nagi
DONE◆シアワセノカケラ◆2022ルシファー!お誕生日おめでとう!!の話!
誤って下げてたので浮上させた。
シアワセノカケラ 大切な人と過ごす大事な日というものは、一年に何度もある。例えばお正月。例えばクリスマス。それからバレンタイン。人によってはお付き合い記念日なんかもあるだろう。
それぞれ心に留めている大事な日は異なるけれど、私にとって一番忘れてはならない日の一つには、相手の誕生日があった。
ルシファーと契約して、恋人という関係になってから初めての誕生日。何かしたいのは当たり前なんだけど、じゃあ何を?という具体案はすぐには浮かばなかった。クリスマスの時もあれだけ迷ったのだ。もっと早くから準備しなくちゃと目論み始めたのは三月も終わり頃だったけど、とはいえそれはそれで早すぎて実感も湧かず、結局ギリギリまで堂々巡りする脳内。
6638それぞれ心に留めている大事な日は異なるけれど、私にとって一番忘れてはならない日の一つには、相手の誕生日があった。
ルシファーと契約して、恋人という関係になってから初めての誕生日。何かしたいのは当たり前なんだけど、じゃあ何を?という具体案はすぐには浮かばなかった。クリスマスの時もあれだけ迷ったのだ。もっと早くから準備しなくちゃと目論み始めたのは三月も終わり頃だったけど、とはいえそれはそれで早すぎて実感も湧かず、結局ギリギリまで堂々巡りする脳内。
nagi
DONEpaper wedding によせて。妄想15346873%でお送りします。いずれもネームレス。
意味分からないところの前段は割と以下の長編参照でわかるかと。
前編
https://poipiku.com/765322/6884445.html
後編
https://poipiku.com/765322/6884460.html
続きは次の投稿。
真白き夢のリアル 形だけの結婚式をしてからもう一年経ったなんて信じられないけれど、今日は結婚記念日。なんだかくすぐったい響きだ。どう切り出そうかなぁ、悪魔にとって一年経ったくらいなんでもないよなぁ、と考えあぐねていたところ、向こうから「絶対に邪魔されたくない、二人だけで過ごしたいから人間界に行く」と言われたときには驚きやら喜びやらで変な声を出してしまった。口では大人気ないと笑った反面、心の底から嬉しくて涙が出そうになったなんてことは秘密だ。
ロンドンの冬は寒い。晴れることなど殆どなく、小雨はすぐに雪に変わる。うちには暖炉なんて豪華なものはないからなおさら冷える。ヒーターはあるけれど、それよりも窓やドアからの隙間風のほうが厳しかったりする。最近上手く魔力を操れるようになった私は、それを有効活用しない手はないとアロマキャンドルの炎が暖炉のように暖かくなる魔法を使っている。おかげで心地よく暮らせるようになった。人間界で魔法を使いすぎるのはよくないが、このくらい許容範囲だ。これならルシファーが来ても寒くないだろう。
4210ロンドンの冬は寒い。晴れることなど殆どなく、小雨はすぐに雪に変わる。うちには暖炉なんて豪華なものはないからなおさら冷える。ヒーターはあるけれど、それよりも窓やドアからの隙間風のほうが厳しかったりする。最近上手く魔力を操れるようになった私は、それを有効活用しない手はないとアロマキャンドルの炎が暖炉のように暖かくなる魔法を使っている。おかげで心地よく暮らせるようになった。人間界で魔法を使いすぎるのはよくないが、このくらい許容範囲だ。これならルシファーが来ても寒くないだろう。
nagi
DONE🍾💙甘えん坊ルシファー再来につき公開中。ウエスタンデートありがとう。どこかで書いたと思ってたんだけど、自分用にしか残してなかったから上げ直し。
たまのバブみ甘やかすの大好き。
ギャップ萌の最高峰魔界に来てしばらく経過した頃から気づいていたが、ルシファーの行動を予測することは実はそんなに難しくない。
夕飯までには必ず兄弟チャットに一言入るからである。
『後で食べる。置いておいてくれ。』
と入った時は、「仕事が終わり次第、早い時間に帰る」の意。
『外で食べて帰る。』
と入った時には、「割と遅くなる」の意で、大体22時は過ぎてくる。
『ディアボロと会食だ。』
などと入って仕舞えば午前様は免れず、酔って帰ることもしばしばだ。
なぜこんな話をしているかというと、私が最近、ルシファーを出迎えることにご執心だから。
前に一度「ただいま、後で来てくれ」と酔ったルシファーからチャットが来たことをきっかけに、私は誰に言われるでもなくルシファーを出迎えるようになった。なにも言われなくても飛び出してくる私を見て、喜んでくれるルシファーに絆されたのは私。多分これは、普段おくびにも出されない本心なのかもと思った私からの、ささやかな愛情のお返しである。
3462夕飯までには必ず兄弟チャットに一言入るからである。
『後で食べる。置いておいてくれ。』
と入った時は、「仕事が終わり次第、早い時間に帰る」の意。
『外で食べて帰る。』
と入った時には、「割と遅くなる」の意で、大体22時は過ぎてくる。
『ディアボロと会食だ。』
などと入って仕舞えば午前様は免れず、酔って帰ることもしばしばだ。
なぜこんな話をしているかというと、私が最近、ルシファーを出迎えることにご執心だから。
前に一度「ただいま、後で来てくれ」と酔ったルシファーからチャットが来たことをきっかけに、私は誰に言われるでもなくルシファーを出迎えるようになった。なにも言われなくても飛び出してくる私を見て、喜んでくれるルシファーに絆されたのは私。多分これは、普段おくびにも出されない本心なのかもと思った私からの、ささやかな愛情のお返しである。
nagi
PASTMCがいなくなっちゃった後の独白みたいなの。夏の空を見るとつい、死んだ後とか考えてしまうんだ。
苦手な人は読まないでくださいね。自分、泣きながら書いてますので(笑
それは、暑い、夏の日の。 今年もまた、この時期に人間界に来てしまった。
いつかはやめなければと思うが、そううまくはいかないようだ。
『私が死んだらルシファーの中で生きることができるから死ぬのは怖くないんだけれど、こんな風に寝そべってるだけのところを見られるのは、ちょっと嫌だねぇ』
そう言って笑っていた次の日、彼女の灯火は消え、そうして俺は宣言通り、彼女の一番美しい部分をこの身に取り込んだ。
幾度となくさまざまな境目を乗り越えてきたが、この日ばかりは慣れるものではないなと自嘲する。 彼女はこんな、抜けるような青空の元に生まれたのだろうか。
「悪魔には関係のないことだな」
随分と魔界に入り浸っていた彼女の墓には誰も訪れることはないようで、いつもこの日に、俺が綺麗にして俺が育てた薔薇を手向けている。まるで”人間”がそうするように。
1111いつかはやめなければと思うが、そううまくはいかないようだ。
『私が死んだらルシファーの中で生きることができるから死ぬのは怖くないんだけれど、こんな風に寝そべってるだけのところを見られるのは、ちょっと嫌だねぇ』
そう言って笑っていた次の日、彼女の灯火は消え、そうして俺は宣言通り、彼女の一番美しい部分をこの身に取り込んだ。
幾度となくさまざまな境目を乗り越えてきたが、この日ばかりは慣れるものではないなと自嘲する。 彼女はこんな、抜けるような青空の元に生まれたのだろうか。
「悪魔には関係のないことだな」
随分と魔界に入り浸っていた彼女の墓には誰も訪れることはないようで、いつもこの日に、俺が綺麗にして俺が育てた薔薇を手向けている。まるで”人間”がそうするように。
nagi
DONE◆I’m all yours.◆ルシファーを好きすぎて情緒を崩す話。ネームレスSS。
ルシファーのコートが勝手な魔法具になってます。
I’m all yours. 嘆きの館のプラネタリウムは精巧だ。今日は一人でその人工の星空を見上げている。魔界にはいつでも真っ暗な空が広がっているのに、どうにも滑稽なことをしているなと私は一つ、笑みをこぼした。
ルシファーの誕生日が近づいてきて、どんどん落ち着かなくなってくる私を茶化す兄弟もここ数日はもういなくなった。最初こそみんなに揶揄われたけど、結果的には私がルシファーにどれだけ大きな感情を抱いているかをぶつけられただけで嫉妬どころか面倒になったそうだ。
そういうわけで今日の私は珍しくひとりぼっち。隣のミュージックルームにも誰もおらず、特に必要もなかったので電灯もつけなかったからオレンジ色のランプが壁に二つ燻っているだけ。元々薄暗いプラネタリウムのソファーを陣取ってぼーっとしていると、瞼の裏にはやっぱりルシファーの顔が浮かんできてどうにもならない。
2158ルシファーの誕生日が近づいてきて、どんどん落ち着かなくなってくる私を茶化す兄弟もここ数日はもういなくなった。最初こそみんなに揶揄われたけど、結果的には私がルシファーにどれだけ大きな感情を抱いているかをぶつけられただけで嫉妬どころか面倒になったそうだ。
そういうわけで今日の私は珍しくひとりぼっち。隣のミュージックルームにも誰もおらず、特に必要もなかったので電灯もつけなかったからオレンジ色のランプが壁に二つ燻っているだけ。元々薄暗いプラネタリウムのソファーを陣取ってぼーっとしていると、瞼の裏にはやっぱりルシファーの顔が浮かんできてどうにもならない。
nagi
DONE◆薄明の暁星(後編)◆ルシファーと人間界で過ごす10日間シリーズ。
後編はルシファー視点。MCはネームレス。
薄明の暁星06.
「おいで」と誘ったベッドの上。彼女は少しむくれて「ここ、私のベッドなのに」なんてこぼしつつも素直に俺の足の間に座り込んだ。
「こうされることを望んだのはおまえだぞ?」
「そ、そう、なんだけど……」
「実際されると恥ずかしい、か」
「っ……わかってるならっ」
「くくっ……それでやめて貰えると思ったら大間違いだ」
「、わ!」
腕を取って腰を引き寄せると、驚くほど簡単に倒れこんでくる身体。いきなり何するの!とのお咎めは、同時に上を向いた口を塞ぐことで俺が呑み込んだ。
「ん、ぅ、」
「ふ、……は、ンっ」
後頭部を固定して逃げられないようにすると、大人しく向こうからも舌が伸びてきて、絡めて食んで吸ってやれば、あふ、と悩ましい声が俺を内外から満たす。俺の胸のあたりに縋ってくる手が愛おしいと思う。こいつのこの行動は小悪魔に相違いない。暫く貪って舌を引き抜いたときには蕩けた瞳だけが残った。
22904「おいで」と誘ったベッドの上。彼女は少しむくれて「ここ、私のベッドなのに」なんてこぼしつつも素直に俺の足の間に座り込んだ。
「こうされることを望んだのはおまえだぞ?」
「そ、そう、なんだけど……」
「実際されると恥ずかしい、か」
「っ……わかってるならっ」
「くくっ……それでやめて貰えると思ったら大間違いだ」
「、わ!」
腕を取って腰を引き寄せると、驚くほど簡単に倒れこんでくる身体。いきなり何するの!とのお咎めは、同時に上を向いた口を塞ぐことで俺が呑み込んだ。
「ん、ぅ、」
「ふ、……は、ンっ」
後頭部を固定して逃げられないようにすると、大人しく向こうからも舌が伸びてきて、絡めて食んで吸ってやれば、あふ、と悩ましい声が俺を内外から満たす。俺の胸のあたりに縋ってくる手が愛おしいと思う。こいつのこの行動は小悪魔に相違いない。暫く貪って舌を引き抜いたときには蕩けた瞳だけが残った。
nagi
DONE◆薄明の暁星(前編)◆ルシファーと人間界で過ごす10日間シリーズ。
時系列ガン無視のMC捏造設定多め。
前編はMC(ネームレス)視点。
薄明の暁星01.
カーテンの隙間から溢れた光で意識が覚醒した午前八時。やった!晴れた!と思ってそれを勢いよく開けると、雲間から一筋の光が差し込んでいるだけだったので項垂れてしまった。ここイギリスでは、晴天という日は大変珍しいのだ。気をとりなおして、またすぐ雲に隠れた太陽に、おはようと告げる。
毎日カレンダーにチェックを入れながらずっとずっと待っていた時間がやっときたのだから、そのくらいで気分が悪くなるようなことは絶対にない。
クローゼットを覗き込むと、昨日準備しておいたミモレ丈のワンピースが今すぐ身につけて!と訴えてくる。昨日はこれが最適だと思って準備したのだけど、今見てみると気合が入りすぎなような気もしてくる。細身のパンツにニットを合わせるくらいの方がいいんじゃないだろうか、なんて。
22934カーテンの隙間から溢れた光で意識が覚醒した午前八時。やった!晴れた!と思ってそれを勢いよく開けると、雲間から一筋の光が差し込んでいるだけだったので項垂れてしまった。ここイギリスでは、晴天という日は大変珍しいのだ。気をとりなおして、またすぐ雲に隠れた太陽に、おはようと告げる。
毎日カレンダーにチェックを入れながらずっとずっと待っていた時間がやっときたのだから、そのくらいで気分が悪くなるようなことは絶対にない。
クローゼットを覗き込むと、昨日準備しておいたミモレ丈のワンピースが今すぐ身につけて!と訴えてくる。昨日はこれが最適だと思って準備したのだけど、今見てみると気合が入りすぎなような気もしてくる。細身のパンツにニットを合わせるくらいの方がいいんじゃないだろうか、なんて。
nagi
DONE◆死線を越えて、最愛と◆疑似だけど死の匂わせがあるので苦手な人は注意。
ちょっとしたすれ違いからの、最後はもちろん、ハピエン。
死線を越えて、最愛と 堪忍袋の尾が切れた、というよりも、諦めや絶望の気持ちに近かった。
最近ルシファーとした約束は悉く破られ、それでも私はいい子を演じることをやめられない。それに怒って呆れられ、嫌われるくらいなら離れた方がいいと思った。ただそれだけだった。でもそれすらも許してもらえなくて問い詰められたのがついいましがたのことで、私が本心を曝け出す以外の道は残されていなかった。
「ルシファーのせいじゃないってわかってる。だけど理解できても受け入れられないことだってあるの、わかる?」
「……」
「傷付くのはもう嫌だよ……だから、もう約束しない。約束するような関係でいたくない」
「それは、」
「ごめんねルシファー。大丈夫。何もなかった頃に戻れるよ、ルシファーも、私も」
5582最近ルシファーとした約束は悉く破られ、それでも私はいい子を演じることをやめられない。それに怒って呆れられ、嫌われるくらいなら離れた方がいいと思った。ただそれだけだった。でもそれすらも許してもらえなくて問い詰められたのがついいましがたのことで、私が本心を曝け出す以外の道は残されていなかった。
「ルシファーのせいじゃないってわかってる。だけど理解できても受け入れられないことだってあるの、わかる?」
「……」
「傷付くのはもう嫌だよ……だから、もう約束しない。約束するような関係でいたくない」
「それは、」
「ごめんねルシファー。大丈夫。何もなかった頃に戻れるよ、ルシファーも、私も」
nagi
DONE◆愛情たっぷり召し上がれ◆人間界にルシファーを呼び出せるようになったら、こんな風でありますように、という捏造。
愛情たっぷり召し上がれ 意識が引き上げられると、久しぶりに瞼に明るい光が降り注いでいるのが分かった。ああそうか、今日は人間界にいるんだと、寝起きの脳が理解する。
隣で眠るルシファーは窓に背を向け、私のほうを向いているのでまだ起きる気配はなかった。元より朝は苦手なルシファーのことだ。私が起こすか、アラームがけたたましい音を立てない限りは目を覚まさないだろう。昨日だって、執行部の仕事が…と言いながらも、約束通りに人間界に来てくれて、その上夜通し私を愛することも忘れなかったのだからその推測はきっと事実になるはずだ。
先に起きて朝食の支度でもしておいたら、ちょっとは見直してもらえるかもしれないと、どこか浮足立つ。
魔界のルシファーの部屋のベッドの何分の1しかない小さなそこを、狭いと言いつつも気に入ってくれていることには気づいていた。ルシファーの寝顔を見ていたら、なんだか胸の奥がきゅぅんとして、私たち以外誰もいない部屋を見回すと、深呼吸を一つ。
2317隣で眠るルシファーは窓に背を向け、私のほうを向いているのでまだ起きる気配はなかった。元より朝は苦手なルシファーのことだ。私が起こすか、アラームがけたたましい音を立てない限りは目を覚まさないだろう。昨日だって、執行部の仕事が…と言いながらも、約束通りに人間界に来てくれて、その上夜通し私を愛することも忘れなかったのだからその推測はきっと事実になるはずだ。
先に起きて朝食の支度でもしておいたら、ちょっとは見直してもらえるかもしれないと、どこか浮足立つ。
魔界のルシファーの部屋のベッドの何分の1しかない小さなそこを、狭いと言いつつも気に入ってくれていることには気づいていた。ルシファーの寝顔を見ていたら、なんだか胸の奥がきゅぅんとして、私たち以外誰もいない部屋を見回すと、深呼吸を一つ。
nagi
DONE◆宵の口 酔いに任せて 君を喚ぶ◆L61の最後で魔王城に行っていたら…の妄想
宵の口 酔いに任せて 君を喚ぶ「お前はどこに泊まりたいんだ?」
そう言うと返ってきたのは、「せっかくのお呼ばれだから魔王城に行こうかな」という言葉で、全ての感情を抑えてやっとのことで「おまえならそう言うと思った。ゆっくりしてこい」と言葉を発した以外のことはなに一つ覚えていなかった。
どうやって自分の部屋に戻ってきたのかもわからないのにベッドに横たわる俺。ベッドサイドにはいつの間に手にしていたのか、とっておきのためにと取っておいたはずのデモナスが瓶のまま置かれており、どうやら俺はそれを一人であおっていたようだと悟る。無言のままにそれを持ち上げて傾けると、中身は相当減っていた。
ぼーっとする頭でも、考えるのは彼女のことばかりだ。
3212そう言うと返ってきたのは、「せっかくのお呼ばれだから魔王城に行こうかな」という言葉で、全ての感情を抑えてやっとのことで「おまえならそう言うと思った。ゆっくりしてこい」と言葉を発した以外のことはなに一つ覚えていなかった。
どうやって自分の部屋に戻ってきたのかもわからないのにベッドに横たわる俺。ベッドサイドにはいつの間に手にしていたのか、とっておきのためにと取っておいたはずのデモナスが瓶のまま置かれており、どうやら俺はそれを一人であおっていたようだと悟る。無言のままにそれを持ち上げて傾けると、中身は相当減っていた。
ぼーっとする頭でも、考えるのは彼女のことばかりだ。