龍の一声 十九万六千三百一。
その数字を稼げば、自身の練度は一段階上がるのだと言う。
その練度を表すのも、また数字。
思えば数字を追ってきた道のりだった。数を集め、数を稼ぎ、数を掘り進め。そうして今、数を狩っている。その数を狩るのにだって、数を消費する事が前提というのだからお笑い草だ。
千五百だか、五千だか。
政府も何を考えているのやら、敵を巨大化させたと思ったらまた数を課す。数打ちゃ当たる、とでも言いたいのか。この場合の数とは何を指すのか分かり兼ねるし、分かりたいとも思わないが。
終いには推定で億ときたモンだ。
億って。流石に途方も無さすぎてピンと来ない。己の本体を鑑定に出せばそれくらいいくだろうか。
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