ファンタジーオメガバきりちオメガ性がゆえに忌み嫌われて生きてきた小国の貴族である圭。
努力して勉学や剣技も極め、軍で活躍し「智将」という二つ名で呼ばれるくらい重宝されるも親からも「汚らわしいオメガ」と疎まれてきた。
適齢期にもかかわらず婚約者もできず、軍人として独身を貫いて将来は修道院にでも入るか、と諦めの境地にいた圭に縁談が舞い込んだ。
相手は長年小競り合いを続けていた氷河帝国の皇帝。
和平交渉の条件に氷河の好色な皇帝が姫を娶りたいと言ってきたが、姫達が拒否をしたためオメガの圭にお鉢が回ってきたらしい。
人質として助平おやじの慰み者になるなんてまっぴらごめんだったが、拒否することもできず、すぐに圭は帝国に連行されることになった。
2367