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MOURNING2月22日。天国に行くまでの話にしたかったけど時間と表現力と語彙のなさから供養2月22日「黒川エマさんですよね?」
「え?」
目の前に立つ、紙袋を頭に被り喪服に身を包んだ、おそらく男であろう人物が突然エマに問いかけた。
「佐野、エマです」
「あれ?あー……?名字変わってる!ちょっと、マジか」
抱えている書類の束を勢いよく捲って何かを確認した紙袋は、おそらく額があるであろう位置に手を当てて天を仰いだ。
「そうじゃなくて!ここどこ!?」
エマは紙袋の胸ぐらを掴んで問うた。
ぐわんぐわんと揺さぶられた紙袋は、エマにとりあえず止まってくれと訴える。エマが止めた途端に紙袋は後ろを向いて四つん這いになり、おえぇ、おえぇと吐く素振りを見せたが、頭に被った紙袋を除けるような仕草は見せなかった。
「大丈夫?ごめんね?」
3122「え?」
目の前に立つ、紙袋を頭に被り喪服に身を包んだ、おそらく男であろう人物が突然エマに問いかけた。
「佐野、エマです」
「あれ?あー……?名字変わってる!ちょっと、マジか」
抱えている書類の束を勢いよく捲って何かを確認した紙袋は、おそらく額があるであろう位置に手を当てて天を仰いだ。
「そうじゃなくて!ここどこ!?」
エマは紙袋の胸ぐらを掴んで問うた。
ぐわんぐわんと揺さぶられた紙袋は、エマにとりあえず止まってくれと訴える。エマが止めた途端に紙袋は後ろを向いて四つん這いになり、おえぇ、おえぇと吐く素振りを見せたが、頭に被った紙袋を除けるような仕草は見せなかった。
「大丈夫?ごめんね?」