ushio0410
MAIKINGあと少しで終わるんだけどここまで書いて満足してしまった冬のココ日長夜の静寂「ん?」
ココが脱衣所から廊下に出ると、広間の奥から冷たい風が流れてきた。風呂で温まったばかりの身体に、冬の冷気が刺さる。
誰かが縁側の雨戸を開けたのだろうか。
「まったくもう……あ」
誰にしろこんな真冬の夜に戸を開けるなんて、とその誰かに文句を言いながら角を曲がる。
ココの予想通り雨戸は開いていた。予想外だったのは、そこにいた人物だった。
驚き足を一瞬止め、今度は静かにその人物に近付く。雨戸の外を眺めていた人物、日天はココがそばに来るのに気付かない。
日天の真後ろまで行くと、ココは目の前の身体を抱き締めた。
「寒くない?」
「わっ、……何だ、ココか」
ビックリしただろ、と軽く睨まれるが本気で怒っていないのは分かっている。
920ココが脱衣所から廊下に出ると、広間の奥から冷たい風が流れてきた。風呂で温まったばかりの身体に、冬の冷気が刺さる。
誰かが縁側の雨戸を開けたのだろうか。
「まったくもう……あ」
誰にしろこんな真冬の夜に戸を開けるなんて、とその誰かに文句を言いながら角を曲がる。
ココの予想通り雨戸は開いていた。予想外だったのは、そこにいた人物だった。
驚き足を一瞬止め、今度は静かにその人物に近付く。雨戸の外を眺めていた人物、日天はココがそばに来るのに気付かない。
日天の真後ろまで行くと、ココは目の前の身体を抱き締めた。
「寒くない?」
「わっ、……何だ、ココか」
ビックリしただろ、と軽く睨まれるが本気で怒っていないのは分かっている。
ushio0410
MAIKING子供×大人パロなココ日「ぼく、早く大人になりたい」
とは、赤ん坊の時から知っているココの言葉だ。まだ生まれてから5年しか経っていないと言うのに、ココはもう子供は嫌なのだと言う。
「どうして、大人になりたいんだ?」
と問えば、ココはその大きな瞳に涙を浮かべ、小さな顔をクシャっとし、
「だって、大人にならないと日天くんとけっこんできない!」
そう叫んでぐすぐすと泣きだした。元から大人しい性格ではあったが、泣き方も静かでしゃくりあげながらぽろぽろと雫を零す。
「あ~もう、泣くなよ」
言葉ではそう言いながらも、ココが可愛らしくてついつい笑ってしまう。自分の袖が汚れるのも気にせずに、ごしごしと顔を拭いてやる。
「そんなに俺と結婚したいのか?」
1311とは、赤ん坊の時から知っているココの言葉だ。まだ生まれてから5年しか経っていないと言うのに、ココはもう子供は嫌なのだと言う。
「どうして、大人になりたいんだ?」
と問えば、ココはその大きな瞳に涙を浮かべ、小さな顔をクシャっとし、
「だって、大人にならないと日天くんとけっこんできない!」
そう叫んでぐすぐすと泣きだした。元から大人しい性格ではあったが、泣き方も静かでしゃくりあげながらぽろぽろと雫を零す。
「あ~もう、泣くなよ」
言葉ではそう言いながらも、ココが可愛らしくてついつい笑ってしまう。自分の袖が汚れるのも気にせずに、ごしごしと顔を拭いてやる。
「そんなに俺と結婚したいのか?」