山吹ちどり
DONE慶次と利家が地獄で再会するお話。3の慶次、利家、孫市の章がベースです。CP要素はほぼ皆無です。
⚠地獄に行くので慶次さんが死にます。利家さんは死んでます。
以上が大丈夫な人はどうぞ! 9
ku_wa_kuwa
TRAINING慶孫現パロssHOTEL AFRICA②ひとまず言われた通りに孫市の脇に手を入れてひょいと抱き上げてみるものの、今度はあからさまに嫌な顔をされてすぐに抱き上げるのを止めてしまう。
訊き返してみると「そうじゃない」とだけ言われて一方的に首を横に振られた訳だが、どの持ち上げ方が正しいのか分からなくてああでもない、こうでもないと押し問答が続いていた、いや、正直な所このやりとりに正解などなく、単に孫市の気分に振り回されているだけだといっていい。
「俺はあんたとくっつきたいだけなんだよ!」
挙句の果てにそう言われて結局肩を抱いて車まで歩いた訳だが、やっとの思いで助手席に乗せた途端、今度は数分も経たぬうちに居眠りを始めて背もたれやヘッドレストにぐったりと身体を預けている、これではラブホテルに車を突っ込んでも仮眠を取るだけになってしまいそうだ。
1234訊き返してみると「そうじゃない」とだけ言われて一方的に首を横に振られた訳だが、どの持ち上げ方が正しいのか分からなくてああでもない、こうでもないと押し問答が続いていた、いや、正直な所このやりとりに正解などなく、単に孫市の気分に振り回されているだけだといっていい。
「俺はあんたとくっつきたいだけなんだよ!」
挙句の果てにそう言われて結局肩を抱いて車まで歩いた訳だが、やっとの思いで助手席に乗せた途端、今度は数分も経たぬうちに居眠りを始めて背もたれやヘッドレストにぐったりと身体を預けている、これではラブホテルに車を突っ込んでも仮眠を取るだけになってしまいそうだ。
ku_wa_kuwa
TRAINING慶孫現パロssHOTEL AFRICA①隣近所が寝静まった深夜二時にスマートフォンの着信音が鳴った。
はじめは着信などではなく、単なるSNSからくる通知だと思っていたのだが、五秒、十秒と鳴り続けるメロディーを聴いているうちに、ふと知り合いからの緊急連絡ではないかと我に返ったのである。
まだ深夜ということもあり、およそはっきりしない頭で電話マークのアイコンを横になぞってみると、普段あまり電話口で聴くことのない声が、若干上ずったトーンで耳に入ってきた、雑賀孫市だ。
「けいじー?あんさー、ちょっと迎えにきてくんねーかなあー。」
甘ったるいその口調に一瞬で眠気が吹き飛んだ俺は、目をしばたたかせながらいつも以上にセクシーで艶を帯びた孫市の姿を想像していた、おそらく話し声から察するに相当酒を飲んでいるようだが、遊び歩いている間に終電を逃して街中を彷徨った口だろう、であれば迎えに行かない理由はないのではないか。
1354はじめは着信などではなく、単なるSNSからくる通知だと思っていたのだが、五秒、十秒と鳴り続けるメロディーを聴いているうちに、ふと知り合いからの緊急連絡ではないかと我に返ったのである。
まだ深夜ということもあり、およそはっきりしない頭で電話マークのアイコンを横になぞってみると、普段あまり電話口で聴くことのない声が、若干上ずったトーンで耳に入ってきた、雑賀孫市だ。
「けいじー?あんさー、ちょっと迎えにきてくんねーかなあー。」
甘ったるいその口調に一瞬で眠気が吹き飛んだ俺は、目をしばたたかせながらいつも以上にセクシーで艶を帯びた孫市の姿を想像していた、おそらく話し声から察するに相当酒を飲んでいるようだが、遊び歩いている間に終電を逃して街中を彷徨った口だろう、であれば迎えに行かない理由はないのではないか。