meltydream_meu2
SPUR MEオンリー展示予定小説。続きです🍈🍦貞シンカヲ🍈🍦
エメラルドグリーンの泡沫に、キスを。4 またそれから数日経った、とある日の放課後。その日は翌日に小テストが2つほど控えている、中学生にとっては少々面倒な日であった。そして来週からは中間試験も始まる。何ともストレスフルな日々が続きそうだ。
「全く、中間試験があるってのに期末の範囲の小テストの勉強もさせるなんて教師の要領悪過ぎるんじゃないのこの学校は! っんとにめんどくさいわね!」
「…………ていうか、なんでアスカも一緒に来るの……?」
「ヒカリが鈴原に勉強教えてあげるからって別々に帰ることになって暇なのよ。そこにあんた達がいたから声掛けてやったってワケ」
「誰も君に声掛けてくれなんて頼んだ覚えないよ」
「何よこの変態男、うっさいわね!!」
拳骨を振り翳すアスカに、べーっと舌を出すカヲル。この2人が顔を合わせるといつもこうだと、シンジは頭を抱えて溜め息を吐いた。本来ならカヲルと一緒にあの喫茶店へと勉強をしに向かうはずが、人通りの少ない道中でぽつんと1人で歩いていたアスカに捕まってしまったのだ。
7123「全く、中間試験があるってのに期末の範囲の小テストの勉強もさせるなんて教師の要領悪過ぎるんじゃないのこの学校は! っんとにめんどくさいわね!」
「…………ていうか、なんでアスカも一緒に来るの……?」
「ヒカリが鈴原に勉強教えてあげるからって別々に帰ることになって暇なのよ。そこにあんた達がいたから声掛けてやったってワケ」
「誰も君に声掛けてくれなんて頼んだ覚えないよ」
「何よこの変態男、うっさいわね!!」
拳骨を振り翳すアスカに、べーっと舌を出すカヲル。この2人が顔を合わせるといつもこうだと、シンジは頭を抱えて溜め息を吐いた。本来ならカヲルと一緒にあの喫茶店へと勉強をしに向かうはずが、人通りの少ない道中でぽつんと1人で歩いていたアスカに捕まってしまったのだ。
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SPUR ME8月オンリー展示予定・エメラルドグリーンの泡沫に、キスを。の続きです。エメラルドグリーンの泡沫に、キスを。3 喫茶店でのことがあってからというもの、メロンクリームソーダはカヲルにとって特別思い出深い大好物になった。
そして、また1つ変わったこともある。カヲルが昼休みにシンジ手製の弁当を食べるということに興味を示したのだ。最初は少量のおかずと小さなおにぎりから始めて、それから2週間ほど経った今はアスカやレイと同じくらいの可愛らしい弁当箱1つ分くらいの量を食べることができるまでになった。カヲルが食べていた元々の量を考えれば、驚くべきほどの進歩だ。カヲルはS2機関と少量の薬で身体の維持は可能ではあるため、栄養補給が目的ではない。しかし、食事を通しての周囲とのコミュニケーションの機会は格段に増やすことができていた。
1758そして、また1つ変わったこともある。カヲルが昼休みにシンジ手製の弁当を食べるということに興味を示したのだ。最初は少量のおかずと小さなおにぎりから始めて、それから2週間ほど経った今はアスカやレイと同じくらいの可愛らしい弁当箱1つ分くらいの量を食べることができるまでになった。カヲルが食べていた元々の量を考えれば、驚くべきほどの進歩だ。カヲルはS2機関と少量の薬で身体の維持は可能ではあるため、栄養補給が目的ではない。しかし、食事を通しての周囲とのコミュニケーションの機会は格段に増やすことができていた。
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SPUR MEエメラルドグリーンの泡沫に、キスを。続きです。
エメラルドグリーンの泡沫に、キスを。2「…………シンジ君、ここは?」
「喫茶店。コーヒーとか色々な食事が楽しめる場所だよ。空いてれば勉強もできる」
「キッサテン…………」
それから数日後の放課後。シンジはカヲルを連れて街中に建つ馴染みの喫茶店へと足を運んだ。
今までは食べるのが苦痛みたいだったからこういうところに渚と2人で来るのは敢えて避けてたんだよな。今日は渚も今までとは心持ち少し違うみたいだし、何かいいきっかけが作れるかもしれない…………
木造建築で寂れた店のドアを開けばカランカランと上部に取り付けられた小さな鐘が鳴り、コーヒーの香ばしい香りが鼻腔を擽る。平日の夕方ということもあってか、買い物帰りの親子やお年寄りが数名談笑する姿、女子高生がケーキを味わっている姿があるくらいで空席のほうが多かった。
5537「喫茶店。コーヒーとか色々な食事が楽しめる場所だよ。空いてれば勉強もできる」
「キッサテン…………」
それから数日後の放課後。シンジはカヲルを連れて街中に建つ馴染みの喫茶店へと足を運んだ。
今までは食べるのが苦痛みたいだったからこういうところに渚と2人で来るのは敢えて避けてたんだよな。今日は渚も今までとは心持ち少し違うみたいだし、何かいいきっかけが作れるかもしれない…………
木造建築で寂れた店のドアを開けばカランカランと上部に取り付けられた小さな鐘が鳴り、コーヒーの香ばしい香りが鼻腔を擽る。平日の夕方ということもあってか、買い物帰りの親子やお年寄りが数名談笑する姿、女子高生がケーキを味わっている姿があるくらいで空席のほうが多かった。
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SPUR ME8月のシンカヲオンリーに展示する小説です。尻叩きに少しずつ上げていきます。エメラルドグリーンの泡沫に、キスを。■渚カヲル救済ルート比較的平穏ifの貞シンカヲです。以下の独自設定があります。↓
・襲来する使徒の順番がランダムな世界線
・三号機事件はまだ起きておらず、トウジ達や他の生徒も疎開していない
・カヲルがまだ使徒であることを隠している時期にアルミサエルが襲来し、アスカとレイが負傷し、その後にカヲルがシンジに迫る等本編の絡みがあり、使徒としてシンジと戦って『人間と共に生きること』を選ぶ
・四号機のパイロットとしてカヲルが存在している
・レイは2人目のままであり、ユイのクローンであるということはまだ明かされていない
エメラルドグリーンの泡沫に、キスを。
「僕お昼もういいや。屋上行ってる」
「え、渚まだパンちょっとしか……」
3025・襲来する使徒の順番がランダムな世界線
・三号機事件はまだ起きておらず、トウジ達や他の生徒も疎開していない
・カヲルがまだ使徒であることを隠している時期にアルミサエルが襲来し、アスカとレイが負傷し、その後にカヲルがシンジに迫る等本編の絡みがあり、使徒としてシンジと戦って『人間と共に生きること』を選ぶ
・四号機のパイロットとしてカヲルが存在している
・レイは2人目のままであり、ユイのクローンであるということはまだ明かされていない
エメラルドグリーンの泡沫に、キスを。
「僕お昼もういいや。屋上行ってる」
「え、渚まだパンちょっとしか……」