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    きって

    @kitto13

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    いかがわしかったり、暗かったりする
    タビヴェン🧦🐣

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    きって

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    ヴェンタビ 朝チュン 会話ばっかり

    #ヴェンタビ
    ventabie.

    朝起きるとヴェントルーは隣にいなかった。耳をそばだてると台所の方から遠慮がちな水音が聞こえてくる。 ゆっくりと身を起こすと素肌にシーツが流れる感触と下腹部の気だるげな倦怠感が頭をもたげてきて昨日の晩を思い起こさせた。もう少し寝ていたいが空腹が限界だ。ちょうどおいしそうな匂いも漂ってきて、ベッドの下に落ちていたパンツとルームワンピースを拾って身につける。
    リビングの扉を開くとヴェントルーがおはようと声をかけてきた。
    「オムレツを焼くが何を入れたい?」
    「パセリ刻んだやつ」
    「パセリか…今切らしてるからチーズでいいか?」
    「ああ」
    用意された皿にはルッコラと焼いたベーコン、小鉢にはヨーグルトとブルーベリーが入っていてどこから見ても完璧な朝食だ。
    食卓に着くと紅茶とコーヒーどちらがいい?と聞かれたので紅茶と答える。手を合わせてからオムレツにスプーンをいれると溶けたチーズがはみだし、口に入れると解けていった。
    「前から思ってたんだが」
    「なんだ?」
    「何でやった後の朝は洋食なんだ?」
    紅茶を口に含んでいたヴェントルーが吹き出す。
    「朝から何の話をしている??!」
    「朝だからだろう?!」
    「そうだが、そうじゃない!」
    「いつも朝は和食だろ?前やった時はパンケーキがでてきた」
    「別に、ただの偶然だ。気まぐれだ」
    「そうか?その前はピザトーストで、その前はサンドイッチで、その前は…」
    「もうよい!それ以上言うな!」
    わなわなと震えだしたヴェントルーを見てさすがにやり過ぎたと反省する。顔を覆うヴェントルーに「オムレツおいしいぞ!」と声をかけるが反応がない。
    「…少し浮かれるのも許されんのか」
    ヴェントルーはぽつりと呟く。
    「お前浮かれてたのか?」
    「うるさい!」
    「浮かれると洋食になるのか?」
    無言で皿を下げようとするので断固拒否する。
    「…浮かれるとはまた違うのかもしれない」
    取り上げられる前に食べてしまおうと口いっぱいに頬張ったままヴェントルーを見上げる。
    「ただ、いつもの朝と違う朝にしたかっただけなのだ」
    「ほお」
    「にやにやするんじゃない」
    「ヴェントルーのごはんはいつもおいしいぞ」
    「当たり前だ」
    「ただパンだと力が出ないから米にしてくれるとありがたい」
    「よかろう」
    「あともう少し乱暴にしてほしい」
    「何の話だ?!?」
    「夜の話だ」
    「」
    「丁重に扱いすぎなんだお前は。あと料理と同じぐらいレパートリーを増やせ」
    「…次から朝は茶漬けでいいか?」
    「よかろう!」
    「皮肉が通じんやつだな!あと下着をつけろ!食事の時に話す話題を選べ!」
    次から朝食はオムレツとおにぎりになった。
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    きって

    MOURNING初夜失敗

    前半はTwitterに載せてた内容と同じなので読み飛ばしてください。
    えろくもないしほぼ会話文。
    リビングへと続くドアは細く開いたままになっている。開けっ放しはやめろと何度諌めても「どうせまた開けるんだからいいだろ?」と素っ頓狂な顔でタビコが言うものだからヴェントルーはその悪癖を直すことをとっくの昔に諦めていた。それでも開いたままのドアが目に入る度にその隙間を無くしてはいたものの、今日は全くその気になれない。
    タビコは今シャワーを浴びているはずだ。湯浴みが終わればあのドアからこの寝室に入ってくる。その事が恐ろしいのと待ち遠しいのとでヴェントルーの緊張は最骨頂に達していた。なんの前触れもなく寝室に入ってこられるよりかはドアの隙間からタビコの気配が伺えた方がいい。そう思って敢えて視界の端でリビングの様子を見てはいるが、結局はざわつく胸が抑えられず最終的には壁の一点を見詰めるのに留まった。ヴェントルーは落ち着きを取り戻そうとベッド脇に置いたルームライトに目を向けた。家電量販店で急遽手に入れた小ぶりなライトはリラックス効果だとかムード演出だとかそんな謳い文句が箱に書かれていて、ヴェントルーはむずむずとした心地でそれを手にしてレジへと向かった。アロマフューザーにも手を伸ばしかけたが、それはやり過ぎだろうとやめにした。今はそれを仇かのように睨み、ヴェントルーはベッドに正座する。
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    きって

    DONEタビさんの喫煙があります
    対吸血鬼用の煙草は非常に廉価で下等吸血鬼避けとして広範囲に使用できるので常備している退治人は多い。娯楽と実用を兼ね備えて愛飲している者も多く、私のかつての師匠もそうだったらしい。もっとも家族が増える時にすっぱり辞めてしまったと言っていたから師匠の喫煙を見るのは仕事中数える程だった。
    「煙を肺に入れきって吐く息は透明にする方が喫煙家としては粋だけど、退治人としては煙は残したまま吐いた方が効果が大きい。ままならないね」
    困ったように笑う元師匠はそう言って煙をくゆらせていた。
    月に1回ベランダで煙草を吸う。虫除けだけなら先端を長時間炙って線香みたく焚けばいいだけだが、現場でそんな悠長なことは言ってられず吸う必要性に駆られることは往々にしてある。ライターの調子をみるため、煙草の吸い方を忘れないため、師匠のことを思い出すため。いろんな理由を作ってベランダで煙草に火をつければ独特な刺激臭が辺りに広がり、紫煙が夜空に吸い込まれる。そんなもので徒に寿命を縮ませるなと以前ヴェントルーに言われたことを思い出して笑いが込み上げてくる。煙草よりなにより私の余命を減らしているものは多々あるだろう。
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