超短編のn番煎じ風呂から上がると、鋼さんがソファで寝落ちてた。別に珍しくもなんともない。最近だと……三日前だったか?あの時はカップを持ったまま寝ちゃってて、危うく大惨事になるところだった。
「鋼さーん?」
一応声を掛けてみるけど返事はない。
いつものように体の下に両腕を差し込んだところで、うっすらと目が開いた。起こしちゃったか。
「眠り姫、寝るならベッド行きますよー」
「〜……ようすけ……」
腕を伸ばした鋼さんに抱き着かれた。首筋に顔を埋めてぐりぐりしてくる。
なんだこの可愛い生き物は。甘えんぼか。可愛すぎて死にそう。