新ミケレオ+ラフドン前提の寒色「ドニー、今ちょっといいか?」
控え目な声に振り向くと笑顔で手招きをした。
礼儀正しく入室してくるのなんてレオナルドくらいだ。
言葉が言い終わるよりも先に入ってくる弟と、そもそも入口なんて飛び越えてくる弟しかいないもんで。
「何、どうしたのレオ」
いや、と珍しくまごついていて、レオナルドらしくない様子にピンときた。
基本的にきびきびしているレオナルドがこうやって言いよどんでる時は最近じゃひとつしかない。
でも特に助け船は足さずに眺めていた、だって面白いし。
「いや、その…何か、包帯とか余ってないか」
入った時から気づいていた、首元にくっきりと残った鬱血痕。
「うーん、その位置のキスマークは包帯じゃ無理じゃない?ちなみに大きな絆創膏は品切れ中だよ、どこかの誰かさんにこないだ全部使っちゃったから」
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