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    彰冬Webオンリー2nd 短編集#3

    #彰冬
    akitoya
    #彰冬webオンリー
    akitoya (web only)

    ハウンド彰 x カラス冬弥牧場に囚われているハウンド彰人(Kiuan衣装) X 牧場に住んでいる飛べないカラス冬弥(Woao衣装)

    あらすじ

    ハウンドの彰人は生まれてからずっとこの小さな牧場に住んでいた。日が昇る時から沈む時まで羊たちを見張り、当たり前のように穏やかな毎日を送っていた彼が、ずっと外の世界に憧れて、いつかもっと広い草原を走りたいと心から望み続けていた。ある日、彰人はカラスの冬弥に出会えた。一羽の鳥なのに、なぜか冬弥は飛ぶことはできない。低いところまではなんとなく滑走できたが、高いところは無理だそうでした。

    ストーリー

    「彰人、おはよう、何をしてる」

    朝、カラスはいつものようにハウンドの側に来た。

    「おう、冬弥、今日も来たのか。何もしてねえよ、ただ羊たちの見張りだけ。ったく、うろちょろしてるやつらだな、気をつけねえとうっかりどこへいっちまって」
    「それは大変だな」
    口には嫌そうなのに、与えられた仕事はきちんとしてやる、本当に彰人らしいだなと、冬弥はそう思っていた。

    「冬弥はどう?今日は何かしたいことあんのか?昨日川辺に行きたいとか言ってんだじゃねえ、今日そっち行く?」
    「そうだね、そこも気になってるんだが…」
    「ん?なんだ?他に何かやりたいことあるか」
    二人が一緒にいる時のやることや行く場所などは、いつも彰人から提案していた。冬弥は普段自分であまり遠い場所まで行けないので、彼にとっては、何かしても新鮮で、楽しい。よって、冬弥から何かやりたいことを提案するのは珍しかった。

    「いや、大したことじゃないが… 昨日お前が教えた曲、もっと練習したい… すごくいい曲だから、上手く歌えたいな…彰人、だめか?」
    「お前…やっぱ真面目だな。そんなのもちろんいいに決まってるよ!いっぱい歌おう!」
    「ああ、ありがとう!」

    ***

    「冬弥、オレは決めたな。ここから出て、もっと広い場所へ行くんだ」
    ある日、夕暮れの中で、彰人は冬弥に自分の決意を告げられた。

    「そうか…やっと決意をしたんだか。彰人なら、きっと大丈夫だ。俺はそう信じる」
    彰人の夢を全力で応援したい、支えたい気持ちは絶対あったが、やはり冬弥の心のどこかで切ない気持ちが溢れていた。

    「オレはさ、冬弥も一緒に来てほしいんだ。冬弥と一緒なら、きっと何でもできると信じてた」
    「彰人…誘ってくれてありがとう。しかし、俺は飛べないんだ。飛べない鳥なんて、彰人の足を引っ張るしかないだろう。」
    冬弥の顔はだんだん悲しみに染まっていった。

    「バカな事を言うな!おまえとずっと一緒に笑って歌って走り回って、おまえがオレのそばにいるからこそ、オレはやっと決意をできだ。おまえも外の世界を見てみたいじゃねえか、いつか自由に飛び回ってみたいじゃねえか。」
    「それはただの…願いだけだ…」
    「そんなの関係ねえ!おまえがそう望んでいたら、その思いがあったら、それだけでいいだろう!一緒に叶えよう」
    悲しさが抑えきれず冬弥の目と反対して、彰人の目には譲れない真剣さが宿んでいた。

    「彰人…俺は…俺も彰人と一緒に歌いたい、一緒に…もっと広い世界を見てみたい!俺でよければ、彰人を全力で支えたい、彰人の夢が叶うまで!」
    「オレ“たち”の夢だろう?よし、今日からオレたちは相棒だ、よろしくな!」
    「ああ、これからもよろしく頼む!」

    ***
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