エース
DONE第八回 #離坤ワンドロワンライお題「飴」
自分から仕掛けて、ちょっとだけ失敗する坤の話。舐めるのは飴だけにしましょう。
制作時間:大遅刻
甘く、舐める ころろ、と何か硬い物同士が当たる音がする。何の音かと音のする方を探れば、どうやら隣を歩いている坤の薬売りが口内で飴を転がす音らしい。どうやら飴はそれなりの大きさをしているようで、坤の片頬をまぁるく膨らませている。
確かに、何やら懐をゴソゴソと漁っているな、とは思っていたがまさか飴を取り出していたとは。
二人がこのように連れ立って歩いているのは、次なるモノノ怪退治の場へ赴く為であった。とはいえ同じモノノ怪を斬りに行く訳では無いので、こうして隣を歩くのも現し世へ降り立つまでの残り僅かな時間の話。
離の薬売りが十翼の館から出立しようとした際、運良く坤の薬売りも次の仕事へ向かう所だったようだったので。それならば『そこまで』とどちらともなく隣へ並び立ったのだ。
2954確かに、何やら懐をゴソゴソと漁っているな、とは思っていたがまさか飴を取り出していたとは。
二人がこのように連れ立って歩いているのは、次なるモノノ怪退治の場へ赴く為であった。とはいえ同じモノノ怪を斬りに行く訳では無いので、こうして隣を歩くのも現し世へ降り立つまでの残り僅かな時間の話。
離の薬売りが十翼の館から出立しようとした際、運良く坤の薬売りも次の仕事へ向かう所だったようだったので。それならば『そこまで』とどちらともなく隣へ並び立ったのだ。
エース
DONE第七回 #離坤ワンドロワンライお題「心の声が聞こえる」
離(→→→)←←坤な離坤。お付き合いはしている。
あんまり「好きだ」とかを言ってくれない離に、つい魔が差してしまう坤のお話。
事前制作+60分↑
水飴の声音 言い訳にもならないが、魔が差した、というやつだった。
少しだけ。ほんの気持ち程度。どうしても気がかりで。
坤の薬売りは、もの凄く限定的な形で『心の声が聞こえる』ようになる術を使っていた。仕事においては使うべきでない代物なので、使えはしても使う機会など滅多にない術だった。なにせ理という奴は厄介で、語って聞かせて初めて示されるものであるので。一方的に暴き立てた所で、なんの意味も為さないのだ。
ではなぜ坤の薬売りがそのような術を使っているのかというと、それは簡単な話。仕事とは全く関係の無い、私的な都合という奴であった。
ただ一人の男として、好いた相手の胸の内を知りたいなどという。何とも身勝手で、恋の熱にやられたヒトの愚かさの成せる業であった。最も、普通の人間であればそのような術など使えやしないだろうが。
3121少しだけ。ほんの気持ち程度。どうしても気がかりで。
坤の薬売りは、もの凄く限定的な形で『心の声が聞こえる』ようになる術を使っていた。仕事においては使うべきでない代物なので、使えはしても使う機会など滅多にない術だった。なにせ理という奴は厄介で、語って聞かせて初めて示されるものであるので。一方的に暴き立てた所で、なんの意味も為さないのだ。
ではなぜ坤の薬売りがそのような術を使っているのかというと、それは簡単な話。仕事とは全く関係の無い、私的な都合という奴であった。
ただ一人の男として、好いた相手の胸の内を知りたいなどという。何とも身勝手で、恋の熱にやられたヒトの愚かさの成せる業であった。最も、普通の人間であればそのような術など使えやしないだろうが。
800hanamino
DONE🔞離坤&ハイ神の坤組が待ちきれずにいちゃいちゃして据え膳になる話受け同士のキス、触れ合いなどなどがあります。
受け同士なので左右は考えてません
私が読みたかっただけのやつ
途中で力尽きています 1939
エース
DONE第三回 #離坤ワンドロワンライお題「空腹」
〝違う欲〟を食欲と誤診してしまう坤のお話。
⚠️致してはいませんが、そういった事(🔞)に関する話をしています。
事前制作+60分↑
誤診 どうにも、ここの所腹がやたらと空いてしまう。
元より坤の薬売りは大食漢のきらいがあったのだが、どうも最近はその枠に収まりきらない。よもや病ではあるまいな、などと考えてしまう程だった。
食っても食っても腹が減る。所詮〝薬売り〟にとって食事など人の真似事。実際の所食うのを止めても死にはしないだろうし、食い続けても死なないだろう。
とはいえ遂には江戸一番の力士と同程度の食事を平らげて尚空腹を感じるようになってしまい、流石の坤の薬売りも己の異常な食欲に頭を抱えていた。
初めの内はあれこれ食えるだなんて良いじゃないか、と思っていたのだが、いつまで経っても満腹にならないのでは意味が無い。
食事というのは食っている最中もそりゃあ良い物だが、あぁ食った食ったと満足感を覚えるのもまた同等に大切な事だ。
2807元より坤の薬売りは大食漢のきらいがあったのだが、どうも最近はその枠に収まりきらない。よもや病ではあるまいな、などと考えてしまう程だった。
食っても食っても腹が減る。所詮〝薬売り〟にとって食事など人の真似事。実際の所食うのを止めても死にはしないだろうし、食い続けても死なないだろう。
とはいえ遂には江戸一番の力士と同程度の食事を平らげて尚空腹を感じるようになってしまい、流石の坤の薬売りも己の異常な食欲に頭を抱えていた。
初めの内はあれこれ食えるだなんて良いじゃないか、と思っていたのだが、いつまで経っても満腹にならないのでは意味が無い。
食事というのは食っている最中もそりゃあ良い物だが、あぁ食った食ったと満足感を覚えるのもまた同等に大切な事だ。