そらの
DONEそこそこあぶ空1210展示ルスボブ
毎夜見たくない夢を見る
君の夢はもう見ないセックスをしている。甘い声を上げて続きを強請るボブを宥めて、ゆるゆると快感を貪る。早くイかせて、と啜り泣くそれを無視して己だけの快感だけを追えばボブは本格的に泣き始めた。虐めるのは好きじゃない。仕方なしに望むものを与えればボブは呆気なく果てた。けれど全てを終えた時、残るものと言えば虚しさだけだった。
甘く、優しく抱く時もあれば手荒く抱いてしまう時もある。しかし全てに共通するのは、やはり残るのは虚しさだけだ、ということだった。
それは全て夢だからだ。なぜそんな夢を見るのかは知っている。ボブのことを意識し、それが恋心だと自覚して、数日の後から毎晩ボブを抱く夢を見るようになった。それが願望から来るものだとはすぐに気がついたがどうしようもなかった。想いが募れば夢を見、夢を見ればさらに想いは募る。自分からすれば悪循環だった。さらに現実において、ボブの顔もまともに見られなくなり、それもまた頭を酷く悩ませた。
4886甘く、優しく抱く時もあれば手荒く抱いてしまう時もある。しかし全てに共通するのは、やはり残るのは虚しさだけだ、ということだった。
それは全て夢だからだ。なぜそんな夢を見るのかは知っている。ボブのことを意識し、それが恋心だと自覚して、数日の後から毎晩ボブを抱く夢を見るようになった。それが願望から来るものだとはすぐに気がついたがどうしようもなかった。想いが募れば夢を見、夢を見ればさらに想いは募る。自分からすれば悪循環だった。さらに現実において、ボブの顔もまともに見られなくなり、それもまた頭を酷く悩ませた。
そらの
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だんだんと寒くなってきたから
冬の始まりと暖かい手空は既に冬空へと移り代わっていた。風も吹きすさぶ中、ボブとブラッドリーは家路を急いでいた。こんなに遅くなるとは思っていなかった。ちょっと寄り道をしていたら空はもう暗くなりかけていた。ボブはそれでも気にせず軽やかに歩き、ブラッドリーはそんなボブに合わせて歩いている。帰り着くにはまだ時間がかかりそうだ。
「今日は寒いね」
「そうだな」
ふたりして吐く息は白い。日が暮れてきているからだろう、気温が徐々に下がっているらしくブラッドリーは思わず身震いした。手が悴む。仕方なしにジャケットの両ポケットにぞんざいに手を突っ込む。何もしないよりはマシだ。ボブはと言えばふわふわの手袋をしていた。いつの間に、と思ったがボブは寒がりなので以前から用意していたのだろう。ポケットに手を入れていても温まることはなくブラッドリーはしきりに手を動かしていた。
1902「今日は寒いね」
「そうだな」
ふたりして吐く息は白い。日が暮れてきているからだろう、気温が徐々に下がっているらしくブラッドリーは思わず身震いした。手が悴む。仕方なしにジャケットの両ポケットにぞんざいに手を突っ込む。何もしないよりはマシだ。ボブはと言えばふわふわの手袋をしていた。いつの間に、と思ったがボブは寒がりなので以前から用意していたのだろう。ポケットに手を入れていても温まることはなくブラッドリーはしきりに手を動かしていた。
そらの
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ごめん、こっちにも事情があって、
無理!「ボブ、お前が好きだ。付き合ってくれ」
「えっ……ごめん、無理!ごめんねっ!」
「えっ」
「……ということがあって」
机に肘をつき、手を組んで顎を乗せるどこかのおじさんポーズのままルースターが話しかけているのはフェニックス。呆れ顔でルースターをみている。
「なんで私に言うのよ」
「おまえボブの相方だろ。よくわかるかと思って」
「だからといって全部わかるわけじゃない」
フェニックスの態度は投げやりだ。それはそうだろう。ある意味惚気話を聞いている気分だ。成立してはいないけれど。それにフェニックスも暇では無い。呼び出されて何かと思ったらこんなこと。今すぐ帰りたい。
「そもそもなにが無理なんだ。YesでもNoでもなく。割と傷ついた」
4286「えっ……ごめん、無理!ごめんねっ!」
「えっ」
「……ということがあって」
机に肘をつき、手を組んで顎を乗せるどこかのおじさんポーズのままルースターが話しかけているのはフェニックス。呆れ顔でルースターをみている。
「なんで私に言うのよ」
「おまえボブの相方だろ。よくわかるかと思って」
「だからといって全部わかるわけじゃない」
フェニックスの態度は投げやりだ。それはそうだろう。ある意味惚気話を聞いている気分だ。成立してはいないけれど。それにフェニックスも暇では無い。呼び出されて何かと思ったらこんなこと。今すぐ帰りたい。
「そもそもなにが無理なんだ。YesでもNoでもなく。割と傷ついた」