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    aieyeaifuka

    MAIKING沢深のオメガバースです。
    色香①
    タイトル変更するかもですが、今はこれで
    長くなりそう…
    色香「妊娠、しています」
    「に、ん、しん…」

    俺の後ろで、驚きで詰まらせながら同じ単語を返す声が聞こえて、一気にその場の空気が張り詰める。その後の言葉を誰も発することはなく、暫くの沈黙がその事の重大さを表していた。




    調子が悪くなったのは沢北がアメリカに行って、一ヶ月以上経ってから。朝起きて、朝食を取るために食堂の扉を開けてすぐ、吐き気を催した。うっ、と上がってくる胃液を吐かないように手で押さえ、そのままトイレに直行する。ほんの少し胃液を吐いて少しは楽になったが、気持ち悪さは消えなかった。結局、朝食を摂る気力はなく、そのまま学校に行ったが、常にムカムカが残っていた。昼間も学校の食堂に行ったら、また同じように吐き気が襲ってきた。さすがにやばいなと思いながらも、朝食を食べてないのに昼食まで摂らないのは、その後を考えたら危険だと感じ、仕方なく胃に優しそうなうどんを選択した。それでも出汁の匂いが気持ち悪さを倍増させ、無理矢理にでも胃に流し込んだが、結局全部を食べきる事はできなかった。明らかに調子が悪いから、そのまま保健室に行ったが、胃腸薬を渡され、寝ときなさいとしか言われなくて、仕方なくベッドに横になる。それでも気持ち悪さは消えなくて、眠りに入る程の意識は働かなく、楽な姿勢を保つのが精一杯だった。保健室にいてもあまり意味がなく、五限目が終わった後、教室に戻る。珍しく授業に姿がない事で、河田がどうしたんだと話しかけてきた。
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    kusarenekota

    PROGRESSドルパロのさめししルートのプロローグ…だけで、息切れ。もしかして、お蔵入りになっちゃうかもだけど…とりあえず進捗と言うことで。
    ドルパロさめししルート プロローグ(仮)ラブストーリーも厭わない。

    ~プロローグ

     俳優―村雨礼二の自宅はおびただしい棚に囲まれている。

    他人と顔を合わせるのが嫌で、それでも、利便性を取って、マンションのワンフロアを自宅にした。初めはエレベーターの待ち時間やたま顔を合わす住人に煩わしさを感じたが、皆、他人と距離を置きたい都会人だ、言葉も会釈も交わさなくともお互い気にしなかった。
     それよりも距離感がわかっているコンシェルジュに宅配やクリーニングを頼めるのが楽だった。部屋の掃除も週に一度ハウスキーパーに入れている。おかげで棚に陳列された物には埃ひとつも溜まっていない。
     今まで出演した全ての作品の台本に、それらの関係書籍。出演した作品のDVD。出演しなくとも、観劇した舞台の台本にDVDに、小説、演じた役柄のため医療関連書籍に、警察関連書籍、犯罪関連書籍…etcetc。それらは村雨の才能である優れた記憶力により、どこに何があるかまでではなく、どのページに何が書かれているかまで把握されていた。だから、言わば、この棚は村雨礼二の脳であり、記憶であり、記録である。
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