palco_WT
DOODLE神田(攻)→弓場王子(受)→弓場
神田?王子
https://wavebox.me/msg/4782rdd2z5ur440k/cs5n3nynlx/
ろくでなしたちの恋唄 どうしたの?
そう問われ、神田はかけてきた声の主へと振り返った。
これから車で家に戻るだけの彼女は、会った時ほど凝ったものではないけれど、それでも十分に艶やかにメイクされた顔でちらりと神田を横目で伺った。手にハンドルを握りながら。
(普通こういう《・・・・》時は男のほうが運転して送ってやるもんだろうけど)
そんなことを一瞬だけ考えたが、こういうのをアンコンシャス・バイアスって言うんだな、とすぐに我に返る。そして残念なことに神田が免許を取れるであろう頃には助手席に彼女を招く時間の余裕はないだろう。
「ううん、なんでもない。知った顔を見たような気がして」
「こんなところで? 六頴館高校の優等生くんたちもあなたみたいに結構遊んでるものだこと」
3897そう問われ、神田はかけてきた声の主へと振り返った。
これから車で家に戻るだけの彼女は、会った時ほど凝ったものではないけれど、それでも十分に艶やかにメイクされた顔でちらりと神田を横目で伺った。手にハンドルを握りながら。
(普通こういう《・・・・》時は男のほうが運転して送ってやるもんだろうけど)
そんなことを一瞬だけ考えたが、こういうのをアンコンシャス・バイアスって言うんだな、とすぐに我に返る。そして残念なことに神田が免許を取れるであろう頃には助手席に彼女を招く時間の余裕はないだろう。
「ううん、なんでもない。知った顔を見たような気がして」
「こんなところで? 六頴館高校の優等生くんたちもあなたみたいに結構遊んでるものだこと」
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MAIKING神田×弓場https://twitter.com/tsunapal/status/1482615240986886145 のやつ~
気が向いたら続きを書く~
殆んど奇蹟の如き 僥倖、と言ってしまっていいのだろうか。
「……どうした、神田。上の空じゃねェーか」
神田の唇のはざまから、ぬるりとふたりの唾液で濡れそぼった舌を引き出しながら、弓場が熱をこもらせた声で囁く。
「弓場さんの舌が気持ち良過ぎて、ぼんやりしちゃってるだけですよ」
トリオン体の時とは異なり、下がって乱れた前髪の向こうの夜色の瞳が神田を映す。そこある己の間の抜けた姿に、神田は苦笑しそうになる。
ことこの期に及んで未だ、この状況を現実として受容しきれていない己に。
(俺って意外に器が小さかったんだな)
「初めてってェーわけでもねェのに、可愛げのあることを言いやがるな」
くくくと喉を震わせ、弓場は「だったらもう一度だ」と親指を神田の下唇にあてがって、軽く開かせるとぬめる舌を内奥へと忍び入れさせた。
2620「……どうした、神田。上の空じゃねェーか」
神田の唇のはざまから、ぬるりとふたりの唾液で濡れそぼった舌を引き出しながら、弓場が熱をこもらせた声で囁く。
「弓場さんの舌が気持ち良過ぎて、ぼんやりしちゃってるだけですよ」
トリオン体の時とは異なり、下がって乱れた前髪の向こうの夜色の瞳が神田を映す。そこある己の間の抜けた姿に、神田は苦笑しそうになる。
ことこの期に及んで未だ、この状況を現実として受容しきれていない己に。
(俺って意外に器が小さかったんだな)
「初めてってェーわけでもねェのに、可愛げのあることを言いやがるな」
くくくと喉を震わせ、弓場は「だったらもう一度だ」と親指を神田の下唇にあてがって、軽く開かせるとぬめる舌を内奥へと忍び入れさせた。
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DONEhttps://twitter.com/tsunapal/status/1414593875008651267の流れ。お盆に(肉親は)誰もいない三門にそれでも里帰りする神田。
きみがいるだけで おめェーの図体だと食いたりねェーだろう。
弓場家での夕食が済み、お客さんにそんなことをさせるなんてという弓場の両親に人たらしの笑顔でいなしながら、後片付けを手伝い終えた神田にかけられたのがその一言だった。
「いえ、そんなことは……」
「駅前のラーメン屋にちょっといってくる。ボーダーにいた頃からよく行ってたから神田には懐かしい味だろうし」
家族にそう断って、戸惑い顔の神田を弓場は強引に外へと連れ出した。防衛隊員として夜討ち朝駆けで出ていくことも多く、成人した長男とその部下だった青年の間で積もる話もあろうと推してくれたのか、父親も母親も黙って送り出してくれた。
その道の途中。並んで歩きながら、弓場がぽつりと口を開いた。
1508弓場家での夕食が済み、お客さんにそんなことをさせるなんてという弓場の両親に人たらしの笑顔でいなしながら、後片付けを手伝い終えた神田にかけられたのがその一言だった。
「いえ、そんなことは……」
「駅前のラーメン屋にちょっといってくる。ボーダーにいた頃からよく行ってたから神田には懐かしい味だろうし」
家族にそう断って、戸惑い顔の神田を弓場は強引に外へと連れ出した。防衛隊員として夜討ち朝駆けで出ていくことも多く、成人した長男とその部下だった青年の間で積もる話もあろうと推してくれたのか、父親も母親も黙って送り出してくれた。
その道の途中。並んで歩きながら、弓場がぽつりと口を開いた。