恋と喧嘩は江戸の華(仮)※このお話は書きかけです
(今度の配信なにしゃべろっかな~♪)
珍しくもヴァガストロム寮長室で黒鷺玲音と御堂亜嵐二人してまったりゴロゴロ夕飯後の時間を過ごしていた。
御堂の身体に時折じゃれつきながら、愛用のスマホでネタ探しをしていると
「玲音、スマン。そろそろ時間だ、身体起こせ」
御堂のお腹に横たわりゴロゴロしている玲音に声をかけると
「時間って何?? オレなンも聞いてないんだけど~」
玲音の視線がスマホから完全に御堂に移る。
「大至急何時でもいいから時間作れとかなんとかで呼び出されたんでな」
だから起きろと言わんばかり優しく身体を押される。
(こんな時、翔ちゃんだったらゴネて可愛くヤダ♡ヤダ♡とかしたら予定キャンセルとかも可能なんだけど……)
どこか抜けてるくせに、こうと決めたら絶対にブレない御堂の表情に
「はいはい、起きますよ。これで良いんでしょ! 寮長サマって結婚相手に離婚届け叩きつけられるまでそー言う気配に一切気づけなさそー」
「おい、それはどう言う意味だ??」
「別にー。ほら、用事かなんかあるんでしょう? 行けば?? オレを置いて!!」
寮長室から御堂を追い出すと、玲音は部屋に鍵をかける。
(絶対会うの七三クソ眼鏡だろ! 人の彼氏夜に呼び出すとかなんなの??)
「ハックス」
御堂の足音から行く先をあぶりだす事にした玲音だった。
てっきりいつのも面会場所。防音の効いた車かと思いきや寮の外で磴塔真が待っていた。
「おや? 今日は珍しく子犬はいないのか?」
「予定がある。と言ったら寮長室から叩き出された。俺の部屋なんだが…。
なんだ? 玲音にも用があったのか?」
「そうではないが…・」
しばし考えこむ磴に御堂の頭に? が飛ぶ。
「邪魔が居ないなら好都合・・って事でー」
何を思ったか、急に磴は御堂にしなだれかかると官能を誘う様に御堂の背中に指を這わせながら、御堂の耳にフッーと息を吹きかける。
「…ッ!! 何をテメーはしてやがる!!」
真っ赤になりつつ磴を引き離すと、磴はククッと笑い
「楽しい夜になりそうだ!」
と磴は楽し気に歩き出した。
そんな二人をしっかり尾行している玲音の額には無数の青筋が立っていた。
道中隙あらば御堂にちょっかいをだし、からかい遊ぶ磴。
そんな二人がいつの間にか腕を組んでどこかの森へと消えようとしている。
(ありえねぇ~~~~~~!! ってか何してのあのポンコツ朴念仁ッ!!浮気?? 浮気見せつけられてる??)
森を抜けた先の目的地に気付いた瞬間玲音は灰園翔平にDチャットで呼び出していた。
~~~~~~~~~~~
普段通り観月累はバーを今宵も開けていた。
「今日のお客の入りはど~だろ~な~??」
などとのんきにお客を待っていた数時間前の自分に
「今すぐ閉めろ!!」と言いたくなる位には後悔が襲っていた。
なんだったら珍しくエドワード・ハートが
「今日は何だか楽しいことが起こりそうだね~」
とフラ~とバーに来た時でもいい。
閉める機会は無数にあったのにっ!!
と心で後悔の涙を流していると、酒の注文が入る。
(どうせならこんなむさくるしい男だらけより、女だらけが俺ちゃんは良かった…)
舞い込むオーダーを捌きつつ、急遽呼び出したライカ・コルトにオーダー品を運ばせる。
本日のお客の面子はロミオと艸楽陽。御堂と磴。玲音と翔平。と言う寮会議でも始まりそうな顔ぶれながら、各々好き勝手に吞んでいる。
ただし、御堂&磴のテーブルと玲音&翔平のテーブルの静かなる冷戦が怖い。
(頼むから俺ちゃんのお店で修羅場はやめてぇ~~~~)
と神に祈りたくなる累だった。
(続きお待ち下さい)