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SPUR ME楠石さんが熱中症夏バテパターンの楠石サトリ蒼汰https://poipiku.com/3339706/4960578.htmlみたいな楠石さんがあつさ弱ったver話
妖界でも人間界でも熱帯夜が続いたときに、いくら夜といえど黒と濃い色のシャツで出歩いていては、蓄熱がたまる。
そんなこともかまわないほどその時は多忙だったのだ。
そうして蓄積された熱とくわえて夜間寝る間も惜しんだ活動の結果、
「自分のこと大切にしてよ」
蒼汰の眉根を寄せた不満顔を布団の上で見上げる羽目になった。
「あー…わるい」
「いいから寝て」
「……わるい。蒼汰、オレのことはいいからお前も休んでろよ……あんまり調子、よくないだろ」
「わかってるよ、……やれることはもうないし。
サトリ、兄ちゃん寝るまで見張ってろよ」
1496妖界でも人間界でも熱帯夜が続いたときに、いくら夜といえど黒と濃い色のシャツで出歩いていては、蓄熱がたまる。
そんなこともかまわないほどその時は多忙だったのだ。
そうして蓄積された熱とくわえて夜間寝る間も惜しんだ活動の結果、
「自分のこと大切にしてよ」
蒼汰の眉根を寄せた不満顔を布団の上で見上げる羽目になった。
「あー…わるい」
「いいから寝て」
「……わるい。蒼汰、オレのことはいいからお前も休んでろよ……あんまり調子、よくないだろ」
「わかってるよ、……やれることはもうないし。
サトリ、兄ちゃん寝るまで見張ってろよ」
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TRAININGサトリがみた楠石(さとりの能力的な)サトリの双眸にはたまに、眼帯をつけスーツを着こなした楠石と、まだ眼帯をつけておらずシャツとダメージジーンズを着ている幼少期……まだ少年だった時代の姿がみえるときがあった。
眼帯で被われていない片目。肉のある腕。まだ頼りない四肢。
これはまだ楠石の心がみえない時にはなかった。
彼の弟が目が覚め、弟と接するときに心の隙間から垣間見える会話と…声に、正体を知った。
あれは楠石が蒼汰だった時代なのだと。
蒼汰だった時代の姿は彼の心そのものともいえた。
楠石千里の心がみえなかったのは少なからず眠っていた弟の存在がそうさせたのだと、そこで思い至って、たまらず彼の肉体ではない、手袋で覆われた手を握った。
サトリはまたみえた。眼帯をつけた楠石が目を細めて笑った姿と、その向こうに蒼汰だった彼の幼少期の姿が笑ったのが。
358眼帯で被われていない片目。肉のある腕。まだ頼りない四肢。
これはまだ楠石の心がみえない時にはなかった。
彼の弟が目が覚め、弟と接するときに心の隙間から垣間見える会話と…声に、正体を知った。
あれは楠石が蒼汰だった時代なのだと。
蒼汰だった時代の姿は彼の心そのものともいえた。
楠石千里の心がみえなかったのは少なからず眠っていた弟の存在がそうさせたのだと、そこで思い至って、たまらず彼の肉体ではない、手袋で覆われた手を握った。
サトリはまたみえた。眼帯をつけた楠石が目を細めて笑った姿と、その向こうに蒼汰だった彼の幼少期の姿が笑ったのが。
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SPUR ME妖怪のお医者さん 楠石とサトリほぼこんな感じの話をながながかきたいみたいなやつ
夏バテなんて蒼汰はまだ本調子でなくもとから弱い体にこの酷暑となれば油断するとすぐになってしまうものだが、サトリはまるでそれとは無縁とばかりに太陽の照りつけが酷かろうとより高い場所に登り作業していたから油断していた。
まさか夏バテとなるとは。
妙な戦隊もののパジャマ姿で湯だって頭を抱えている姿より、よほどサトリらしいのはアイスクリームやかき氷で痛めた頭を抱えている姿だろうに、このだるそうな姿は落ち着けない。
サトリらしい?
らしいと言い切れてしまうほどながく彼女を知っているのだとおもうと、寝転がっているサトリの額に氷嚢がいま自分にも必要になるほど顔が熱くなった。
終
285まさか夏バテとなるとは。
妙な戦隊もののパジャマ姿で湯だって頭を抱えている姿より、よほどサトリらしいのはアイスクリームやかき氷で痛めた頭を抱えている姿だろうに、このだるそうな姿は落ち着けない。
サトリらしい?
らしいと言い切れてしまうほどながく彼女を知っているのだとおもうと、寝転がっているサトリの額に氷嚢がいま自分にも必要になるほど顔が熱くなった。
終