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    nayutanl

    DONE紫陽花見ながら話してるホワイトとフィガロの話
    ホワイトから見たスノウとフィガロのこととか、フィガロから見たホワイトのこととか
    ほんの少し生きた心地がしないけど、気のせいかと思うくらいのあったかさはある つもり
    あと、文末に話に関するちょっとしたことが書いてあります。
    ハイドランジアの幽霊師匠と植物園を散策―などといえば聞こえはいいが、実のところは連れ回しの刑である。フィガロは曇り空のもと美しく物憂げな色彩の花を咲かせるハイドランジアに目をやりながらこっそりとため息をついた。
    ホワイトがやってきて「ハイドランジアの花が見頃だから出掛けよう」と誘われたのだが、あまり良い予感がしなかったので一度は断ったのだ。断ったのだが、今回の誘いはこちらに選択権がないものだったらしい。有無を言わさず連れてこられてこのとおりである。

    「そなたら、また喧嘩したじゃろう」
    「喧嘩とはいえませんよ、あんなの」

    少し先をいっていたホワイトが戻ってきて、ごく自然に手を繋いできた。こんなことをしなくても今さら逃走なんてしないのにと思ったが、これは心配性なのではなくて物理的な束縛だ。都合の悪い話をするつもりなのであろうことは断った後の出方で何となく察していたが、切り出されるとやはり身構えてしまう。いいことでも悪いことでも、心に叩き込むようなやり方はホワイトの得意とするところなので、分かっていてもわずかに寒気がした。
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    yuukei213648

    DONE6/18「謎めく厄災のミステリオ」にて展示の小説。
    ラスティカとファウストが西の国の貴族の屋敷に「夜になるとひとりでに鳴り出すフルート」という異変を解決しに行く話。
    パス外しました!
    カメリアローズの物語 夜になると、一人でに鳴り出すフルートがあるのだという。
     その調査のため、西の国のとある貴族の屋敷に向かうことになったのは、ラスティカとファウストだった。賢者は申し訳なさそうに、近頃依頼が立て込んでいて、手が空いている魔法使いがこの二人だけだったと言った。けれど、音楽に精通しており、西の国の貴族の生まれであるラスティカと、自身の家業である呪いだけでなく様々な分野の魔法に詳しいファウストならば、きっと異変を解決してくれるはずだとも言った。ラスティカとしては賢者にそう言われれば悪い気はせず、そのフルートが鳴らす音色にも興味を惹かれ、お気に入りの東の魔法使いであるファウストと一緒の任務だと聞いて喜んだ。ファウストはといえば、この先の苦労を思ってため息を吐いたし西の国の貴族には嫌な思いをさせられた事があったので渋い顔をしたが、他ならぬ賢者の頼みであるので引き受けた。同年代のラスティカと話が合うわけではなかったが、西の魔法使いとはいえ一対一ならば比較的なんとかなるものなのだ。
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    plenluno

    PROGRESSブラッドリー・ベイン船長が見たかっただけの海賊モチーフイベスト風ストーリー第1話です
    イベスト同様10話完結になる予定
    ブラネロの人間ですがキャラ同士の関係性はなるべく本編と同じくらいを目指します

    あらすじ
    西の国と北の国の国境付近の海域で漁船が次々と消息を絶っているという報告を受け、賢者の魔法使いたちは調査に赴く。西の国のある漁村で彼らが耳にしたのは魔の海域・通称〈聖域〉のうわさだった―――。
    海霧に霞む哀慕のカルタ・ナウティカ 
     金銀財宝、宝石、誰かの命。2人一緒に大海原を駆けずり回って、奪って奪って奪いつくした。相手が命を懸けてでも守りたいものを、こちらも命を懸けて奪う。魂と魂がぶつかり合い、心地よい高揚感に包まれる。なぁ、×××。俺はてめえと一緒ならどこまででも行ける。だから―――、

    1話
     「こんにちは、賢者様。なにやら悩ましげなお顔をなさっていますね」
    食堂で依頼書とにらめっこしている賢者に声をかけたのはシャイロックだ。
    「実は、西の国と北の国の国境付近の海域で漁船の連続行方不明事件が発生しているそうで…」
    「そりゃ大変そうだな」
    ネロがお疲れ、賢者さんと声をかけて紅茶の入ったティーカップとブリティッシュスコーンの乗った皿を賢者の前に置いた。
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