Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    #米村

    yonemura

    たんぼの稲

    MOURNING全国の卒業生におめでとうの気持ちを込めて書……きたかったけど無理だった
    デキてる村米村の卒業式の日の話「明日からは学校来ても鋼さん居ないんすよねー」

    「そうだな。でも今までも、校内ではあまり会わなかっただろ」



    まーそうなんだけど。気持ちがちげーじゃん?



    「外で体育やってる鋼さんとかもっと見たかったなー」
    
「なんだ、見てたのか」
    
「見える範囲に鋼さんいたら見るに決まってるじゃないすか!てか鋼さんも、オレが体育の時見てましたよね?何回か手振ったし振り返された覚えもあるんすけど」

    「あーまぁ……おまえが見えたら、見るに決まってるだろ」

    「っすよね!そういうの無くなんのも寂しーなー」




    野球やってる鋼さんも、サッカーやってる鋼さんも、マラソンやってる鋼さんも、体育祭の練習してる鋼さんも、全部教室から見てた。最初の頃は、これ鋼さん手抜いてね?絶対そんなもんじゃねーだろ、って感じだったの、今思えば昔のこと気にしてたんだろーな。当時は付き合う前だったから知らなかったけど。途中から急にやる気出した感じだったから、多分3-Cの先輩たちにぶん殴られたか、話を聞いた荒船さんにぶった切られたか。「授業だからって手ェ抜いてんじゃねーよ!」って言われてたじたじになって「わかった、わかったから!」って返す鋼さんが簡単に想像できる。
    2342