Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    #半ロナ

    half-lona

    肝缶ω

    DONEテーマは「ロナ戦に半田は出ないのか」です。

    友愛かもしれないし、片想いかもしれないし、付き合ってるかもしれないし、そうでないかもしれない。

    諸々捏造。

    23.12.27 一部修正しました。
    かくしごと ある夜のことだ。
     ソファに仰向けになって足を組み、ロナ戦の新刊を読んでいたドラ公が「ん?」と声を上げた。おそらく独り言ではないであろう声の大きさに、意識が通販サイトからそちらに移る。
    「ねぇロナルド君、この超大型スラミドロで下水道がいっぱいになっちゃった時って、半田君もいたよね?」
     パソコンの画面からドラ公の方に視線を移せば、ドラ公が起き上がる。
    「だからなんだってんだよ」

     ドラ公の言う通り、ロナ戦の新刊のエピソードのそのシーンでは、現実には確かに半田がその場にいた。ギルド組とは別に、吸対として動いていたところを途中合流したのだ。
     大量のスラミドロが一体どこから湧いて出てきているのか。ロナ戦のストーリー上では、俺が排水溝からはみ出ていたスラミドロからヒントを得て、下水道に潜った流れになっているが、実際には、俺がそれに気付くのとほぼ同時に「下水道内から巨大な下等吸血鬼の気配がする」と半田が気付いた。それが確信になり、下水道に潜ったのだ。
    3387

    r0und94

    INFO【アンソロ寄稿のお知らせ(サンプル付)】
    2022/12/11 半ロナオンリーにて半ロナ学生アンソロジー「放課後の運命論」に参加させていただきました!
    ◯は夏を担当させていただいております〜。高1の頃のまだ距離感が掴めきれてない半ロナだよ! 全年齢で初々しい感じの二人だよ!!
    よろしくお願いいたします〜
    おれたちの夏はこれからだ!!(冒頭サンプル)「お前らはもう高校生になったんだから分かってるだろうが、休み中は羽目を外しすぎるなよー。ああそれと、期末で補習になった奴は特別課題を出すから職員室に各自取りに行くように」
     今日はここまで、と担任が話を切り上げたのを合図に教室から一斉に同級生たちが引き上げていく。明日からの予定について騒ぎ立てる声は、一夏を謳歌する蝉時雨にどこか似ていた。
    (どいつもこいつも、何でこんなに夏が好きなんだ?)
     級友たちがはしゃぎ回るのを、半田は窓際の席に座ったまま他人事の様に眺めていた。
     昔から夏は得意になれない。体質のせいで日に焼けると肌が火傷したみたいに痛むし、夏場の剣道の稽古は道着のせいで軽い地獄だ。それに、夜が短くなるせいで母と過ごす時間が少なくなってしまう。嫌いとまでは言わないが、好きになれる要素が少ないからどうしても気が重たくなる季節だ。
    2601

    スヅキ

    DONE《赤い退治人をねらい撃ち!2》展示小説。

    期間中に間に合いませんでしたが、半ロナ強化月間のお題「その日は雨が降っていた」で書かせていただいた作品です。
    Twitterにも投稿してあります。文章はそのままです。

    テーマソングはTulipとSingin' in the Rain☔️
    育花雨 その日は雨が降っていた。
     
    「傘持って行かないの?」
     巡回に行こうとドアに手を伸ばした所でドラルクが指摘した。ロナルドは少し考える素振りをして振り返った。
    「あー……まぁ、これくらいなら大丈夫だろ。邪魔だし」
    「でも段々激しくなるらしいよ、雨」
    「いいっていいって。行ってきます」
    「……いってらっしゃーい」
    「ヌーヌー」
     雨の日は吸血鬼もあまり出歩かない事を考慮して、直ぐに帰ってくるつもりの発言なのかもしれないと、ドラルクとジョンはロナルドを送り出した。
     
     ポツポツと降っていた雨はやがて、サ――ッと音を立てて街中を包んでいく。
     ロナルドは、とある店の軒先で雨宿りをしながら空を眺めた。
     真っ黒い雲は、これから更に雨が激しくなるのかもしれないと連想させた。これ以上降られるのは、ロナルドにとっても望まない所である。小雨過ぎず土砂降り過ぎない、このまま適度な雨が降っていて欲しいと空に願った。
    3429