ハイイロ、ネズミ色、アノ日ノいろ「幸せだよ。」
赤、緑、青。
そして白。
瞬く光の中。
歪に笑って魅せた。
✲*゚
現在の気温-5℃。
11月。
擦り合わせた手を口の前に持ってきて息を吐く。
空気が汚れている証として吐いた息は白色。
そして眼前に広がる景色も白色。
何十年ぶりかの大雪。
豪雪とは言わなくとも目の前を真っ白に染め上げる雪の結晶はこのトウキョウでは珍しい。
急に降り出したのだ。箪笥の奥から厚手のコート、手袋、マフラー諸々防寒具を引っ張り出す作業には骨が折れた。
疲れ果てた体を態々冷やしながらも出かけた目的地はヨヨギ公園。冬に近くなった木は寂しそうに葉を一枚一枚旅立たせて行く。
幾ら雪が降ったと言っても今は11月。微かに緑を遺していたヨヨギ公園だが努力も無駄らしく、身の内を真白に塗り潰されてゆく。
陽の光に反射して煌めく雪たちは残酷にも突然に降り出し自然の深緑の植物達の色彩を奪い、その上で輝かしい笑顔で笑い合っていた。
「おっまたせ~!買ってきたよー!す~ごい雪だねぇ!」
そんな雪たちすら見向きもせず踏み潰し軽快な足取りで駆け寄って来る極彩色の塊。
彼は実はにこやかに笑いながら悪人を懲らしめるヤクザの頭領。
見た目からは想像も付かないが実はとうの昔と合わせて100歳を記憶で経験している。何と前世の記憶があるまま生まれてきたのだ。
ある日事件に巻き込まれ記憶を持ったまま転生というようにこの地に降り立った。
前職もヤクザであり天職でもあったため彼は今世もヤクザとして生きていくことを決めたが如何せん見た目が真っピンクの髪の毛にきゅるんとした真ん丸な目、そして小柄と来たものだ。つくづく運が悪いと思ったが、逆にヤクザと思われないのか見た目を活かして前世よりもトントン拍子で仕事が捗る。
そんな彼の趣味は_____
「もぉ~ゲンタロー、またボクで物語考えてるでしょ!これから帝統探しに行くんだからメッ、なんだよ~?はい、これ頼まれたほうじ茶ね。」
「ああ申し訳ないですね、乱数。小生そう物語を紡がなければ死んでしまう呪いにかかってしまったようで……およよよよ。」
「わわっ!それは大変だ!解かないと!」
「解くにはサッポロの奥地にある山の峠を幾つか越えた先にある洞窟の中の水晶を破壊せねばなりません。
……なんて嘘ですけど。
あ、ちなみにこれ幾らでした?」
いつものように言葉を紡ぐ。
乱数から買いに行ってもらったホットのほうじ茶分のお金を乱数に払おうとするが、彼は気付かないまま先へ足を伸ばした。きっとこれは彼なりの気遣いで「お金はいいよ」の意。
代わりとでも言うように差し出されたのは俺の手を引っ張る小さく白い手。その手には朝着けていた彼らしくない鼠色の手袋は無く、直に彼の体温が分かる素手で体温を分けてくれた。
「さっ!ダイス探しに行こっ!」
「…………そうですね。」
現在のこの状況にある全ての原因は我々シブヤディビジョン代表FlingPosseのうちの一人有栖川何某の探索である。
と言っても、彼のスマホから文字が送られてきたのだ。
『ヨヨギ公園にいるんだけどすげぇ雪。
だから雪合戦しようぜ!あと何か俺が着れる防寒具持ってきてくれさみぃ!』
全く、ヨヨギ公園も案外土地的に見ると広いんですからね。こちらが貴方を探さねばならないじゃないですか。自宅警備員小説家の体力なめんなよコノヤロー。なんて心で呟く。妾がエスパータイプならあやつに伝えて鈍器で殴っていたのに。なんて嘘ですけど。
帝統のこの話に乱数が乗らないはずがない。と思ったのだが、当の本人を横目で見ると、彼の目線は伏せられていた。
いや、乗らない時もあるのだろう。彼だって感情や記憶を所持している。気分が乗らなくても当然だと言える。
しかしまあ、彼にとって『雪』というとのはあまり良い思い出が無いらしい。
という話を聞いたのも、たまたま乱数が小生の家に訪れており雪の話をしていた時にポロっと口から零れ落ちたのだ。それを小生は今すくい上げて話をしている。
彼なりに最近は素直に話すようになってきた。
簡単な言葉で、一語一句、丁寧に。
例えば、雪を見るのは、人生で2回目だ、とか。
ただ、やはり線引きはしている様で、この『雪』のエピソードは話すラインの反対側、つまり話したくない、又は話せないのエピソードだったらしく彼は言葉を濁した。
だかららしくないが小生が手を引っ張って「行きましょう」と声を掛け家を出たのだ。
それに乱数は応じてくれた。
それだけだった。
「幸せだって、嘘をついたんだ。」
その一言は道すがら、結晶の中で静かに舞い踊った。
「俺は………_____。」
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
「お待たせ致しました、乱数君。」
「おっはよーじゃっくらーい!あはっ、鼻真っ赤っかだねぇ~。」
「乱数くんこそ耳まで赤いですよ。」
「だってこんな寒くなるとは思わないじゃーん!」
1年程前。
あの日は視界に入るものを見た景色よりも想像以上に寒かったことを覚えている。
あれはクリスマスだっただろうか。
いや、クリスマスの日だ。
オネーサンとデートする時、手を繋ぎ互いの体温を分かち合うため手袋は必要としておらず、元々持っていなかったのだ。故にこの日も手袋をして行かなかった。それを見兼ねた寂雷がボクにクリスマスプレゼントとして手袋を渡したのだった。
彼の手袋とサイズも色も違うが、何処か似た雰囲気のあったのも覚えている。
手首の方にはふわふわなファー。
色は灰色で、お世辞でもかわいいとは言えないが見た目で高級そうなのは理解できた。
そしてその色を、彼はしつこく『ねずみ色』と呼び手袋をしたボクの手を優しく撫でた。
体感温度が上昇したのは、苦い思い出だ。
今日はTDDのクリパの買い出しに来ている。
と言っても、プレゼントはもう手の中にあるのだ。ボクが3人にあげるプレゼントを納期で忙しく買えていなかったから飾り付けの買い出しと共にこうして寂雷と見て回っていたのだが、すんなりと決まり、帰路に着いている。
一郎は弟クン達と昨日パーティをしたからと、ご飯を作った後ずっとこっちに居てくれるらしい。
左馬刻は今クリパの為の料理をせっせと作っている所だろう。料理の腕前は文句無しの一流だ。そこに一郎も加われば、より一層豪勢になるだろう。
心做しか楽しみにしている自分もいることに気が付けば頭を振ってそんな感情を何処かへ葬る。
自分の手で、もうすぐ彼らを憎しみの底へ叩き落とし、解散させなければならない。
その事実を痛いほど胸に刻んで一分一秒を俺は生きている。そうしなければいけない運命なのだ。忘れてはならない。
寒さのせいか手袋をしても手が悴んで指先が震えた。意味もなく手に息を吐く。
冷たい。
こんな感情(モノ)、なければよかった。
持っているだけで、胸が苦しい。
あっても意味が無いと分かっているのに。
斜め上を見上げれば一定のリズムで揺れる薄灰色にインナーで入った薄紫色の髪を束ね、鼻を赤く染める男が一人。
視線に気が付き「どうしました?」とにこやかに微笑みかける奴の奥で大きな時計が長針をゆっくりと動かした。
「ううん、何でもない。」
願っても無駄だなんて、端から分かっている。
例えばボクが何の変哲もない人間だったとしても、無理だって分かっている。
でも、ボクは、俺は、普通の人間じゃないから。
『時間が止まればいいのに。』
少しだけ、ヘンテコで残酷な願いを思い浮かべてしまっただけなんだ。
世界が流れてゆく。
ボクを置いて流れてゆく。
柔らかく揺れる髪も、ボクの視線に気付きこちらに微笑む奴も、その奥で針が動く時計も。
皆知らんぷりして時を過ごす。
「ねぇ、やっぱりちょっと公園で休んでいかない?」
吐いた息は、白かった。
「寒くないですか?」
「えへへ、大丈夫だよぉ、ヘーキヘーキ。」
「完全に冷える前に家に帰りましょうね。」
「うん。」
辺りはもう薄暗い。
まだ17時過ぎだと言うのに、冬だからか日が隠れるのが早い。
まあ、だからこそ、このヨヨギ公園のイルミネーションもライトアップされているのだが。
そのライトアップされている木の根元にたった一本、花が咲いているのを見つけた。
咲いていると言っても、ほぼ枯れているものに違いないだろう。その花は、凍てついていた。
きっとライトアップされていなかったら、このくらい中わざわざ木を見てその根元に咲いている花さえ見付けなかっただろう。
「綺麗だね。」
ボクは花を見て呟いた。
「ええ、そうですね。」
彼は人工的な灯りを見て言った。
この価値観の違いがボクたちを違えるんだろう。
悲しいなんてものじゃない。
この距離に、安堵していた自分を葬るのだ。
心地よいと、感じてしまった自分を殺めるのだ。
それでも、冷たい心に温かさが点ったのは、嘘ではなかった。
「寂雷はさ、今幸せ?」
瞬きを、ひとつ。
「幸せですよ。一郎くんに左馬刻くん、衢くんに、そして乱数くん。私の今は、沢山の色に彩られています。
だからこそ、私は今、幸せだと感じていますよ。」
諭すように、目を細めてこちらに笑いかけるのだ。
それが彼らしいと、認識出来るようになったのはいつ頃だっただろうか。
赤、緑、青。
そして白。
イルミネーションの光が、彼の顔を更に色とりどりに照らす。
その顔を、真っ黒に染め上げるのが、これからのボクの役目だ。
幸せを自分に向けている顔を、愛憎憎悪嫌悪軽蔑様々な怒りや憎しみの感情で歪ませるのが、ボクの生きるための役目だ。
「乱数くんは今、幸せですか?」
そんなこともつゆ知らずボクの顔を覗き込んでくる男が一人。
手袋をきゅっと力強く握る。
白く濁った息を吐きかける。
強い風が、このヨヨギ公園を包んだ。
「_________。」
白く透明な雪の結晶が舞い降りた。
先程の強い風で、たった一輪の花はばらばらになって霜で覆われた酷く冷たい地面へ叩き落とされている。
凍てついた花のように、ボクの幸せを感じる心は凍てつき、自らの手で粉々にした。
それらは透明の鼈甲飴の破片のように、地獄へと鋭利に深く突き刺さる。
脆く、柔く、鋭く、儚く。散り散りに。
一歩、また一歩。
世の塵と化した花弁だったものに触れようと手を伸ばす。
手先がピリっと鈍く痛みを伴った。
本当に、ボクの心は、この凍てついた花のようだった。
幸せだよ、と笑って、嘘を吐いたホワイトクリスマス。
彼から貰った灰色の手袋が、手の甲に乗った雪の結晶を呆気なく溶かした。
****
ピリッと冷たい風が頬を掠めた。
「乱数、大丈夫ですか?」
「んえ?何で~?」
「いえ、ただ指先がだんだん冷えてきていますので……。」
「幻太郎の手ずっと温かいもんね。」
「朝していた鼠色の手袋はしないのですか?」
ヒュゥッと音が鳴った。
核心を付かれた気がした。
迂闊だった。
見られているとは思っていなかったが、改めて考えれば幻太郎は人間観察を趣味としている。そんな彼があの手袋を見て違和感を感じるのは妥当だろう。自分らしくないのだから。
これは自分がそこまでの考えに至らなかった落ち度だ。後悔する。
しかし後悔しても遅い。
それに未練がましくのうのうと手袋をして出掛けた自分が悪い。
何時まで引き摺っているんだっていう話だ。
この手袋も、ずっと手放せずにいる。
なんならこうして身に付けているのだ。
手袋に罪は無いことは分かっていても、彼奴から贈られた物だという認識をしてしまえば本来あるはずも無い複雑な感情が心の中で渦巻く。
妙にあの手袋に囚われているのだ。
そううじうじ考えているが、ふと思った。
幻太郎もこの色を『ねずみ色』と呼んだ。
彼奴が呼んだ『ねずみ色』という柔らかい声と優しい手付きは今でも鮮明に蘇る。
馬鹿みたいだ。
一瞬、幻太郎に彼奴の姿を重ねたなんて言えっこない。
「どうして『灰色』じゃなくて『ねずみ色』って呼ぶの?」
顔を上げて彼を見遣る。
的外れな質問を受けたのか彼の顔は多少驚きの色に染まるがやがて面白そうに口に手を添え笑った。
「……ふふ、すみませんね、意外だったもので。」
そうだろうな、と勝手に思う。
最近になって気付いたが、幻太郎は案外顔に出やすいタイプである。
何なら態度も分かりやすい。
そして明らかに嫌いなタイプには表面的な笑顔で悪態を吐く。麻天狼の伊弉冉一二三がいい例だ。
一緒に過ごしてこなきゃ分からなかったこと。
そんな感情が顔に出やすい彼はふう、と一息ついて言葉をつらつら束ねた。
「まず本来『灰色』と『鼠色』に誤差はありません。どちらも灰色であって鼠色。どちらも『グレー』と呼ばれる無彩色ですね。まあ、厳密に言えば多少異なるものではありますが、こうして一般的に言う分には変わりはないでしょう。
『鼠色』という呼称が生まれた頃は以前の長期戦争戦乱の爪跡が残っていた時代でして、火事火葬諸々で最後に残る『灰』というものを連想させる色を呼ぶ『灰色』が忌み嫌われたそうです。よって代わりに毛色が似ている鼠から取って『鼠色』と呼ぶようになったそうですよ。」
呆気にとられた。
何を言っているんだこの変人は。
よく分からない。
というかそもそもそれは呼称の由来であって幻太郎や彼奴が『ねずみ色』と呼ぶ理由になっていない。
突き詰めようとしたが、
「……と、乱数が聞きたかったのはこんな話じゃないようですね。」
案外ボクも顔に出やすいタイプなのかもしれない。
幻太郎は表情を伺ってボクが不満そうにしているのが分かったのだろう。
「そうですね……」と顎に手を当てうーんと唸る。
「正直、小生はそんな誤差を気にして生きてきてはいないですね。
何で、と問われると答えるのは難しい気がします。」
「はぁ?」
こんな長い前置きをしておいてなんなんだそれは。
ぷくりと頬を膨らませると彼の手が潰しに来ている。ふんっ、とそっぽを向いた。
隣から笑い声が聞こえた。
「まあ強いて言うならば、『鼠色』と呼んだ方が言葉に温かみを感じるから、ですかね。」
「温かみ?どこが?」
「感じません?ああ、かの有名なeasyRはまだまだばぶちゃんですものね。」
「あ?馬鹿にしてるのか?」
「おっと怖い怖い(笑)。」
「自分で(笑)とか言う人幻太郎くらいだよ。」
彼のおちょくりに乗ってしまえば最後だと分かってはいるが、ボクみたいな奴を友人として仲間としてそばに居てくれる、数少ない理解者なのだ。そしてその変人を傍に置くボクもボクなのだろう。
何故だか分からないが笑いが込み上げた。
「まぁ、結局この温かみを感じるのは個人差でしょうね。小生はこう言っていますが、実際鼠が大の苦手な方からしたらさぞ不可思議なことでしょう。しかし小生は小説家なため、より大多数の方がどう思うか、大衆受けがよいのはどれか、を重点に言葉選びをしているつもりです。ですから『灰色』よりも温かみのある『鼠色』を選んだ。それだけの事です。」
そう、幻太郎は微笑んだ。
「簡単に言えば、相手を想っての行動です。
小生は乱数に温もりを感じて欲しかった。そんなありふれた言葉では、シブヤのキングの心には響きませんか?」
「相手を想っての行動…………。
ううん、全然、むしろ…………嬉しい、よ。」
「本当ですか?」
「多分、ね。ボクには縁のない言葉だから分からないだけだよ。」
へにゃりと力のない笑顔を見せる。
踏んだ雪が可愛い声をあげた。
「きっと、この胸の奥とか、お腹の底がむずむずしてくすぐったい、けど嫌じゃない。これを嬉しいって言うんでしょ?」
「……ふふ、乱数も大人になってきたようですね。」
「あ~っ!また馬鹿にしたでしょ!」
「いえいえ馬鹿になどしていませんよ?我が子の成長に感極まっているだけです。およおよ。」
「もぉ~~!」
この気持ちが『嬉しい』なら、きっと、お前に嘘をついた時は『悲しい』って思ってたんだろうね。
お前が何を思って『灰色』を『ねずみ色』と呼んでいたのかはボクには想像し得ない。
だって、ボクとお前は違うから。
ペアレントフレンドだなんて、親友だなんて言ってたあの頃。なんの蟠りも無く本当にそうだったとしても、ボクとお前は、違うから。
あの頃にボクから『ねずみ色』と呼ぶ理由を聞いても、幻太郎と似たような回答をされても、『嬉しい』という感情はよく分からなかっただろう。
それにお前は『何となく』で片付けてしまうような気がした。
それがボクとお前にとって、呼称の理由の重みが違う事を表していて。
あの時、同じ景色を眼前に広げながら見ていた先の違いを思い知った時のように。
案外、ちょっぴり『寂しい』気持ちが募ったなんて、絶対に言わない。
「そう言えば乱数。」
「およ?どうしたの?」
「麻天狼のイメージカラーも『鼠色』でしたね。狼なのに。……ああ、ハイイロオオカミから取ったんですね。一般的に言う『狼』は大抵がハイイロオオカミですからね。そう言えばあの神宮寺先生の髪色も『鼠色』に近かった様な……。いや、この場合は『ハイイロ』と言った方が正しいんですかね?」
「…………は???」
「あっ、おーい!乱数ぁ~!幻太郎~!」
目の前に広がる赤、緑、青。
そして白。
『ねずみ色』の手袋をした手でを空高く上げて取った黄色のマフラーが宙に舞う。
案外、ボクは単純らしい。
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以下解説
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まず、最後乱数が自分が何故単純だと思ったかということですが、簡単に言いますと、自分だけが「色」の呼び方にこだわっていて馬鹿みたいだと思っていたら、あの「ねずみ色」としつこく呼んでいた彼奴が「ハイイロ」を意識したことによって、少なくとも乱数の中では「嬉しい」という感情が芽生えてしまった。だからと言って彼奴と親しくするわけでもないけれど、さっきまであんなに寂しいしゅんとした気持ちになっていたのに、たったそれに気付いただけでマフラーを取るくらい気持ちが昂った、ということを言いたかったんです……。伝わりましたか……?
そして今回、色を重視しました。特に「あの日の色」と「今の色」。
あの日見た色と今見ている色は大まかに言ってしまえば全く変わらない色であり、場所も同じである。けれど、あの日見た僕と今見ている僕とでは違うし、あの日彼奴が見た景色だって違うはず。
あの日見ていたのは人工的に彩られた三原色であった。つまり乱数から見たら人工的で、冷たい印象を持った = 冷めた気持ち、どこか諦めた気持ち(クローンという事実によって成されたあの時に置かれた状況に対して)を示し、逆に今は自分の名前を呼んで元気に手を振ったり、微笑んで見守ってくれる大好きな仲間の三原色。つまり乱数から見れば温もりがあり、大切にしたいもの = 大好きな気持ち、明るく前向きな気持ち(生に対したり寂雷に対したり等々)を示しています。
なので、違う景色でも、文字で見れば同じ表記でよりこの差が感じられたら嬉しいな……と思った限りなのですが、うまくいきませんでした!すみませんッ!!!!!!
こ、こんな感じですかね、解説は……?
自分でも自分の意図を理解できない箇所がいくつかあるので、難しく考えないで読んでいただけたら幸いです。いや、でした!(?)
最後まで見ていただきありがとうございました🙌✨