Mskl_ks
DONEワンドロに参加しようと思ったらカプが逆だったよ、のやつ。頭痛に悩むシュミットと心配するエーリッヒ。
えろなしパスなし。
meine eigene wirksame Medizin(専用特効薬)朝方から、低気圧気味の曇天が続いていた。
快適からは程遠く、ランチを終えた後も鈍色の雲が空一面を覆う。湿気で空気が重い。
一軍が勢揃いしたからということで、せっかく屋外の練習コースを予約したのに残念でならない。
何より、これからの天気を確定させるのは。
「…うん、雨が降りそうだからそろそろ練習は切り上げようか」
ミハエルがこう告げると、一時間以内に必ず雨が降り始めるのだ。曰く、「風の感覚でわかるよ。それに、つばめが低く飛んでいるし」とのことらしい。
『燕が低く飛ぶ』のは雨の前兆として知られているが、五感が人一倍鋭いミハエルは全身で天候や戦況を感じ取るのだろう。
そして低気圧、雨天となると——
「……ぐ……」
後方にいるシュミットはベルクカイザーを左手で抱き留めたまましゃがみ込み、瞳を閉じて眉間に皺を寄せ、右手で両のこめかみを揉み続けている。先のフォーメーション練習から精彩を欠いていたが、限界が来たらしい。
1659快適からは程遠く、ランチを終えた後も鈍色の雲が空一面を覆う。湿気で空気が重い。
一軍が勢揃いしたからということで、せっかく屋外の練習コースを予約したのに残念でならない。
何より、これからの天気を確定させるのは。
「…うん、雨が降りそうだからそろそろ練習は切り上げようか」
ミハエルがこう告げると、一時間以内に必ず雨が降り始めるのだ。曰く、「風の感覚でわかるよ。それに、つばめが低く飛んでいるし」とのことらしい。
『燕が低く飛ぶ』のは雨の前兆として知られているが、五感が人一倍鋭いミハエルは全身で天候や戦況を感じ取るのだろう。
そして低気圧、雨天となると——
「……ぐ……」
後方にいるシュミットはベルクカイザーを左手で抱き留めたまましゃがみ込み、瞳を閉じて眉間に皺を寄せ、右手で両のこめかみを揉み続けている。先のフォーメーション練習から精彩を欠いていたが、限界が来たらしい。
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DONEまたできたよツガイ。エーリッヒ視点、合流直後、ドリームチャンスレース前夜のふたり。
シュミエリともエリシュミともどちらとも取れそうな感じで。
Ich freue mich, Sie nach langer Zeit wiederzuseh.一軍のメンバーが日本に合流した。
ドリームチャンスレースの代表に選抜された。
それを機に、新しいマシンが与えられた。
ここから先は、負けることは許されない。
早速マシンを把握する目的も含めて、寮の自室でベルクカイザーに触れる。
他のメンバーはまだ日本に到着したばかりで、生活リズムが馴染んでいなかったり、荷解きが済んでいない。
現に、ミハエルは「時差ボケが治ってないから」という理由でドリームチャンスレースの出場を辞退した。
他のメンバーよりも先に日本に滞在していたからこそ、完璧に仕上げて、チームの勝利に貢献する。
去っていった二軍のメンバーのためにも、
そしてこれから共に戦う一軍メンバーのためにも。
そうしている間に、あっという間に夜になっていた。
1078ドリームチャンスレースの代表に選抜された。
それを機に、新しいマシンが与えられた。
ここから先は、負けることは許されない。
早速マシンを把握する目的も含めて、寮の自室でベルクカイザーに触れる。
他のメンバーはまだ日本に到着したばかりで、生活リズムが馴染んでいなかったり、荷解きが済んでいない。
現に、ミハエルは「時差ボケが治ってないから」という理由でドリームチャンスレースの出場を辞退した。
他のメンバーよりも先に日本に滞在していたからこそ、完璧に仕上げて、チームの勝利に貢献する。
去っていった二軍のメンバーのためにも、
そしてこれから共に戦う一軍メンバーのためにも。
そうしている間に、あっという間に夜になっていた。
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DONEわー!ポイピク初めての025がツガイになるとは思わなかったよ!!しかも初めてのツガイだよ!!書いたことなかったよ!これでいいのか!これでいいのか!
ファイナルステージを終えた後のエリシュミ。
きっと健全。
Mehr als ein Freund世界グランプリが終わった。
「シュミット、お疲れ様でした」
「…ああ」
富士ノ湖サーキットの控室で、エーリッヒがタオルを持ってシュミットに声をかける。それに対し、シュミットは簡易的なパイプ椅子に腰掛け力無く返事する。モーター式インラインローラーの補助があったとはいえ、50km近い距離を走行してきて疲労が一気にきたらしい。
タオルを受け取り、額の汗を拭うシュミット。隣の空いた椅子を指差し、『座れ』と促す。エーリッヒは素直に従った。
エーリッヒが座るとすぐに、シュミットは口を開いた。
「…終わったな」
「…終わって、しまいましたね」
言い切ると、顔を見合わせたまま沈黙の時間が流れる。
アイゼンヴォルフを支える双翼ともいうべき二人は、最終日に万全の力を発揮できなかった。
1749「シュミット、お疲れ様でした」
「…ああ」
富士ノ湖サーキットの控室で、エーリッヒがタオルを持ってシュミットに声をかける。それに対し、シュミットは簡易的なパイプ椅子に腰掛け力無く返事する。モーター式インラインローラーの補助があったとはいえ、50km近い距離を走行してきて疲労が一気にきたらしい。
タオルを受け取り、額の汗を拭うシュミット。隣の空いた椅子を指差し、『座れ』と促す。エーリッヒは素直に従った。
エーリッヒが座るとすぐに、シュミットは口を開いた。
「…終わったな」
「…終わって、しまいましたね」
言い切ると、顔を見合わせたまま沈黙の時間が流れる。
アイゼンヴォルフを支える双翼ともいうべき二人は、最終日に万全の力を発揮できなかった。