あすと
DOODLE生徒にどすけべいたずらを仕掛ける保険医かいだせんせの(しょーもない)話#prliプラス
学校での俺は表の顔、放課後の俺は……なーんてね、どんなこと期待した?残念、いつだって俺は俺、色んな顔を使い分けるなんて面倒くさいことはしない。シたいときにシたいことを。場所も時間も関係ないじゃん。楽しもうよ人生、めんどくさいことなんて全部忘れて、ね。
「紫音さんいるー?お腹痛い、薬ちょうだい」
「こーら。そんな風に呼んでるのバレたらこわーい先生に怒られちゃうよ。俺が、ね」
「だって紫音さん全然先生って感じしないしさー」
「それって褒めてくれてる?ありがと。でも薬はあげられない、そういう決まりだから」
「マジ?じゃあどうしたらいいの、すごい痛いんだけど」
大袈裟に腹を抑えて前屈みになりながらも生徒はちらちらと俺の顔を盗み見る。バレてるよ、欲しいのは本当に薬?
1976「紫音さんいるー?お腹痛い、薬ちょうだい」
「こーら。そんな風に呼んでるのバレたらこわーい先生に怒られちゃうよ。俺が、ね」
「だって紫音さん全然先生って感じしないしさー」
「それって褒めてくれてる?ありがと。でも薬はあげられない、そういう決まりだから」
「マジ?じゃあどうしたらいいの、すごい痛いんだけど」
大袈裟に腹を抑えて前屈みになりながらも生徒はちらちらと俺の顔を盗み見る。バレてるよ、欲しいのは本当に薬?
あすと
DOODLEかいだくんと深夜に出会った女の子の話#prliプラス
静かだった。そこを選んだ理由はそれだけ。急に一人になりたくなって外に出た。寝落ち寸前だったシバケンは罵声を浴びせてきたけど、ちょっとした取り引きを持ちかけたら渋々、俺の願いを叶えてくれた。
空気が重い。肌にまとわりつくようだった。だけど嫌じゃない。独りじゃないような気にさせてくれたから。目的地を決めずにただ歩く。静かな方へ、暗い方へ。途中コンビニで酒を買って、袋を下げてまた歩く。
明かりのない住宅街の入り組んだ道の途中にそれはあった。誰もいない公園、切れかけの電灯がチカチカと瞬いている。あそこでいいか、そろそろ歩き疲れたし。
公園の中に入りベンチを探す。無いなら無いでそのへんに座ればいいかと見回すとベンチはあった。が、先客がいた。一人になりたくてここを選んだのに、これじゃ一人になれない。離れた場所に座ったとしても、ここにいるのが俺だけじゃなきゃ嫌だった。誰にも入り込まれたくなったから。
4282空気が重い。肌にまとわりつくようだった。だけど嫌じゃない。独りじゃないような気にさせてくれたから。目的地を決めずにただ歩く。静かな方へ、暗い方へ。途中コンビニで酒を買って、袋を下げてまた歩く。
明かりのない住宅街の入り組んだ道の途中にそれはあった。誰もいない公園、切れかけの電灯がチカチカと瞬いている。あそこでいいか、そろそろ歩き疲れたし。
公園の中に入りベンチを探す。無いなら無いでそのへんに座ればいいかと見回すとベンチはあった。が、先客がいた。一人になりたくてここを選んだのに、これじゃ一人になれない。離れた場所に座ったとしても、ここにいるのが俺だけじゃなきゃ嫌だった。誰にも入り込まれたくなったから。