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    #3

    zeppei27

    DONEハサアオ最終話です。ハッサクにじわじわと『普通』を侵食されたアオキが、ちょっとしたお節介から後に戻れなくなるお話。ハッサクの暴走回だよ!アオキがハッサクに意地悪だったり強気になったりするのも良いですね……。

    前話 #3
    >https://poipiku.com/271957/8193864.html

    最後まで読んでくださりありがとうございました!絵文字もいつもありがとうございます……!
    正しさの証明 #4 湖に小石が投げ込まれ、水面に波紋を広げる。小石が岩となり雨霰と降り注ごうとも、しばらくすれば湖は元通りの静けさを取り戻し、何事もなかったかのように全て忘れ去っていくだろう。日常とは一見左右されがちな脆弱な存在だが、長い目で見れば何よりも力強い。いずれ全ては回帰してゆくのだし、多少変化があろうともそれすら全て飲み込んでしまうものだ。アオキの『普通』の日常もまた然りである。

     ハッサクにより引っ掻き回され、機を窺って掻き乱し返す他愛もないやりとりは、数え切れないほど繰り返してもはやアオキの日常の一部と化していた。大変申し訳ない話だが、彼が長々と時間を割く説教の大半は効力を発揮していない。髪型やらシャツやらネクタイやら、その他いくらかは一理あるのといじられることに耐えかねて変えた(改善とは呼びたくない)ものの、アオキの本質はハッサクと初めて出会った時のままだ。
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    紫垣🐠

    DONE笹仁/星空のアクアリウムOP.3 展示作品

    スタオケ加入後の二人のお話。ナチュラルに付き合ってます。
    ※R18はつけていないですが、行為が匂わされる表現があったり、甘めだったりするので苦手な方はご注意ください。

    『GRADATIONS』>#0「Colorless Color」#1,#2「Colored Notes」#3「like a FISH in water」から続いている連作です。
    One Identity#4

     素肌の背の下に敷かれた固いシーツに大きく皺が寄った。
     菩提樹寮の笹塚の部屋に備え付けられた簡素なベッドに両手首を押さえつけられ、半身で乗りかかられるような形で、もうどの位の時間が経ったのだろう。西日が射しこみ、夕暮れの赤い光が眩しく室内を満たす中、呼吸まで浚うような長いキスをずっと施され続けていた。
     覆いかぶさった熱。身長は俺と同じはずなのに、がっちりとした恵まれた体格を存分に生かし、その腕の中にいともたやすく全身を閉じ込められてしまう。
     二つの唇と舌が絡み合う湿った音と、せわしない息遣いだけが静まり返った部屋に響く。いくら人の気配が多くて騒がしい寮内とはいえ、声を出すことも、物音を立てることにも細心の注意を払わなければならないのに、ひとたびこうなってしまえばどちらも止めることができなくて、そのまま行為に及んでしまったことは、これまでにも何度かあった。
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