kiirono_hokori
DONEシテイシティ4展示作品連作「anemos」
バームクーヘンエンドの片想い霊幻
※最後までモブ霊になれません!!
セブンネプリもあります。
80344330(A3 20円) 8
くまだ
DONEJustMobReied!4 展示作品です。いつか発行するモブ霊小説の1話目になります。
将来モブ霊になるけどまだそんなことは全く知らない、モブくん(11)と師匠(25)のお話。
メロンパンバターの豊かな匂いと、小麦の生地が焼ける香ばしい匂いと、砂糖の甘い匂い。八つ刻の鼻腔をくすぐる香りが、ふんわりと秋風に乗って辺りを漂っている。
いつもの如く除霊依頼を一瞬で片付けた茂夫を連れて、霊幻は駅前を歩いていた。匂いの漂ってくる方向に視線を向ければ、駅の出入り口の脇にぴったりと駐まっている一台のキッチンカーが見えた。車体は緑色とクリーム色で彩られ、傍らに立てられているのぼりには、"焼きたてメロンパン"の文字が踊っている。
(……ちょっと小腹が空いたな)
隣を歩いている茂夫に視線を向ければ、小さくて丸い頭頂部が僅かに動いたのが見えて、彼もあのキッチンカーを眺めているのだと分かった。
3033いつもの如く除霊依頼を一瞬で片付けた茂夫を連れて、霊幻は駅前を歩いていた。匂いの漂ってくる方向に視線を向ければ、駅の出入り口の脇にぴったりと駐まっている一台のキッチンカーが見えた。車体は緑色とクリーム色で彩られ、傍らに立てられているのぼりには、"焼きたてメロンパン"の文字が踊っている。
(……ちょっと小腹が空いたな)
隣を歩いている茂夫に視線を向ければ、小さくて丸い頭頂部が僅かに動いたのが見えて、彼もあのキッチンカーを眺めているのだと分かった。
masu_oekaki8810
DONE竹中くんが師弟の仲を取り持つ?話。二、三日前に寝る前に眠い頭で妄想してた話をメモ書き的に書いてたみたいなんだけど、すでに内容をほぼ忘れてて自分の記憶の儚さに恐怖。
とりあえず最後まで書いてみた。
本当は四コマ漫画とかにするつもりだったはず。
推敲足りてないけどボツにしないうちに投下! ヤァ!
交換日記しよ「師匠、好きです」
「俺もお前のこと好きだよ」
「じゃあ両想いですね」
「そうだな、嬉しいよ」
「恋人ってことでいいですか」
「モブ、未成年と成人は恋人になれない。条例で決まってるし、一般通念上の倫理観においても許されない。何度も言わせるな」
-----
「…というやりとりをこの3ヶ月ずっとしているんだけど、師匠は僕をあしらってるだけなのかな。師匠は本当に僕のこと好きなのか、せめてそれだけでも知りたいんだ」
竹中桃蔵は、久しぶりに呼び出してきた中学の同級生から、聞きたくもないトンチキな恋バナをされてとても後悔した。
せめて犬川にも居てもらえば良かった。なんとなくだがあいつが居ると少しは俺の負担が減る気がする、と思ってLINEを送ってみたが「モブはこないだ会ったばっかだし、今日はいいわー。声掛けサンキュー」と見当違いなお礼が返ってきた。ちげえんだよ。俺を助けろって言ってんだよ! いやわかってる、犬川に遠回しな書き方した俺が悪い。あいつは人の顔色はわりとよく見てるし気も回せる男だが、その場に居ないやつの小さなSOSに気づけるほど他人に興味があるわけじゃない。
6008「俺もお前のこと好きだよ」
「じゃあ両想いですね」
「そうだな、嬉しいよ」
「恋人ってことでいいですか」
「モブ、未成年と成人は恋人になれない。条例で決まってるし、一般通念上の倫理観においても許されない。何度も言わせるな」
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「…というやりとりをこの3ヶ月ずっとしているんだけど、師匠は僕をあしらってるだけなのかな。師匠は本当に僕のこと好きなのか、せめてそれだけでも知りたいんだ」
竹中桃蔵は、久しぶりに呼び出してきた中学の同級生から、聞きたくもないトンチキな恋バナをされてとても後悔した。
せめて犬川にも居てもらえば良かった。なんとなくだがあいつが居ると少しは俺の負担が減る気がする、と思ってLINEを送ってみたが「モブはこないだ会ったばっかだし、今日はいいわー。声掛けサンキュー」と見当違いなお礼が返ってきた。ちげえんだよ。俺を助けろって言ってんだよ! いやわかってる、犬川に遠回しな書き方した俺が悪い。あいつは人の顔色はわりとよく見てるし気も回せる男だが、その場に居ないやつの小さなSOSに気づけるほど他人に興味があるわけじゃない。
humi0312
DONE鄙さんのお誕生日にあてて、「中3以上の師弟で外食に行く話」です。とってもおめでとうございます🥳
1932の師弟がスイーツブッフェに行く話です。
来週金曜日の十九時で「悪いんだが、どうしても他のやつに都合がつかなくてな」
その枕詞を置くなら端から僕に頼めば良かったのに、と内心感じたことは言うまでもない。
僕一人だったら、まず入らないだろう場所であることはまちがいない。師匠一人であっても同様だろう。だったら、僕と師匠の二人であったのなら、場違い感はやはり否めない。多少マシかという程度の話だ。
ビジネスではない都心のホテルは入り口がたくさんありすぎる。メインエントランスらしき広々としたホールに圧倒されるまま、ずんずん進んでしまう師匠へ着いていく。迷いのない歩みに見えるが、早いところ依頼を済ませたいという意思にも思えた。
吹き抜けの天井には不可思議に光を投げかけるライトがシャラシャラと垂れて、その下の拓けたラウンジを仄明るく照らしている。
6360その枕詞を置くなら端から僕に頼めば良かったのに、と内心感じたことは言うまでもない。
僕一人だったら、まず入らないだろう場所であることはまちがいない。師匠一人であっても同様だろう。だったら、僕と師匠の二人であったのなら、場違い感はやはり否めない。多少マシかという程度の話だ。
ビジネスではない都心のホテルは入り口がたくさんありすぎる。メインエントランスらしき広々としたホールに圧倒されるまま、ずんずん進んでしまう師匠へ着いていく。迷いのない歩みに見えるが、早いところ依頼を済ませたいという意思にも思えた。
吹き抜けの天井には不可思議に光を投げかけるライトがシャラシャラと垂れて、その下の拓けたラウンジを仄明るく照らしている。