szrn541
REHABILI裏垢男子シリーズ壮五さん登場。
今回エロいシーンないです。
元・裏垢男子の事情2壮五は手の中のスマートフォンを見つめながら、小さくため息をついた。送れど送れど返信はない。最初の頃は既読にはなっていたが、最近はメッセージを読んでくれてさえいない。
どうして自分はこうなのか、とまたため息をついてしまった。
欲しいと思うものは指の隙間からこぼれ落ちて掴めない。だが、環だけはどうしても、どんな手を使ってでも手に入れたいと思ってしまった。こうなったら、施設を買収してオーナーにでもなろうか、とさえ思ってしまった。
もし、次にメッセージを送っても返事がなかったら、直接会いに行こう。そう決意して画面を見つめると、ポコンッと間抜けな通知音がなり思わず目を見開いた。
『いつあいてる?』
待ち望んでいた環からの連絡に喜びを噛み締める訳でもなく、壮五は手早く『いまから行くね』と打ち込んだ。
2485どうして自分はこうなのか、とまたため息をついてしまった。
欲しいと思うものは指の隙間からこぼれ落ちて掴めない。だが、環だけはどうしても、どんな手を使ってでも手に入れたいと思ってしまった。こうなったら、施設を買収してオーナーにでもなろうか、とさえ思ってしまった。
もし、次にメッセージを送っても返事がなかったら、直接会いに行こう。そう決意して画面を見つめると、ポコンッと間抜けな通知音がなり思わず目を見開いた。
『いつあいてる?』
待ち望んでいた環からの連絡に喜びを噛み締める訳でもなく、壮五は手早く『いまから行くね』と打ち込んだ。
szrn541
REHABILI裏垢男子シリーズ環くんがいる施設は、本編の施設とは違いちょっと放任主義的なイメージです。
(設定適当すぎるので、深く考えず読んでください)
次くらいからエロくなります
元・裏垢男子の事情3環は施設を飛び出し、壮五の所有するマンションに転がり込んでいた。飛び出した、といっても壮五が園長に話をつけ正式な手続きをしての話だが。なんて説明したのか環はわからないが、施設の奴らは厄介払いだとせいせいしているだろう。
壮五は空き家にしているより維持費がかからないから家賃はいらないと話した。ただし、いつでも好きな時に遊びに来ていいだろうか、と条件を出してきたが、そんなの良いに決まっている。
だって、環は毎月壮五からお金をもらって生活しているんだから。
「そーちゃんさ、俺のどこがそんないいの?」
環がソファに横になってなんとなく見ていたアニメを、遊びに来た壮五の方が興味深そうに見つめていた。その横顔に話しかけると、パッと視線が向けられる。
1825壮五は空き家にしているより維持費がかからないから家賃はいらないと話した。ただし、いつでも好きな時に遊びに来ていいだろうか、と条件を出してきたが、そんなの良いに決まっている。
だって、環は毎月壮五からお金をもらって生活しているんだから。
「そーちゃんさ、俺のどこがそんないいの?」
環がソファに横になってなんとなく見ていたアニメを、遊びに来た壮五の方が興味深そうに見つめていた。その横顔に話しかけると、パッと視線が向けられる。
あまみや
INFOフロマージュさんにて壮環新刊及び既刊の委託中です。2枚目以降は描き下ろしより一部抜粋してます。
【サークルページ】
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/circle/index.php?circle_id=108145 3
ろどな
DONE9/23 壮環ホストクラブパロってだけのほのぼの。若干のモブ女との絡みあり。年齢操作。
明けた秋の夜「どーもぉ」
水色の、まるで空のような髪を揺らして革張りのソファーへ座る男。その顔面は甘く幼子のようだが、長身であるがゆえにギャップが発生して人気なのだろう。出勤した日の指名数はダントツである。
ただ、出勤が不定期なためナンバーワンにはなれずにいる。しかし本人はさして気にしていないようだ。
「なにか飲む? ボトルだって入れちゃうよ?」
「んー、俺オレンジ」
「え〜? お酒じゃなくていいの? 環くんかわいい〜」
「オレンジもたけーよ? 俺専用価格だから」
彼は笑いながら言う。それでも彼女の入れたがったボトルより何倍も安い。足を組んで飲むオレンジジュースは、どんな高級ウイスキーより高級に見えたことだろう。
甘い顔で女性に言葉を放ち、時折肩を抱いて距離感を縮めてくる彼。しかし彼──四葉環には秘密がある。誰も知らない、秘密が。
1673水色の、まるで空のような髪を揺らして革張りのソファーへ座る男。その顔面は甘く幼子のようだが、長身であるがゆえにギャップが発生して人気なのだろう。出勤した日の指名数はダントツである。
ただ、出勤が不定期なためナンバーワンにはなれずにいる。しかし本人はさして気にしていないようだ。
「なにか飲む? ボトルだって入れちゃうよ?」
「んー、俺オレンジ」
「え〜? お酒じゃなくていいの? 環くんかわいい〜」
「オレンジもたけーよ? 俺専用価格だから」
彼は笑いながら言う。それでも彼女の入れたがったボトルより何倍も安い。足を組んで飲むオレンジジュースは、どんな高級ウイスキーより高級に見えたことだろう。
甘い顔で女性に言葉を放ち、時折肩を抱いて距離感を縮めてくる彼。しかし彼──四葉環には秘密がある。誰も知らない、秘密が。
ろどな
DONE9/1 壮環壮五の部屋からこぼれてくる未完成な音が好きな環の話
こぼれた音色 音が聞こえた。それは小さな音だったけど、確かに。
いつもは周りに迷惑をかけないようにと絶対スピーカーで曲を流さないそーちゃんだけど、きっと今、寮に誰もいないからって油断してる。俺帰ってきてるのに、ただいまの声にも気づかないくらい熱中して。
階段を上がって、自分の部屋に帰る。その間もそーちゃんの音は小さく聞こえてて、だから俺は、部屋のドアをそおっと開けた。小さな小さな音。もしかして逆に、ヘッドフォンから音漏れしてるんじゃないか。いや、そんな爆音にするならいっそスピーカーで聞いたほうがいい。耳壊れんじゃん。
俺の部屋の、隣のそーちゃんの部屋。そっち側にくっついて、俺は音を拾った。知らない曲だ。まだ生まれてもいない欠片だけの音たちが、そーちゃんの部屋の中で踊ってる。嫌いじゃなかった。
2339いつもは周りに迷惑をかけないようにと絶対スピーカーで曲を流さないそーちゃんだけど、きっと今、寮に誰もいないからって油断してる。俺帰ってきてるのに、ただいまの声にも気づかないくらい熱中して。
階段を上がって、自分の部屋に帰る。その間もそーちゃんの音は小さく聞こえてて、だから俺は、部屋のドアをそおっと開けた。小さな小さな音。もしかして逆に、ヘッドフォンから音漏れしてるんじゃないか。いや、そんな爆音にするならいっそスピーカーで聞いたほうがいい。耳壊れんじゃん。
俺の部屋の、隣のそーちゃんの部屋。そっち側にくっついて、俺は音を拾った。知らない曲だ。まだ生まれてもいない欠片だけの音たちが、そーちゃんの部屋の中で踊ってる。嫌いじゃなかった。