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    Hokahokakujirai

    @ruka_kujirai18

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    Hokahokakujirai

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    キスの日翠千。
    この前のお題箱ガチャのやつ。酔ったらキス魔の翠くんと、どこでも寝ちゃう先輩。
    力尽きた。

    #翠千
    cuiqian

    「忍くんって、ニンジンジャーに似てる~可愛い~」
    「ニンジンジャーってゆるキャラでござるか……って、翠くん、顔が近いっ!」
    「可愛いからチューしてあげる~」
    「ひーーっ!顔面の破壊力が強いでござる!堪忍して欲しいでござるよ!」
    「幼児に絡むヤバい人になってるッスね……顔が良いから許される」
    「鉄虎くん!助けて欲しいでござるよ~」
     酔っ払った高峯を羽交い締めにして、仙石から引き剥がす。すると今度は南雲にしがみついてきた。
    「鉄虎くん……鉄虎君は何に似てるかな?んー、分かんないや」
     そう言って南雲の顔を掴むと近づく。長い睫毛が伏せられて、綺麗に伸びた鼻筋や、形のいい唇。完璧なまでの顔面は息を飲むほど美しい。あまりにも綺麗なその顔に見とれていたが、慌てて頭を振って正気を取り戻す。
    「いやいやいやいや!遠慮するッス!」
     高峯の手を振り払い、再び羽交い締めにして、室内の隅へと引きずって行った。
    「翠くんのその酒癖はその内刃傷沙汰が起きそうッスね……とりあえず、守沢先輩の横で大人しくしてるッスよ!」
    「やぁだあ。つまんなーい」
    「可愛く言ってもだめッス!」
     大きな高峯の体をポイッと守沢の横に投げ捨てる。
    「いたぁい、優しくしてよ~もぉ」
    「酔っ払いには優しく出来ないッス!お水持ってくるから大人しくしてるんスよ」
     そう告げると、南雲は席を離れていった。高峯がちらりと横を見る。アルコールに弱い守沢はあっという間にギブアップとなり、宴会の席の隅で眠っていた。
     静かに眠る顔をまじまじと見つめると、年寄りもずっと幼い。いつもは煩くてニコニコと笑顔を絶やさない。それも悪くないけれど……。
    「静かだと可愛いね……」
     眠っている守沢を抱き寄せる。抵抗はなく、くったりと倒れてきたその体は、高峯の腕の中に収まった。
     思っていたよりも大きくない体。自分なんかよりずっと鍛えていると思っていたけれど、筋肉が付きにくいのか、薄くて、華奢だった。
     愛おしい。
    「守沢先輩可愛い……だぁいすき」
     頬に手を添えて上を向かせる。そんな事をされたって、眠っている守沢は微動だにしない。無防備に晒され、上を向かせた事で薄く開いた唇にそっと触れる。
     重ねては離れ、また重ねて。少しだけ冷たい唇は、火照った高峯には心地がいい。
    「きもちいね……」
     そうしてまた、重ねる。
    「はふっ……っ、たか、みぇ?」
    「うん、黙ってて……」
    「ぅん……ふっ……んんぅ」
     目を覚ましきらない守沢の唇をまた塞いだ。頭の回らない守沢も、与えられた柔らかい感触と心地良さに溺れていく。
     ちゅっ、ちゅっと、増していくリップ音に体の芯が擽られる。気持ちが良くて止まらない。
    「んっ、はぁ。はふっ……」
     息継ぎの間に開いた口に、舌を差し込んだ。何をされるかなんて分からない、抵抗のない舌を絡めとる。
    「んんんっ……」
     小さなリップ音は、唾液を絡めたくちゅくちゅという水音へと変わる。舐める度に、守沢の体が小さく跳ねた。
    「ピクンてした~可愛い♪気持ちいいの?もっとしてあげるね」
     満足そうに微笑むと、もう一度守沢の唇を食む。
    「み、翠くんっ!!」
    「んん?」
     呼び止められ、顔を上げると、水を持ってきた南雲が青ざめた表情で立っていた。
    「何してるんスか!」
     空いている手で高峯の腕を掴んで、二人を引き離す。南雲の心、高峯知らず。子供みたいに拗ねて頬を膨らませた高峯は不満の声を漏らす。
    「えぇー。でも守沢先輩も気持ちよさそうだったよ~意外と柔らかくて気持ちいいし」
    「そんな情報は要らないッス!」
     守沢と距離を取らせ、手に持っていたコップを渡すと、飲むッス!と語気荒く言い放ったれた。怒られてシュンとしょげる高峯は、渡された水をコクコクと飲み始める。
     その様子を見届けてから、南雲は守沢先輩の肩を揺すった。
    「守沢先輩~起きるッスよ」
    「…………っ」
     アルコールで酔った赤い顔は、さっきよりも赤く、目は力を込めて瞑っている。
    「……あんた、起きてたんスか?」
    「…………さ、流石に」
     掴んでいた肩を思い切り突き放す。
    「起きてるなら止めるッスよ!何をされるがままになってるッスか!こちとら同級生と先輩の濃厚キスシーン見せつけられて、明日からどんな顔して一緒に仕事しろって言うんスか!」
    「わーーっ!大声で言うんじゃない!」
    「二人で楽しそうに話して、ずるーい。俺も混ぜてぇ」
    「うるせーっス!解散っ!」
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    Hokahokakujirai

    CAN’T MAKEキスの日翠千。
    この前のお題箱ガチャのやつ。酔ったらキス魔の翠くんと、どこでも寝ちゃう先輩。
    力尽きた。
    「忍くんって、ニンジンジャーに似てる~可愛い~」
    「ニンジンジャーってゆるキャラでござるか……って、翠くん、顔が近いっ!」
    「可愛いからチューしてあげる~」
    「ひーーっ!顔面の破壊力が強いでござる!堪忍して欲しいでござるよ!」
    「幼児に絡むヤバい人になってるッスね……顔が良いから許される」
    「鉄虎くん!助けて欲しいでござるよ~」
     酔っ払った高峯を羽交い締めにして、仙石から引き剥がす。すると今度は南雲にしがみついてきた。
    「鉄虎くん……鉄虎君は何に似てるかな?んー、分かんないや」
     そう言って南雲の顔を掴むと近づく。長い睫毛が伏せられて、綺麗に伸びた鼻筋や、形のいい唇。完璧なまでの顔面は息を飲むほど美しい。あまりにも綺麗なその顔に見とれていたが、慌てて頭を振って正気を取り戻す。
    「いやいやいやいや!遠慮するッス!」
     高峯の手を振り払い、再び羽交い締めにして、室内の隅へと引きずって行った。
    「翠くんのその酒癖はその内刃傷沙汰が起きそうッスね……とりあえず、守沢先輩の横で大人しくしてるッスよ!」
    「やぁだあ。つまんなーい」
    「可愛く言ってもだめッス!」
     大きな高峯の体をポイッと守沢の横 1846

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