Rotミケレオ前提の双子ちゃん見る度に配置の変わっている乱雑な中、記憶を辿りに恐らくこれだろうって思う箱を見つけた。
2段式の下段に手をかける。
「いってェっ!」
するとバチバチと音を立てて指先に痛みが走った。
痺れるなんてレベルじゃなく、すぐに手を離さなければ完全に心臓を止めにかかってるだろってくらい。
その後部屋中に響き渡るアラーム音は、逃げる間もなく止まった。
「言い訳くらいは聞いてあげるけど?」
扉に佇むドナテロにレオナルドは逃げる道が一切ないことを悟った。
ポータルで逃げようにも大太刀は部屋に置いたまま、そして一時的に逃げたところでドナテロが許してくれるはずもない。
だったら素直な方が、まだマシかも。
「ちょっと、隠すものが欲しくてさぁ…」
自分の首元を指で突くと、ドナテロは凄く嫌そうな顔をした。
ただの虫刺されでしょ、なんて言い出すほど初心ではないから正しく伝わったのだと思う。
普通勝手に入ったり触ったりしたら烈火のごとく怒るのに、何やら唸っていてしばらく。
ドナテロは不服そうな顔のままレオナルドの横を通り抜けると先ほどまで触っていた箱を空けた。
先程のようなギミックは起こらず簡単に開きそこから大きな絆創膏を取り出すとレオナルドの顔面に押し付けた。
僕の精神衛生上よくないから、と付け加えて。
「あのさ、マイキーを変なプレイに誘うのとかやめてよね」
「は?いや、オレじゃないって!マイキーが…!」
言い募ろうとしたがジト目なドナテロに、それ以上の言い訳を諦め肩を落とした。
何かとレオナルドに突っかかり、ミケランジェロのことはまだ可愛らしい子どもだと思っている節があるコイツに何言ったって無駄だろう。
「他人の色恋沙汰に口出すのはどうかと思うぜ、いてっ」
噛み痕の上から強く抓られて、今日一番痛かった。
基本四面楚歌なレオだけどマイキーが光属性なのでそれなりに平穏です
最初ネタ帳に「マイキーが修羅なのが信じられないドナちゃん」とだけ書いてあって過去の自分の情緒を疑ったよね