女の頬が余ってしかたねぇ。彼女が小さく身じろぎした気がした。