hiehiereitoko
DONEジュン要。病み軸。リスカして、心因性咳嗽状態になってる要の話。
リスカは呼吸って誰か言ってませんでしたっけ。言ってなかったらまた言うね。今日の呼吸です。
これが地球で最後の日でも これが地球で最後の日でも
ぼくはきっと明日も生きているのかもしれません。
消えてしまいたいという衝動とどうしようもない情動で息を殺しじっと耐えている。
忘れてしまいたい記憶も、このままじっとしていれば消え去ってくれるのだと、淡い期待を抱きながら。
慢性的なリストカットに救いなどないことくらいもうぼくはわかっていた。
切るから楽になる、はいつしか切っても楽にならないが、切らないともっと苦しいに変わっていくのだ。
マイナスにマイナスをかけたらプラスになると聞いたことがあったのに、現実はどうだろう。
マイナスにマイナスを重ねてさらに落ちていくだけだ。
「……っ……うっ……」
ベッドの上で正座して、ぽろぽろと大粒の涙を流しながらただひたすら切ることに没頭する。電気は付けていない。窓から人工的なオレンジ色のライトの光が少し入ってくる程度だ。
2334ぼくはきっと明日も生きているのかもしれません。
消えてしまいたいという衝動とどうしようもない情動で息を殺しじっと耐えている。
忘れてしまいたい記憶も、このままじっとしていれば消え去ってくれるのだと、淡い期待を抱きながら。
慢性的なリストカットに救いなどないことくらいもうぼくはわかっていた。
切るから楽になる、はいつしか切っても楽にならないが、切らないともっと苦しいに変わっていくのだ。
マイナスにマイナスをかけたらプラスになると聞いたことがあったのに、現実はどうだろう。
マイナスにマイナスを重ねてさらに落ちていくだけだ。
「……っ……うっ……」
ベッドの上で正座して、ぽろぽろと大粒の涙を流しながらただひたすら切ることに没頭する。電気は付けていない。窓から人工的なオレンジ色のライトの光が少し入ってくる程度だ。
hiehiereitoko
DONE剃刀を買ったことを見つけてしまうさざなみとリスカを隠す要の話。ジュン要。病み軸。
仕方ないさこれで終わりエスカレート、していくもんなんだなきっと。
よくは知らないけど、だいたいなんでも、そうだ。
少しだけだからと言ってギャンブルに突っ込み、一本だけだからと言って酒を飲み。結果、止まることなどできずに己を壊していく。
依存症になっても、害をきたしても改善するどころか、悪化の一途を辿る。
そのような感覚。
刺激はどんどん少なくなり、ひとつ、またひとつと強めていく。増やしていく。
だからと言って、剃刀が引き出しにしまわれていたことに動揺しない理由にはならなかった。
人間の一般的な生態を考えたところで、落ち着きなどできなかった。
ビニール袋ごと無造作に突っ込まれた、フェイス用のガードなし剃刀。三本入りのお徳用パック。
絶対顔の手入れするならあんたは安全ガードが付いてないとだめだろ、とは思う。危ないから。
2081よくは知らないけど、だいたいなんでも、そうだ。
少しだけだからと言ってギャンブルに突っ込み、一本だけだからと言って酒を飲み。結果、止まることなどできずに己を壊していく。
依存症になっても、害をきたしても改善するどころか、悪化の一途を辿る。
そのような感覚。
刺激はどんどん少なくなり、ひとつ、またひとつと強めていく。増やしていく。
だからと言って、剃刀が引き出しにしまわれていたことに動揺しない理由にはならなかった。
人間の一般的な生態を考えたところで、落ち着きなどできなかった。
ビニール袋ごと無造作に突っ込まれた、フェイス用のガードなし剃刀。三本入りのお徳用パック。
絶対顔の手入れするならあんたは安全ガードが付いてないとだめだろ、とは思う。危ないから。
hiehiereitoko
DONEメンヘラ要/ジュン要リスカの手当てをする話。
許されるようなそんな気がしてびりびりと痺れた腕が真っ赤になって、変色していく。
頭がぼやけて、雲の上に乗っている心地がする。
そんな時、ドアの開閉音が鳴った。ガチャっと静かでも、かといってうるさくもない音が響く。
誰、かなんて考えることもない。この家の住人はぼくとさざなみだけなのだから。
「HiMERU」
「……なんですか」
呼ばれた。
さざなみがぼくの名前を呼ぶ。
だからひと呼吸置いて、なんでもない顔をして口を開く。
「…………」
なのに、さざなみは黙ってしまった。何かを言いたげにしたかと思えば、特に声になることなく飲み込まれていく。
呼んだくせに何も喋らない。
「さざなみ」
「なんだよ」
「言いたいことがあるならはっきり言うといいのです」
「まぁ……それはそうだけど」
2753頭がぼやけて、雲の上に乗っている心地がする。
そんな時、ドアの開閉音が鳴った。ガチャっと静かでも、かといってうるさくもない音が響く。
誰、かなんて考えることもない。この家の住人はぼくとさざなみだけなのだから。
「HiMERU」
「……なんですか」
呼ばれた。
さざなみがぼくの名前を呼ぶ。
だからひと呼吸置いて、なんでもない顔をして口を開く。
「…………」
なのに、さざなみは黙ってしまった。何かを言いたげにしたかと思えば、特に声になることなく飲み込まれていく。
呼んだくせに何も喋らない。
「さざなみ」
「なんだよ」
「言いたいことがあるならはっきり言うといいのです」
「まぁ……それはそうだけど」