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    瀬名🍭

    書きかけ、未修正の物含めてSS落書きごちゃ混ぜ。

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    瀬名🍭

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    あずーるが出るまで出られない部屋から出られない…

    ##とれじぇい

    続とじぇ エース達と別れ、オンボロ寮へ帰る道すがら、監督生はグリムとホリデイ前の楽しい予定について話し合った。オンボロ寮は豪奢でアバンギャルドな造りのハーツラビュル寮とは打って変わって、いつ崩壊してもおかしくないような建て付けだ。夜の室内は暗くうっそりとしてたまに隙間風が吹く。しかし、これでもこの仮宿に住み始めた頃よりは大分設備も修繕されたのだ。自寮に帰り着いた監督生は、備え付けの照明では心もとないため、机に置かれた蝋燭に火を灯した。談話室の大きな明かり取りの窓の外は暗く、高やかなカーテンが引かれてある。長年ぞんざいな扱いを受け、埃を被っていため、往時は真白だったろうカーテンはすっかり薄汚れている。日に焼けて傷んではいるが、所々に刺繍が施されており、もともとは値が張る代物なのだろう。縮れたレースが、どこかから忍び込んでくる風に揺れている。監督生はその少々寒々しい景色を素通りして、暖炉のそばに置かれたシンプルな造りの安楽椅子に腰掛けた。暖炉に薪を焼べる。乾いた楢の燃える音を聞きながら、ケイトから譲ってもらったモストロ・ラウンジの広告を広げると、思わず涎が出そうな鮭の香草焼きや大皿に載ったバカリャウなんかが目に飛び込んでくる。
     お腹をグゥ〜と鳴らして「ふなーっ! 目に毒なんだゾ!」と喚きながら言葉とは裏腹にチラシへと見入っているグリムの隣で、監督生は椅子を軋ませ、マッチ売りの少女の童話を思い出していた。
    「今のうちにイメトレしねぇとな!」とお腹をぽんと叩くグリムと笑い合う。監督生が広告を読み返すと、下に「※一部別料金のメニューがあります。」と注意書きが書かれていた。これは……と監督生は悪い予感を覚える。後できちんとトレイ達に確認しないといけないだろう。チラシから顔を上げると、濃緑の壁にかけられた肖像画が目に入る。壁照明(ブラケットライト)に下からぼんやりと照らし出された高貴なる婦人と目が合う。
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    瀬名🍭

    PROGRESS不定期でトとジェがお茶会する♣️🐬SSのまとめ(未完) 捏造多。随時更新。お題:salty lovers
    Merman’s test garden 魚類は虫歯にならない。歯を蝕む病は人類と砂糖の出会いによって生まれ、海中暮らしで甘味を知らなかった人魚もまた、人と交わることで歯を患うようになったと言われる。太古の昔、人間の王子と結ばれた人魚の姫は、心優しいハンサムではなく実際のところお城の豪華なテーブルに並んだ愛しき者たち――チョコレートケーキにミルクレープ、焼きたてのスコーンにクロテッドクリームとたっぷりのジャムを添えた、華麗なるティータイム――と恋に落ちた、なんて使い古されたジョークがある程だ。
     それまで、栄養補給を主たる眼目に据えた、質実な食卓しか知らぬ人魚たちの心を蕩かしたこれら、危険で甘美な食の嗜好品はsweety loversと名付けられ持て囃された。他方、人間に人魚、獣人、妖精と多様な種族がファースト・コンタクトを済ませたばかりで、種の保存において血筋の混淆を危険視する声も少なくなかった。昼日向に会いたくても会えず、仲を公言することもできない、陸の上の恋人を持つ人魚たちはなかなか口にできぬ希少な砂糖になぞらえ、情人をもまたsweety loversと隠れて呼びならわし、種の垣根を越え、忍んで愛を交わしたと伝えられている。
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