こいつとデキたらおしまいだ「はぁ……っ」
なのになんでまた今、こんなことになってるんだ?
「……っ」
同じ方向を向いて極力顔を合わせないように、見ないように。後ろから抱きつくようにしながらフェイスのゆるく勃ち上がったものをしごいている。
「……」
この行為が始まってからはフェイスがたまに吐息を漏らすぐらいでお互いに無言だった。オレは今回クスリを飲んでいないが、フェイスはこの間と同じ状態なのに。
そう、フェイスは何を考えたかまたもやハート柄の小瓶を飲んだのだ。
みんなが寝静まった後ひとりで晩酌していると、連日続くピザがよっぽど嫌だったのか珍しく夜中まで出掛けていたらしいフェイスが寂しそうだから付き合ってあげる、と無理矢理参加してきたのだ。お互いにそんな素振りもなかったから無視していつも通り飲んでそろそろ寝るか、と腰を上げかけたところでねぇキース、と話しかけられた。手には例の小瓶が握られていた。
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