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    nana

    @nana7hataraku

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    nana

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    キラ白。班長の腕の中で寝てしまった46。グリザイユ塗りの練習中。

    #キラ白
    cyraWhite

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    related works

    inaeta108

    MAIKINGたりないふたり2「あの好中球」と久々に再開したのはつい先だっての戦場だった。広い体内、そして数多い好中球である。巡回中にしろ戦場にしろ出会うことはなかった。モニター越しには何度か一方的な対面を果たしていたから、生きていることは知っていた。相変わらず右側だけ長い前髪と、無駄のない鋭い動きはモニター越しにも目を引いた。そのうち偶然会うこともあるだろう。そうしたらお互いの無事の再会を祝えばいい。キラーTは密かにそう思っていた。
    それなのに、ウイルスや雑菌をあらかた片付けた戦場で遭遇したあいつは。瞬きほどの間こちらを見て、首をひとつ傾げて、仕留めたのであろう雑菌を無造作に引きずって仲間のもとに歩いていった。それだけだった。
    めでたく活性化を果たしてエフェクターT細胞に、そして鍛錬を積んでキラーT細胞咽頭班班長に上り詰めた今でも、初めての戦場のことを思い出すと頭が熱くなる。禍々しい感染細胞、絶望と恐怖。そしてあいつのこと。一時は屋上にすら足を向けられず、特訓場所も変えざるを得なかったほどだ。
    その焼けつくような記憶が身体中を駆け巡った。悔しいのか、悲しいのか、苛立っているのか。どれも正しく思えたし、どれも違うよ 6646

    recommended works

    inaeta108

    MAIKINGたりないふたり1安っぽい使い捨てコップの縁はつるりと滑らかだ。中は薄緑色の液体でなみなみと満たされ、鍛えられた右手の動きに合わせてほのかに苦みを纏った香りが立ちのぼる。ナイーブT細胞はひとつため息をついた。収まりの悪い金髪がふわりと揺れるのを見る者は誰もいなかった。

    リンパ管の隣、平行に伸びる大きな血管。無数のカフェや飲食店、商店が軒を連ねている。それに混じって聳え立つのは居住施設や公共施設。そこには無数の細胞たちの暮らしが垣間見えた。笑っていたり落ち込んでいたり、友達と言葉を交わしたりひとり物思いにふけったり、暇を持て余したり仕事に励んだり。平和だからこその光景だ。日中はそんなふうに賑わう通りだが、夜になると皆が寝静まり静寂に包まれる。すっかり人通りが少なくなった血管内は暗く染まり、所々にある街灯と飲食店や住宅から洩れる灯りだけが暖かさを添えていた。
    ナイーブT細胞はその風景を誰もいない官舎の屋上から眺めるのが好きだった。この広く大きな体(せかい)を、守る。その決意を新たにさせてくれる。

    その中に一体の好中球を見出したのはいつのことだっただろうか。確かまだ季節がまだ汗ばむ陽気の頃だ。いつも真新し 4637

    inaeta108

    MAIKINGたりないふたり3流石に疲れた。
    キラーTは深く深く息を吐いた。

    気付かぬうちに勢力を拡大していたがん細胞を発見、殲滅までをやり遂げたのだ。無理もない。
    傷の手当て、部下の激励、上官への口頭報告。帰還後の一通りの任務を完了させたキラーTは今日のことを振り返っていた。早急に報告書をまとめなければならない。

    まずは一日の始まりからだ。
    近頃はウイルスもすっかり鳴りを潜めている。だから毎日は訓練と訓練と訓練で埋め尽くされていた。長期にわたるインフルエンザの襲来に苦しめられていたあの時とは大違いだ。そう。へなちょこナイーブが好中球に世話になったあの時。あいつも今では筋骨隆々、期待のエフェクターT細胞として訓練に励んでいる。だから、少しばかり礼でも言おうかと思っていたのだ。
    巡回終わりにリンパ管の近くで偶然その姿を見つけたから声をかけた。感染細胞を被害を広げる事なく駆除する、いつも通りの素早く確実な動き。部下をわざわざ先に帰還させたのは、付き合わせて訓練の機会を逃すのはよくないと思ったからだ。久々にゆっくり話したかったからとかそんなんじゃない。断じて。
    だが、NK細胞の乱入と、そこから始まる騒動のおかげでゆっ 9178