mimi_ruru_241
DONEお題「怪我」遅刻+3.5hすみません…#kbdnワンドロ #kbdnワンドロ_57
【kbnおにいさんとdndくん】
とっておきのおまじないのお話。dndくんは十歳くらい。
その子を導く全ての魔法「あ」
小さな声にキバナは顔を上げた。さっきまでつまらなさそうに資料をめくっていたダンデが、その指をじいっと見つめているので「どうしたの」と尋ねてみる。
「ゆび、きった」
ん、と差し出された親指には、赤い血の玉がひとつぶ浮き上がっている。己の身を顧みないバトルスタイルで、いつも生傷が絶えないダンデにとって、これくらい大したことがないのだろう。子どもはなんでもないようにその血を舐めとっていたが、突然はっとしたような顔をして、キバナのことを上目づかいで見上げてきた。
なにか企んでるな、と思う間もなく、ダンデは甘えるような声で「いたいなあ」と体をよじった。
「そうか、それはかわいそうになー」
「キバナ、おれはとっても痛いぜ」
5931小さな声にキバナは顔を上げた。さっきまでつまらなさそうに資料をめくっていたダンデが、その指をじいっと見つめているので「どうしたの」と尋ねてみる。
「ゆび、きった」
ん、と差し出された親指には、赤い血の玉がひとつぶ浮き上がっている。己の身を顧みないバトルスタイルで、いつも生傷が絶えないダンデにとって、これくらい大したことがないのだろう。子どもはなんでもないようにその血を舐めとっていたが、突然はっとしたような顔をして、キバナのことを上目づかいで見上げてきた。
なにか企んでるな、と思う間もなく、ダンデは甘えるような声で「いたいなあ」と体をよじった。
「そうか、それはかわいそうになー」
「キバナ、おれはとっても痛いぜ」
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DONE2021年3月「2411FES!」記念アンソロジーに参加させていただきました。とても楽しかったです!イベントも最高でしたね。アンソロジー、本当に素敵な一冊でしたので、ぜひ紙でもお手に取ってみてください〜!年内までこちらで頒布されているとのことです。(https://booth.pm/ja/items/2874019)
慣れないふたり 身動きひとつも許されないほどの狭い場所で、キバナは途方に暮れていた。背中にスライド式の簡素な鍵が容赦なく食い込んでいて、ちょっと痛い。ぶうん、と鳴る換気扇の他に音はなく、人の気配がないことにほんの少しだけ安心する。なにせ、男子トイレの個室にトップジムリーダーとオーナー様が詰め込まれているなんて、誰かに知られたら面倒なことになるのは分かりきっていた。
「キバナ。どうしてこっちを見ないんだ」
どうしたもんかなあと思っていると、キバナにぴったりと体を寄せ、じいと見上げていた男が不満気にうめいた。
ダンデは少し拗ねたように唇を尖らせ、そのやわらかな胸板をさらに密着させる。ちょっと待って、というキバナの弱々しい抗議は聞こえないふり。キバナは小さくため息をついて、欠けたタイルが貼り付く天井に目をやった。
7131「キバナ。どうしてこっちを見ないんだ」
どうしたもんかなあと思っていると、キバナにぴったりと体を寄せ、じいと見上げていた男が不満気にうめいた。
ダンデは少し拗ねたように唇を尖らせ、そのやわらかな胸板をさらに密着させる。ちょっと待って、というキバナの弱々しい抗議は聞こえないふり。キバナは小さくため息をついて、欠けたタイルが貼り付く天井に目をやった。
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DONEkbdnワンドロ_56【本or読書】のお題だけお借りしました。kbnおにいさんとdndくんのお話。今回はほんの少し昔のこと。
おにいさんはその日、頑張ろうと決めた。
はじまりの庭 日常なんてものは、偶然の寄せ集めで成り立っている。
例えば今日。気象予報士が「一日中雨でしょう」と言ったこの日、たまたま二時間だけ雲が途切れた。ちょうどその時、なぜかキバナは無性にクリームパンが食べたくなった。けれど贔屓のパン屋が臨時休業だったので、ふと目にした新しい看板のお店に向かって歩いていた。ほら、もう三つも偶然が重なっている。
もっと言えば、こういう時いつもおつかいに行ってくれるレナが出張していたことも偶然だし、そもそもキバナがこの街のジムリーダーを務めていること自体、無数の奇跡によって導かれた結果なのだ。遠い昔のあの日、偶然テレビでポケモンリーグ戦を見ていなければ、きっとここには立っていない。
8574例えば今日。気象予報士が「一日中雨でしょう」と言ったこの日、たまたま二時間だけ雲が途切れた。ちょうどその時、なぜかキバナは無性にクリームパンが食べたくなった。けれど贔屓のパン屋が臨時休業だったので、ふと目にした新しい看板のお店に向かって歩いていた。ほら、もう三つも偶然が重なっている。
もっと言えば、こういう時いつもおつかいに行ってくれるレナが出張していたことも偶然だし、そもそもキバナがこの街のジムリーダーを務めていること自体、無数の奇跡によって導かれた結果なのだ。遠い昔のあの日、偶然テレビでポケモンリーグ戦を見ていなければ、きっとここには立っていない。
いちた
MEMO洗面所での鏡を見ながらたちばっくとのお話があり、洗面台にチソ擦り付けるの良くない!?と思ったのでメモよく考えたら勃ったら擦り付け無理ですね
出したの洗面ボウルに溜めとけるの良いなと思った。素股で二人分…でもこれはたちば…挿入しろ…