Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    neno

    たまに腐向けの奴あげます。
    @tonkatu517

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 61

    neno

    ☆quiet follow

    ひとつ前にあげた類司の続きなので、それを見ないと状況が絶対わからないと思います!完成したら支部にあげます。

    #類司
    Ruikasa

    魔王に恋した勇者さん 最近、類の様子がおかしい気がする。
    オレの勘違いなら、勿論それが一番である。がしかし、間違いなく距離が近くなるときがあるのだ。エチュードの練習を取り入れたとき、類は勇者の役に入り込みすぎているのか、非常に距離が近くなる。類は上手く役がつかめないなどと言っていたが、もう十分なのではなかろうかと思っていた。そんなとき、類が次のステップに進もうと、エチュードの時間を伸ばすことを提案してきた。オレは既に十分だと思っていたが、類はそうではないらしい。しかしよくよく考えてみれば、“十分„だと勝手にゴールを設けて成長を制限するのもおかしいだろうと、オレはそう思い直した。だから、内心で類の向上心にひどく感心していたのだ。
    ——だと、いうのに!
    「ん、んんっ」
     類が勇者を演じたまま、キスをしてきたのだ、魔王として、振る舞っていたオレに対して。
    「な、なッ、……〜〜〜っ!!」
     どんなシチュエーションであろうと、オレは魔王を演じきるつもりでいた、だがこの状況は流石に予想外だ。オレのキャパシティはとうに超えていた。役を忘れて、オレは類を突き飛ばして、その場から逃げた。
     大切な役者、そして演出家を突き飛ばすなんて、役者失格、座長失格であると我ながら思うが、どうか許してほしい。だって、アレが初めてなんて認めなくなかったから。
    「っ類のばか……」
     ばたんと勢いなんて気にせず扉を閉めて、唇を手で抑えて、廊下だというのに全速力で走った。あの唇に触れた熱を忘れられない。それどころかあの感覚が残っていた。いつまでも熱がひかない。錯覚だとわかっているのに、まだ。
    「………っ、う〜……!」
     適当に人の居ない空き教室に入って、その場でしゃがみ込む。呆然としていたから、きっと類は来ないはずだ。
    「そういえば……」
     どうして呆然としていたのだろう、あいつからしてきたくせに。多分、思わずしてしまった、みたいな感じだろうか。思い返せば、やたらと魔王役をしていたときに類から褒められた気がする。
    「もしや、魔王のオレが好きなのか……? いや、それってオレっていうのか……? うーむ……」
     もしそうならば、更に納得がいかなくなってしまう。オレのことが好きじゃないのに、理不尽にファーストキスを奪われたことになってしまうからだ。
    「類には、白黒つけてもらわなければならんな」
     オレと魔王のどちらを選ぶのか。オレはそれを確かめるべく、類の靴箱にノートの切れ端で作った手紙を入れた。
    『明日の放課後、昼休みのことで少し話したい。司より』
     ラブレターを書いているような気持ちになって、少しだけ字がぎこちなくなってしまったが、読めないほどではないだろう。手紙なんて古典的だ、そう思われて結構、トーク画面に履歴が残るよりは幾分かマシである。
    「さて、明日が勝負だな」
     放課後のショー練習のことをすっかり忘れて、そのときのオレは暢気に明日のことを考えていた。
    思い出したときは、我ながら本当にばかだと思った。

    「あ、司やっと来た。遅い……って、どうしたの? なんか気まずそうだけど」
     ふたりとも。
    類と待っていた寧々にそう付け足されて、後から察したように、じとりと厄介者を見るような視線を送られた。
    「ねえ、あんた達なんかあったわけ? 毎度のことだけど厄介ごとにわたしを巻き込まないで」
    「「いや、別に……」」
    「そこでハモられたら余計に信じられないんだけど? もし練習に支障をきたしたら、正座してもらうから」
     寧々からの助言もとい忠告を受けたオレ達は、気まずいながらに練習に奮闘した。昼休みの練習の甲斐あってか、練習は順調。まあ、それによって類と気まずくなってしまったのだが、そこは気にしないことにしておく。
    「司くん」
     帰り際、類から話しかけられた。類の口からオレの名前が出たとき、自分の心臓の音が途端に煩くなる。はやる心を抑えて、オレは振り返った。
    「今日、寧々はえむくんは一緒に帰るそうだから、一緒に帰らないかい?」
     おそらく寧々が気を遣ってくれたのだ。気を遣ったというか、早くなんとかしろということなのかもしれないが。類も、その意図を汲み取ってオレに話しかけたのだろう。
    「……わかっ、た」
     多少予定が早まっただけだ。むしろすぐに悩みが解決して問題ないはず、なのに、オレは少し返事を躊躇った。
    「ありがとう」
     そうして、オレ達は並んで歩き始めた。しばらく沈黙が続いたが、意を決したように類が口を開く。
    「……あのね、あの日、突然キスをしてしまって本当に悪かったと思ってる」
    「ああ……」
     自分でもよくわからないが、声が震えた。
    「実は、魔王役を演じている司くんを見たとき、その……大変お恥ずかしながら、一目惚れをしてしまってね」
    「そう、なのか」
     それは、オレに? それとも魔王に対して?
    「うん、司くんの演じる魔王様はね、とっても綺麗で格好良くて、なんていうか、艶やかで。……フフ、面と向かってそれを言うのは、ちょっと照れくさいな」
     答えはわからないままだ。気になるなら自分から聞けばいいのに、それができない。
    「それでね、キスをしたときに思ったんだ、僕は……」
    「ッ……すまん」
     聞きたくない。
    明確に、そう思った。
    「えっ?」
    「ちょっと……具合が悪くて、聞けそうもない」
    「大丈夫!? 言われてみれば顔色が真っ青だ……! 気が付かなくてごめんよ。少しあそこのベンチで休んでいった方が、」
    「いや、大丈夫だ。すまないが先に帰らせてもらう。話の続きは明日な!」
    「ちょっ、無理してないかい、待って、司くん……!」
     そうやって、オレは今日2回目の逃亡をしてしまった。
    自分でもどうして逃げてしまったのか、わからなかった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖❤💒💖😭😭💖💖💖💖💖💖😭😭
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    neno

    MOURNING成人済みの付き合ってない類司のはなし。タイトル重そうに見えますがめちゃくちゃ明るい(?)普通の話です。
    ※成人済みしてる。
    ※めーっちゃ軽い嘔吐表現があります。
    復讐「る、類……急に起こしてすまん」

    今目の前でかわいらしく布団にくるまって、その隙間から僕を覗いているのは司くんである。司くんはお酒の飲み過ぎで昨夜の記憶がないらしく、起きたときに置かれていた状況を未だ飲み込めずにいる。司くんが言うには、起きたときに裸の僕がなぜか横に眠っていたらしい。驚いて自分が布団から飛び出すと、なぜか自分自身も脱いでいて、咄嗟に僕を叩き起こした、という話だった。
    「……その、昨日、なにがあった……?」
    「うーん、僕もあまりよく覚えてないな。たしか……、ああ、思い出した。昨日はむし暑かったから、二人で裸で寝ちゃったんだ」
     事実無根、すなわち嘘八百である。思い出したもなにも僕の頭にはしっかりと昨夜の記憶が刻まれていた。ついでに言うなら、昨日はむし暑くもなかったが、僕にとっても司くんに忘れられていた方が好都合である。それに、司くんにとってもそれが一番いいだろう。僕の言葉に司くんはあからさまにほっとした表情を浮かべている。
    2478

    related works

    x12_rt

    PROGRESS※18歳未満閲覧厳禁※

    2024/5/26開催のCOMIC CITY 大阪 126 キミセカにて発行予定の小粒まめさんとのR18大人のおもちゃ合同誌

    naの作品は26P
    タイトルは未定です!!!

    サンプル6P+R18シーン4P

    冒頭導入部とエッチシーン抜粋です🫡❣️

    あらすじ▼
    類のガレージにてショーの打合せをしていた2人。
    打合せ後休憩しようとしたところに、自身で発明した🌟の中を再現したというお○ほを見つけてしまった🌟。
    自分がいるのに玩具などを使おうとしていた🎈にふつふつと嫉妬した🌟は検証と称して………

    毎度の事ながら本編8割えろいことしてます。
    サンプル内含め🎈🌟共に汚喘ぎや🎈が🌟にお○ほで攻められるといった表現なども含まれますので、いつもより🌟優位🎈よわよわ要素が強めになっております。
    苦手な方はご注意を。

    本編中は淫語もたくさんなので相変わらず何でも許せる方向けです。

    正式なお知らせ・お取り置きについてはまた開催日近づきましたら行います。

    pass
    18↑?
    yes/no

    余談
    今回体調不良もあり進捗が鈍かったのですが、無事にえちかわ🎈🌟を今回も仕上げました!!!
    色んな🌟の表情がかけてとても楽しかったです。

    大天才小粒まめさんとの合同誌、すごく恐れ多いのですがよろしくお願い致します!
    11

    recommended works