じろ~
DONE捕まった後、皆でわちゃわちゃしながら行〇てQみたいなことをさせられる五兄弟のSSです!相変わらず捏造しております。五つ子たちは荒野を行く 悪魔の五つ子——かつてその名を轟かせた無邪気な淵源の息子たちは五男を除いてヘカテリス監獄に収容され、そして今不毛の大地に佇んでいた。
脱獄したという訳ではない。その印に彼らは一人を除いてみな囚人服で、勝手に魔法を使えないよう魔法の威力を制限する魔道具を首に嵌められている。
「もしかしてオレら、死んで来いって言われてる?」
思わずそう呟いたデリザスタに、他の兄弟が揃って遠い目をした。
「ひどい。何もしてないのに」
「してましたけどね」
「思い切り犯罪をな」
ファーミンがぼやき、エピデムとドゥウムが真面目に返す。こんな会話をしている場合ではないのではとデリザスタは思ったが、きっかけは己なので黙っていた。遠くの上空に何かの大群が飛んでいるのを眺める。魔心臓さえあれば、と思うが今の自分たちは普通の心臓を一つしか持たないし、魔道具のせいで周囲の職員を殺して逃げることもできない。
3524脱獄したという訳ではない。その印に彼らは一人を除いてみな囚人服で、勝手に魔法を使えないよう魔法の威力を制限する魔道具を首に嵌められている。
「もしかしてオレら、死んで来いって言われてる?」
思わずそう呟いたデリザスタに、他の兄弟が揃って遠い目をした。
「ひどい。何もしてないのに」
「してましたけどね」
「思い切り犯罪をな」
ファーミンがぼやき、エピデムとドゥウムが真面目に返す。こんな会話をしている場合ではないのではとデリザスタは思ったが、きっかけは己なので黙っていた。遠くの上空に何かの大群が飛んでいるのを眺める。魔心臓さえあれば、と思うが今の自分たちは普通の心臓を一つしか持たないし、魔道具のせいで周囲の職員を殺して逃げることもできない。
じろ~
DOODLE※本誌161話後の時間軸の五兄弟の小話。くだらないことをただ話してわちゃわちゃしているだけです。こんな質問に意味などない「やだー‼︎ オレっちもう飽きた‼︎ やめるこんなの‼︎」
「オレも飽きた。退屈すぎ。今すぐ死にそう」
ヘカテリス監獄に、二つの悲鳴が鳴り響く。
ドゥウムはデリザスタとファーミンを振り返り、駄々っ子を諭すような口調で答えた。
「貴様ら、そんな醜態ではここから出るのに千年はかかるぞ」
「だってよ〜こんな作業マジでつまらねえんだもん」
「そーだそーだ」
二人とも割り振られた作業を指差してブウブウと文句を言う。兄弟達は今、自分達がどんな被害をもたらしたのか資料をまとめる作業をやらされていた。この作業の工程を通して自分を見つめ直せ、ということらしい。
「うるさいですよ皆さん。私の研究の邪魔をしないでいただきたい」
1142「オレも飽きた。退屈すぎ。今すぐ死にそう」
ヘカテリス監獄に、二つの悲鳴が鳴り響く。
ドゥウムはデリザスタとファーミンを振り返り、駄々っ子を諭すような口調で答えた。
「貴様ら、そんな醜態ではここから出るのに千年はかかるぞ」
「だってよ〜こんな作業マジでつまらねえんだもん」
「そーだそーだ」
二人とも割り振られた作業を指差してブウブウと文句を言う。兄弟達は今、自分達がどんな被害をもたらしたのか資料をまとめる作業をやらされていた。この作業の工程を通して自分を見つめ直せ、ということらしい。
「うるさいですよ皆さん。私の研究の邪魔をしないでいただきたい」
じろ~
DOODLE※本誌の軽いネタバレがあるかもしれません捕まった後の五つ子が駄弁っているだけのSSです!捏造だらけなのでご注意ください!
そしてこれからも日々は続く ヘカテリス監獄の一室で、彼らは一斉に食事を摂らされていた。
デリザスタはすっかり囚人服が板についた兄たちと、一人制服を着て立っている弟に目を向ける。
「なぁ、ここってもっといいもん出ないワケ? そろそろ血ィ飲まねえとお肌が荒れちゃうんだけど」
そう軽口をたたくと、長男のドゥウムが諫めるようにこう言った。
「そう言うな。我々がしでかしたことを考えると、かなり丁重に扱われている方だ」
「そうかなぁ。低調に、の間違いっしょ」
「肌にはプリンがいいですよ、糖分は全てを解決してくれます」
エピデムがカスタードプリンをどこからか取り出す。
「欲しい」
「どうぞ」
デリザスタが何か言う前に、ファーミンが横からプリンを攫って行った。ガツガツと食べる彼に、デリザスタは半目になって言う。
2308デリザスタはすっかり囚人服が板についた兄たちと、一人制服を着て立っている弟に目を向ける。
「なぁ、ここってもっといいもん出ないワケ? そろそろ血ィ飲まねえとお肌が荒れちゃうんだけど」
そう軽口をたたくと、長男のドゥウムが諫めるようにこう言った。
「そう言うな。我々がしでかしたことを考えると、かなり丁重に扱われている方だ」
「そうかなぁ。低調に、の間違いっしょ」
「肌にはプリンがいいですよ、糖分は全てを解決してくれます」
エピデムがカスタードプリンをどこからか取り出す。
「欲しい」
「どうぞ」
デリザスタが何か言う前に、ファーミンが横からプリンを攫って行った。ガツガツと食べる彼に、デリザスタは半目になって言う。
じろ~
DONE「こっちにくるな」の付け足しのような何かです。捏造がすごい。デリザ様への夢の見方もすごい。
こうして彼は命を知った 何回繰り返したのか覚えていない。
わかるのはお父様——無邪気な淵源が、時を巻き戻しては六人目の兄弟を殺そうとしたこと。そして、自分たちが総出になって襲いかかっても奴を……いや、奴らを殺せなかったことだ。
デリザスタは遠のく意識の中で、それだけをはっきり感じ取った。本来なら時間遡行による世界線移動の記憶なぞ、魔法の主たる父にしかできないはずであった。
それを何の悪戯か、頭を吹き飛ばされた衝撃で知覚してしまったらしい。
二度目も三度目も四度目も、そしてそれ以降も、デリザスタはあの憎き兄弟に敗れていた。
黒と金が混ざった髪に、揃って立ち向かってくる強い眼差し。髪色が似ているならそのイカれ具合までそっくりかよ、と心の中で悪態をつく。
971わかるのはお父様——無邪気な淵源が、時を巻き戻しては六人目の兄弟を殺そうとしたこと。そして、自分たちが総出になって襲いかかっても奴を……いや、奴らを殺せなかったことだ。
デリザスタは遠のく意識の中で、それだけをはっきり感じ取った。本来なら時間遡行による世界線移動の記憶なぞ、魔法の主たる父にしかできないはずであった。
それを何の悪戯か、頭を吹き飛ばされた衝撃で知覚してしまったらしい。
二度目も三度目も四度目も、そしてそれ以降も、デリザスタはあの憎き兄弟に敗れていた。
黒と金が混ざった髪に、揃って立ち向かってくる強い眼差し。髪色が似ているならそのイカれ具合までそっくりかよ、と心の中で悪態をつく。
じろ~
DONEデリザくんの「イカれた兄弟が」のセリフについて極大解釈した捏造SSです。時系列何も考えず書いたので会議にドミナくんが出席してます。デリザくんは兄弟への敬意とか何もなさそうだなと思って書いたのでめちゃくちゃ辛辣です
こっちにくるな 無邪気な淵源の四男・デリザスタは元来、自由闊達に己のやりたいことだけをやる男だ。
ストレスは肌に悪いから、できるだけムカつかない娯楽を。気に食わない奴がいたら即消去。適当な冗談を言って緩く楽しく生きる、それがデリザスタの信条だ。
会議に呼ばれた兄弟達をぐるりと見渡す。皆形だけは真面目な顔をして席に着いているのが可笑しい。汚れ一つ無い服や肌からは、拭うことが出来ない血の匂いが染み付いているというのに。
「オニーサマ達は相変わらずだなぁ」
ヘラリとそう言うと、三男のエピデムが肩をすくめた。
「そういうあなたもですよ。一番血生臭いじゃないですか」
「あー、エルフ生搾り飲んでから来たから。さーせんオニーサマ」
1614ストレスは肌に悪いから、できるだけムカつかない娯楽を。気に食わない奴がいたら即消去。適当な冗談を言って緩く楽しく生きる、それがデリザスタの信条だ。
会議に呼ばれた兄弟達をぐるりと見渡す。皆形だけは真面目な顔をして席に着いているのが可笑しい。汚れ一つ無い服や肌からは、拭うことが出来ない血の匂いが染み付いているというのに。
「オニーサマ達は相変わらずだなぁ」
ヘラリとそう言うと、三男のエピデムが肩をすくめた。
「そういうあなたもですよ。一番血生臭いじゃないですか」
「あー、エルフ生搾り飲んでから来たから。さーせんオニーサマ」