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    kadekaru_kaname

    @kadekaru_kaname

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    kadekaru_kaname

    DONE性癖のうちの一つです……、書くか迷っていると言ったら、書きなよ!と言ってもらえたので断片ですが……!半ロナです。
    貞盲ぷちん、ぷちん、と音もたたずに。ただ、微睡みの中でわずかな痛みが痴丘から取り除かれていく。脛とか、腕とか、たまに脇とか。そういうところから千切るように、陰茎を刺激しない程度にあまり自分で直視することのない白銀を抜く。ただ、別に悪いことをしてるつもりも、恥ずかしさもない。ぼんやりと眠気と、エッセンス程度のちくりとした感覚がなんだかほんわかと気持ちがいいのだ。誰にも言えねえよなあ、と今では思う。服を着てる方が珍しいと言われる退治人の仕事でも、流石に帰宅する前には局部程度は隠すので、まだ、きっと、おそらく、なんとなくだが、他人にはバレていないと思うのだ。朝になって、目が覚めて、覚醒した意識の後に待つ、生来の気質にうんざりするのは分かっているのだが、夢精をコントロール出来ないように、欠伸や鼾に原因があるように、俺にとっては不可逆の行為だった。陰毛抜毛症、それが多分一番俺の症状に近い名前なのだと思う。勝手に抜けるのではなく、何故か抜いてしまう。人によってはそれが頭皮であったり、それこそ指の毛とか腕の毛とかにもなるのだろう。ショットが聞いたら、何らかの冒涜だと嘆き悲しむだろう。人によってこの症状は様々だ。そこに毛があるのが気に入らないとか、落ち着かないから適当に抜いてしまうとか、人の数だけ抜毛症はある。俺の場合は、気持ちいいから以外の何物でもないのだが。何度もやめようと思って、それでも無自覚に繰り返すうちに、俺の痴丘は焼け野原のように疎らな銀しか残らなかった。だが問題ないと思っていたのだ、半田と付き合う前までは!
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    kadekaru_kaname

    MOURNINGな~~~~んとなく、この後の展開とか理由とかは考えているけど書きたかった部分だけ、成長しなくなる大人と急に髪の毛が伸びて、切っても戻らなくなる性癖を抱えています。幸せになるかならないか、未来は分からないけど、頼れる存在であるといいよね、の半ロナ。
    安寧の理を肉眼であ、と言う間抜けな声でアイツは人の理から外れた。珍妙な吸血鬼の仕業ではあったのだ。いつもの事だ、そう思って対象を捉えVRCへと送っていく。その手筈を整えていく最中にも、共闘していたロナルドの頭髪は伸びに伸び続け、一般成人男性にしては僅かに高い身長からしても腰ほどまでに長く、永く。
    「また、おかしな能力に中てられたものだな。滑稽だ」
    「うるせー、半田だってこうなる可能性あったんだからな!」
    「避けない貴様が悪い。とりあえず、いつ戻るかどうかはVRCでの調査待ちだな。明日は美容院に行くといい」
    「俺、理髪店派なんだけど」
    「髭剃りついでに行くのでは無いのだぞ! 長髪なのだから、適切な場所で切ってもらえ」
    はいはい、と適当に頷くロナルドを放っておいて、その日は終わったのだ。その日から、終わっていたのだ。翌日、VRCの所長から聞いた吸血鬼の能力は、その吸血鬼自身が死なないようにするために人間一人の成長を止める、というおかしなものだった。成長を、止める。ロナルドはもう発達しないのか。それが、狂おしい程にムカついて、俺は理不尽だと分かりつつもVRCの所長へ怒ったのだ。
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    DONE半にストーカーをさせているロナの半ロナです。
    未必の故意となれ人に見られる、ということを意識したのは退治人見習いになってからだった。だが、ショットやサテツには「ロナルドってそういうの慣れてる感じがしてる」と言われ、ひとり心の中で「ああ」と思い起こす。その時はまだロナ戦もブログでしか執筆していなかったし、ロナルド吸血鬼退治事務所にやってくる人も少なかった。
    「慣れてるっていうか、見られるにはコツが居るんだよ」
    「でもそれって結局ロナルドの見た目が派手だからじゃねえのか」
    「退治人の見た目なんて派手しかねえだろ、なあサテツ」
    「え、あ、うん……まあ、個性的だよね」
    会話の合間に温かいミルクを飲んで喉を潤す。カウンターではなく、窓の近い大通りが見渡せる場所を位置どって。こういうことなんだよ、と二人には告げないけれど内心職務を終えたであろう友を思う。今も見てるんだろ。窓の外は見ない、あくまでもバレないようにしてる友──半田にバレないように動く。今日の常夜町は平和だった。特に何も急ぎの依頼がないと思ったのでミルクの代金を払って、マスターとサテツとショットとあと途中で来たヴァモネさんに挨拶をして夜の道を歩く。外は静かな空気が流れていて、鼻腔を擽った。まだ、春にもなれない後を引く冷たさに息を吐けば、白く靄となる。家に帰って暖を取るか、それともヴァミマに寄って雑誌の立ち読みでもするか。やることを頭の中に描きながら、信号待ちをするように十字路に立つ。ただ、行き場は決めていない。彷徨う脚が、何方へ向かうか惑っていると、業を煮やしたのか後ろから声が掛かる。
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    kadekaru_kaname

    DONE学生時代半ロナ、半は踏み込む時は無遠慮だけど、本気で傷付いている時には一歩引きながら日常のレールに戻してくれそう。
    ˙ᑎO⅄ ƎΛO⅂ I物が壊れる瞬間が好きだった。それと同じ位に美しいものが好きだった。けれど、美しいものを壊したいわけではなかった。ただ漫然と青空の下で考える道楽の一つだ。もしかしたら中二病とか言われる類のものなのかもしれない。そうだと断定されたら、否定できない自分が居た。好きなのは瞬間だ、突沸のように盛り上がった後の残骸に興味はなかった。そんな俺は何処に行ったのだろうか、探す暇も無くなっていた。
    「ロナルド、遅いぞ」
    「オメーが呼び出したんだろうが、カメ谷は?」
    「すぐ来る、部活に課題を出したら合流予定だな」
    「おっけ」
    友情は美しいと思う。だから壊したくない。でも半田にされる嫌がらせはどうなのだろう。壊したら、何になるのだろう。今の俺は変化を怖れていた。特に今から特別な事をするわけでもない、ただ来週からテスト週間だから集まって勉強をしようなんてそんな簡単な会合だ。別に友達同士でなくとも、やることだ。だが、それでも俺には大切な時間だった。此処に俺が居る。それの証明でもあるからだ。半田は別にそんな重く受け取っていないかもしれないけれど。
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    kadekaru_kaname

    DONEお台箱から「半ロナと尾行」と頂けたので、ドラルクとヒヨシさんに半ロナを追いかけてもらいました。
    転ぶは七度かその夜はとても静かな夜だった。事前に半田君から「今日はロナルドを借りる」と連絡があったので、ああそういうことかと理解はした。だって私はIQ200のドラルク様なのだから。けれど退治人も吸対も吸血鬼を取り締まる身として職務の時間が夜帯だと思っていたのだが、事前に半田君から送られてきた膨大な資料の如き多大なテキストデータには19時にデート開始と書いてあった。そんな時間から遊んでいていいのだろうか。まあ、良くなくたって本人たちの自由意思だから仕方ないよね。そうジョンに語り掛けると元気な「ヌー!」が返ってきたのでよしよしとしてやることにした。それにしてもあのロナルドくんと半田君がデートだなんて、ある程度、勘付いていたが驚いたことは確かだ。ロナルドくんのお人好しさは間近で見ても分かることだったし、半田君の執念も理解しているつもりだった。けれど、なんというかお互いの感情が同一線上に無いのだと感じていたのだが、どうやらそうでもないらしい。私個人の見解としては捻じれの位置に存在する友愛だと思っていたのだが、いつからこんなデートだなんて大胆なことをするようになったのかしらね。私の方がロナルドくんと出会って日が浅いが、何故か世話を焼きたくなってしまうもどかしさが二人の間にはあった。ロナルドくんもロナルドくんだ、毎度のことセロリトラップの応酬で嫌気がさしたかと思えば、苦しませようという名目で非売品の自作グッズを作っていたりする。そのグッズ、普通に売ればかなり儲かるんじゃないのとは言わなかった。それは私の良心だ。
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