普段から賑わっている村中が更に賑わいをみせるようになり「もう年の瀬か。」と思いながら周りを見渡す。
だがどうやら普段の賑わいとは違う盛り上がりで、私は少し違和感を覚えたのだ。
部下に聞くと "年の瀬の前にプレゼントを渡しあうパーティ" というものがあるらしく、村中はその準備で大忙しだという。全く…流行りものに乗るなど…すぐ飽きるものに熱意を向けるなど何のため…と思ったが、「プレゼントは誰も彼もではなく、自分の大事な人にあげるものだ。」と聞いてからは自分のプレゼントで喜ぶあの子の顔が目に浮かび、まぁ…時々は流行りに乗るのも良いのかもな…と思った。
部下は互いに贈りあうと話をしており、あの子に贈るのも勿論だが部下の2人と昔の仲間の子供達の分も用意しておくべきか…とちらっと考えた。
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