pimankoubo
DONEワンドロ音楽、音お借りしました
君の心音の終わりまで君の心音の終わりまで
生を紡ぐ君の音。
姿が変わろうと、どれだけ歳を重ねようと変わらない、揺らがない君の生の証明。
君の胸に耳を当てて瞳を閉じれば今日も君の音と体温が優しく俺を包んだ。
「しってる?人の命が終るとき、最後まで残る感覚は聴覚らしいよ」
そんな声が聞こえた気がして瞳を開ければ、少し開いた扉の向こうからキバナがキッチンで遅い朝食を作る音が聞こえてきた。
「…………ゆめか」
ふわりと鼻をくすぐる紅茶と、スコーンの薫り。
昼間の温い布団の中で目を擦りながらくわりとあくびを一つ。
もぞもぞとシーツの中に潜り込み再び瞳を閉じたら、今度はトク…トク…と自分の心音が耳の奥に響いた。
トク…トク…
穏やかな、それでいて規則正しい俺の音。
2156生を紡ぐ君の音。
姿が変わろうと、どれだけ歳を重ねようと変わらない、揺らがない君の生の証明。
君の胸に耳を当てて瞳を閉じれば今日も君の音と体温が優しく俺を包んだ。
「しってる?人の命が終るとき、最後まで残る感覚は聴覚らしいよ」
そんな声が聞こえた気がして瞳を開ければ、少し開いた扉の向こうからキバナがキッチンで遅い朝食を作る音が聞こえてきた。
「…………ゆめか」
ふわりと鼻をくすぐる紅茶と、スコーンの薫り。
昼間の温い布団の中で目を擦りながらくわりとあくびを一つ。
もぞもぞとシーツの中に潜り込み再び瞳を閉じたら、今度はトク…トク…と自分の心音が耳の奥に響いた。
トク…トク…
穏やかな、それでいて規則正しい俺の音。
pimankoubo
DONEワンドロお題『お絵かき・絵画・美術』
#kbdnワンドロ
#kbdnワンドロ_163
お借りしました
キョダイゲンカク。
死ねたです
惜別のひ惜別の火
ゆらゆらと炎が瞬く。
だんだん細く、弱々しくなるそれをダンデは何も言わずただじっと見つめていた。
炎に照らされたその顔は20年前チャンピオンだった頃と比べ張りがなくなり、歳相応に目元には皺が浮かんでいる。
ゆらゆら、ゆらゆら
いつでも自分の行く先を照らしてくれた炎が、だんだん、だんだん細く小さくなっていく。
ゆら……ゆら……ゆらゆら
消えかけては、少しだけ持ち直す。
これをどれだけ繰り返したのだろうか。
炎が小さくなる度にひゅっと息をのみその様子を見守る。
もういい、もう無理しなくていい。
そういってやりたいのになかなかそういってはやれなくて、情けなく眉を下げれば、そんな顔をするなと言うかのように炎に力が戻る。
7024ゆらゆらと炎が瞬く。
だんだん細く、弱々しくなるそれをダンデは何も言わずただじっと見つめていた。
炎に照らされたその顔は20年前チャンピオンだった頃と比べ張りがなくなり、歳相応に目元には皺が浮かんでいる。
ゆらゆら、ゆらゆら
いつでも自分の行く先を照らしてくれた炎が、だんだん、だんだん細く小さくなっていく。
ゆら……ゆら……ゆらゆら
消えかけては、少しだけ持ち直す。
これをどれだけ繰り返したのだろうか。
炎が小さくなる度にひゅっと息をのみその様子を見守る。
もういい、もう無理しなくていい。
そういってやりたいのになかなかそういってはやれなくて、情けなく眉を下げれば、そんな顔をするなと言うかのように炎に力が戻る。
pimankoubo
DONEワンドロお題お題『スーパー・コンビニ・買い出し』
#kbdnワンドロ
#kbdnワンドロ_162
とあるモブの話 私はモブ。
どこにでもいる至って普通のモブである。
私はナックルシティのコンビニで働くフリーター。
あのブラックナイトよりさらにブラックなこのコンビニに勤め始めて早3年、本当はかの名門ナックルジムのジムトレーナーを目指して田舎から出てきた筈だった。
しかしはじめて採用試験を受けたとき最初は順調にいけたのに最終の試験でポカをやらかした。
その次も、さらにその次も……3度目の正直になったかもしれない今年はまたポカをやらかすのが怖くて応募さえしていない。
これはもう、潔く諦めた方が良いかもしれない。
諦めて田舎でりんご農家を継いだほうが将来は楽かもしれない。
そんな事を考えながら今日も今日とて連勤記録を伸ばし続けている。
2444どこにでもいる至って普通のモブである。
私はナックルシティのコンビニで働くフリーター。
あのブラックナイトよりさらにブラックなこのコンビニに勤め始めて早3年、本当はかの名門ナックルジムのジムトレーナーを目指して田舎から出てきた筈だった。
しかしはじめて採用試験を受けたとき最初は順調にいけたのに最終の試験でポカをやらかした。
その次も、さらにその次も……3度目の正直になったかもしれない今年はまたポカをやらかすのが怖くて応募さえしていない。
これはもう、潔く諦めた方が良いかもしれない。
諦めて田舎でりんご農家を継いだほうが将来は楽かもしれない。
そんな事を考えながら今日も今日とて連勤記録を伸ばし続けている。
pimankoubo
DONEワンドロお題「寝坊、夜更かし」 キバナと二人空を見上げる。
もうすでに時間は2時をまわり夜更かしというよりは徹夜といった方が良いそんな時間に二人はベッドに腰掛け寄り添いながら空を見上げていた。
「なぁ、キバナ」
「なぁにダンデ」
「ここ数日、いろんな事があったなぁ……」
「そうだな……ナックルシティが壊滅しかけたり、お前が死にかけたり……」
「チャンピオンじゃなくなったり……な」
ブラックナイトにローズ委員長の逮捕、死にかける程の大怪我に、10年間チャンピオンとして戦ってきて初めての敗北。チャンピオンじゃなくなってからも毎日のように復興のために走り回り、漸くこうやってキバナとゆっくり話せたのは1週間程ぶりだった。
「俺、負けるなら君に負けるって思ってたんだ」
1683もうすでに時間は2時をまわり夜更かしというよりは徹夜といった方が良いそんな時間に二人はベッドに腰掛け寄り添いながら空を見上げていた。
「なぁ、キバナ」
「なぁにダンデ」
「ここ数日、いろんな事があったなぁ……」
「そうだな……ナックルシティが壊滅しかけたり、お前が死にかけたり……」
「チャンピオンじゃなくなったり……な」
ブラックナイトにローズ委員長の逮捕、死にかける程の大怪我に、10年間チャンピオンとして戦ってきて初めての敗北。チャンピオンじゃなくなってからも毎日のように復興のために走り回り、漸くこうやってキバナとゆっくり話せたのは1週間程ぶりだった。
「俺、負けるなら君に負けるって思ってたんだ」
pimankoubo
DONEキバダンワンドロお題「手紙、ラブレター」
お借りしました
そんなことまで対策してない!!二人の馴れ初め編 静かな部屋にカリカリとペン先が文字を紡ぐ音が響いている。
紙の上には口下手な自分が思い付く限りの彼への思いがたくさんたくさんつまっている。
カリカリ……カリカリ…‥……
便箋5枚分にもおよぶけして送る事のないこの手紙は所謂ラブレターというもので、ダンデがキバナに恋をしてから、キバナに対して好きだ!と胸を踊らせるたびに書いてはキバナから貰ったクッキーの缶詰めにしまい書いてはしまいをしているうちに一枚、また一枚と封筒が増えていき今では缶詰めに収まりきらなくなりそうな程になっている。
今日は、バトルの後にタオルを忘れたダンデにさっとタオルとドリンクボトルまで差し出してくれた。
「あ、あり…がとう」
「いいよ、俺様いつもお前がなにか忘れた時用に常に予備持つようにしてるし」
3690紙の上には口下手な自分が思い付く限りの彼への思いがたくさんたくさんつまっている。
カリカリ……カリカリ…‥……
便箋5枚分にもおよぶけして送る事のないこの手紙は所謂ラブレターというもので、ダンデがキバナに恋をしてから、キバナに対して好きだ!と胸を踊らせるたびに書いてはキバナから貰ったクッキーの缶詰めにしまい書いてはしまいをしているうちに一枚、また一枚と封筒が増えていき今では缶詰めに収まりきらなくなりそうな程になっている。
今日は、バトルの後にタオルを忘れたダンデにさっとタオルとドリンクボトルまで差し出してくれた。
「あ、あり…がとう」
「いいよ、俺様いつもお前がなにか忘れた時用に常に予備持つようにしてるし」