紫@🐏
DONEうちのハンターと絶賛無自覚片想い中の少年と悩ましいお姉さん。恋は野の鳥「先生……!」
ぱあ、と顔を輝かせた少年は、今日は風音の村に立ち寄っていたはずだった。跳ねるようにセクレトを飛び降りこちらへと駆け寄って、手にした革袋を開いてみせる。
「すごく質のいい蒼雷晶だって、とても喜んでくれました。ひとつおまけしてくれないかお願いしてみたら、ハンターさんのためなら、って」
傍らから覗き込んだ袋の中には乳清が満たされ、丸められた白いチーズが三つ浮かんでいた。
「先生が、お好きだって仰ったから――」
「……それは、気を遣わせたな」
ありがとう、と微笑む男の白い横顔を見上げた少年の頬は、生来のつややかな褐色ゆえに判りづらくはあるが、ほんのりと朱を上らせているようだった。
「疲れただろう。今日は依頼も入っていないし、午後は好きに過ごすといい」
2035ぱあ、と顔を輝かせた少年は、今日は風音の村に立ち寄っていたはずだった。跳ねるようにセクレトを飛び降りこちらへと駆け寄って、手にした革袋を開いてみせる。
「すごく質のいい蒼雷晶だって、とても喜んでくれました。ひとつおまけしてくれないかお願いしてみたら、ハンターさんのためなら、って」
傍らから覗き込んだ袋の中には乳清が満たされ、丸められた白いチーズが三つ浮かんでいた。
「先生が、お好きだって仰ったから――」
「……それは、気を遣わせたな」
ありがとう、と微笑む男の白い横顔を見上げた少年の頬は、生来のつややかな褐色ゆえに判りづらくはあるが、ほんのりと朱を上らせているようだった。
「疲れただろう。今日は依頼も入っていないし、午後は好きに過ごすといい」