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    @huu_ILO

    アカウントを作ってしまいました
    小説とか上げられたらな〜と思います。
    類司大好き!司最推し!よろしくお願いします!

    類司/成人済

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    類司ワンライより
    演目『完璧』書かせていただきました!
    類司で魔法学校パロです。
    将来マドシュヴァになるかもしれない二人(全然要素ない)

    演目『完璧』王立ワンダー学院。
    世界三大魔法学校の一つであり、生まれつき持つ魔力量が多い生徒が在籍する、叡智の継承と気高き精神で未来を切り開く魔法コースと、魔力量は少ないが、真理の探求と使命感で世界平和に貢献する学術コースから成る由緒正しき王立の魔法学校。かつて貴族を教育する機関として創設されたこの学校は、貴族制が廃止された今なお、由緒正しき家柄の者が数多く入学し、将来を担うであろう若者たちが切磋琢磨する場となっている。

    そんな王立ワンダー学院の象徴とも言える生徒会は、魔法と人の調和を校訓として掲げ、魔法コースの中でも一際優秀な生徒から一名、学術コースの中でも一際優秀な生徒から一名の計二名の生徒会長によって成っている。


    ツカサ・テンマ。
    王立ワンダー学院生徒会長。
    生まれつきの魔力量が少ない学術コースの中でも、皆無と言っていいほど、魔力量が少ない。ただし、勉学と体術は並の学生では並び立つ者が居ないほど優秀。特に体術では、入学試験で魔法コースの生徒ですら倒せる者がほとんど居なかった魔物を、学術コースの中で唯一倒した程の実力者で、王立騎士団入りは確実とまで言われている。優秀な家柄ではないにも関わらず、体術のみで畏怖と尊敬を集め、生徒会長となった。


    ルイ・カミシロ
    王立ワンダー学院生徒会長。
    世界4大魔道家の一つ、カミシロ家の嫡子であり、入学試験をオール満点で首席入学した稀代の天才魔術師。優秀な血筋を受け継ぎ、魔法コースの中でも特に魔力量が多く、魔法に関してルイの右に出る者はいない。入学した時点でありとあらゆる魔法を使いこなし、飛び級で王立魔法省に入れた方がいいのではという話すらあったが、本人がそれを断ったという噂すらある。名は体を表すが如く、まさしく神から与えられた才能を持つ正真正銘の『天才』である。


    「まぁ!ご覧なさって!生徒会長のテンマ様とカミシロ様よ!」
    「なんて気品に溢れる方たちなんでしょう!」


    二人が並び立てば、女子生徒たちはきゃいきゃいと色めき立ち、男子生徒たちは彼らを羨望の眼差しで見つめる。まさしく『完全完璧』。由緒正しき名門校を代表するに相応しく、学院に君臨した彼らは、興奮と羨望の眼差しを一身に受けながら、すました顔で歩いている。


    「あの神聖な生徒会室の中では一体何が行われているのかしら……?」
    「お二人のことだから、きっと未来の魔法界を揺るがす研究をなさっているんじゃないかしら!」
    「あら、あのお二人がお付き合いなさってるという噂もあるのよ?」
    「きゃー!つまり生徒会室は秘密の花園というわけね!」


    女子生徒たちの噂話を耳に入れても尚、平然とした顔で歩く二人が向かう先は生徒会室。学院の中でも生徒会のメンバーしか入れない神聖な場所とは、一体誰が言い出したのか。なにやら魔法界を震撼させる超極秘のプログラムが進められているやら、お付き合いしている生徒会長二人のラブロマンスが繰り広げられているやらと、学院生たちは誰も入ることの出来ないその場所へ日夜想像を膨らませているのであった。


    由緒正しき学院の規範として『完全完璧』を体現した二人は生徒会室の中で、毎日膨大な量の執務に当たっている


    ---訳ではなく。


    誰も立ち入ることの無い生徒会室で禁断の愛を育んでいる


    ---訳でも無く。


    「うお〜〜〜〜〜っ!これはどうすればいいんだ〜〜〜!ルイ!」
    「ハハハ!いやあ、ツカサくんは本当に凄いねえ!まさか生徒会室で花火が見られるとは思わなかったよ!」
    「言ってる場合かっ!!」


    ---花火を打ち上げていた。


    事の発端はルイの好奇心である。
    執務の合間、休憩中にルイがツカサに魔法を見せて欲しいと頼んだのだ。ツカサは学術コースの生徒の中でも、特に体内の魔力量が少なく、魔法に関してはからっきしであった。そのため最初は断ろうとしたのだが、ルイにせがまれた結果、断りきれず魔法を見せることになったのである。


    「ひいぃっ!音が近くで……!何故だ!?オレは明かり魔法を使おうと思っただけなんだが!?」
    「うーん……実に興味深いね……。明かり魔法は魔法の中でも特に簡単なもので複雑な魔術式も必要ないはずだ。それが何故か花火が打ち上がっている……。一体どんな魔術式なんだろう……気になるなあ!」
    「ルイ!そんなこと言ってないで、早くこれを何とかしてくれ!!ああ……!まずい、見つかったら絶対に先生に怒られるぞ……!」


    ルイの腕を掴み、体を揺さぶるツカサだがそんなツカサを横目にルイは笑みを深めるだけであった。


    「そうはいってもねえ、ツカサくん。魔法には必ず魔術式というものがあって、相手の魔術式を相殺する魔術式をこちらがぶつければ魔法を無効にすることも出来るんだけど……。いやあ、ツカサくんの魔術式はぐちゃぐちゃで正直何が何だかサッパリだよ!僕が解除出来ない魔術式なんて初めてさ!本当に凄いことだよ、ツカサくん!」
    「全く嬉しくないわっ!!」


    あたふたとしているツカサを横目にルイは感動すら覚えていた。生まれてこの方、持ち合わせた膨大な魔力量を持て余し、ありとあらゆる魔法を習得したルイにとって、ツカサの魔法は未知のものであった。未知との遭遇は好奇心旺盛なルイにとって心躍る瞬間そのものである。その上、ツカサは明かり魔法のつもりで花火を打ち上げてしまった。ツカサはまた魔法を失敗したと嘆いているかもしれないが、ルイにとってツカサの魔法は人を笑顔にする魔法そのものであった。自分が未だ出会ったことの無い魔法が、人を笑顔にする魔法だなんて、なんて素敵なんだろう。だからこそルイはツカサに惹かれてやまないのだ。


    「しかしルイの魔法でどうにも出来んのなら、いよいよ八方塞がりじゃないか!?」
    「どうにも出来ないこともないんだけどね……」


    ツカサからの信頼にルイは胸の辺りがムズムズするのを感じる。かつて、自分の持つ膨大な魔力量のせいで、周囲の人からは敬遠され、「魔王」とまで言われることにルイはうんざりしていたが、ツカサは手放しでルイの魔法を褒めてくれたのだ。それ以来、このムズムズとした気持ちは大きくなり、とうとうルイはツカサへの想いを自覚せざるを得なくなったのである。ツカサの言葉に口元が緩みそうになるのを必死に抑えながら言ったルイの言葉は、花火の音にかき消され、ツカサには届かなかったようだ。


    その時、一際大きい花火が二人の近くで花開いた。


    「ぅわっ!」
    「ツカサくん!大丈夫かい?」
    「あ、ああ……。大丈夫だ……。すまん、ルイ、少し驚いてしまった」
    「気にしないで……」


    (近い………)


    ツカサがルイに抱きついている。その上、ツカサに抱きつかれた時に、反射で腰を引き寄せてしまった。反射とはいえ、腰を引き寄せてしまったことで、ルイは今更焦りが出てくる。ツカサの体温は温かい。自分の手で抱けるほど思いのほか細い腰に、少し目線を下にずらせば、ツカサの形の良い尻が……って僕は何を考えてるんだ!平常心、平常心……そう心の中で呟きながら、しかし腰に添えた手をどかすことも出来ず、今はただ胸の鼓動がツカサにバレないか心配だった。


    チラリと目下のツカサの顔を見る。こんなに至近距離でツカサの顔を見ることも中々ない。改めて見れば、男にしては長いまつ毛に、驚きで平時よりもさらに大きく見開かれた丸い琥珀色の瞳は、花火をじっと見つめている。ルイは胸がいっぱいになって、思わずため息を漏らしてしまう。いつからこんなにツカサへの想いが大きくなってしまったのだろう。


    ツカサを自分のものにしたい。その大きな瞳が自分を見つめ返してくれたらどんなに胸躍るだろうか。ルイにとってこの気持ちは初めてのものであった。自分にこれほどの執着心があったとは。ルイは胸の中でこの想いを大切に反芻する。もしや自分は人間ではないのではないかと考えたこともあったが、自分にこれ程までに人間らしい感情があったとは!やはりツカサはルイにとって特別なのだ。運命と言っても過言では無いかもしれない。うっとりとした気持ちのまま、ルイはツカサに声をかける。


    「ツカサくん、花火が綺麗だね……。だけど君の方がもっとずっと……」
    「どわ〜〜〜〜〜っ!何やら連続で打ち上がってないか!?どういう状態なんだ、これは!?ああ……まずい、先生が来るぞ……!」


    君の方がもっとずっと綺麗だよ、そう言いかけたところでツカサの声がそれを遮った。花火にも負けないほど大きな声にルイは夢見心地から一瞬で現実に戻る。ツカサは顔を青ざめて、わなわなと震えている。


    (君の方が綺麗……だなんて言えるような状態でもないか)


    ルイは困った顔で笑いながら杖を一振りする。もどかしい気持ちはあるが、それもツカサらしいと言えるだろう。そう思えば、ツカサへの愛おしさは変わらずで、ルイは胸の中に未だ残る心地の良い感情にもうしばらく浸っていたい気分だった。


    突然消えた花火にツカサは驚いたのか、目をパチパチと瞬いている。ツカサの長いまつ毛が一緒に動いているのをルイは目で追った。


    「なにっ!?消えた!?どこに行ったんだ!?」
    「転移魔法だよ。その空間ごと世界のどこかに飛ばしたんだ。今頃、世界のどこかでツカサくんの花火が打ち上がっているだろうねえ」
    「そうだったのか……。世界のどこかの方には驚かせてしまって申し訳ないが、助かったぞ……」


    ツカサは安心したようでホッと一息ついた。先程までの轟音と、色鮮やかな室内花火が消えてしまえば後に残るのは、生徒会室の真ん中で抱き合うルイとツカサのみである。非日常の中では熱に浮かされ、かなり強気な態度がとれたルイだが、いきなり静かになってしまえばツカサの腰を抱いているこの状態が急にいたたまれなく感じて、ルイはツカサの腰からそっと手を離す。


    ルイは意外にも恋に関しては奥手であった。臆病になっていると言ってもいいだろう。ルイにとってこれは初恋である。今までまともな人付き合いをしてこなかったルイにとって、恋愛というのはどんな試験よりも無理難題であった。自分の胸の中にある感情を伝えることで、ツカサが離れていってしまうのではという思いもある。最近芽生えたばかりのこの感情をルイは捨てることも出来ず、けれど押し付けることも出来ずに持て余しているのであった。


    「はっ!しかし先生が来てしまうのではないか!?ルイ、何か良い言い訳はないか!?今度の実技試験の練習をしていましたとか、花火の雰囲気だけでも感じたくて動画を流していましたとか!いや、ダメか……どれも生徒会室でやるなと怒られそうだ……」


    ツカサの百面相をルイは剣技を披露している時のツカサの表情と重ね合わせ、それが同一人物だという事実にますますツカサへの興味が増していく。ツカサの剣技はまるで舞のようで、目にも止まらぬ早さで対象を斬っていくのだ。そしてそういう時のツカサの集中し、感覚を研ぎ澄ましている表情は普段のツカサからは想像出来ないほど、凛々しく、ルイはそんなツカサの表情も大好きだった。こうして日々、ツカサの魅力に気づくことが出来るので、ルイはツカサのおかげでこれまで生きてきた中で最も充実した日々を送っているなと感慨深い気持ちになった。


    「ツカサくん、初めから防音魔法をかけておいたから先生が来る心配はないよ」
    「なにっ!?それを早く言わんかっ!!要らぬ心配をしてしまったではないか!」
    「フフ、ツカサくんがあたふたしている様子を見るのが面白くてね」
    「お前、わざと放っておいたのか!?」


    しかしルイがいなければ花火は消せなかった訳だし……いや、そもそもルイが魔法を見せてと言わなければこんなことには……


    ツカサが何やらゴニョゴニョ言っているが、これで普段のツカサは『完全完璧な貴公子』なのである。自分しか知らないツカサの表情をもっと見ていたくて、ルイは自分の世界に入ったツカサを止めることなく、好きなように話させる。


    「フフ……」


    ツカサから「おい!聞いているのか!」とツッコミを受けるまであと何秒だろうか。





    ルイを甘やかしたのはオレだし、オレにも責任があるのかもしれない、と思い始めた辺りでツカサはふとルイの表情が目に入った。
    ルイは楽しそうにニコニコ笑ってツカサを見つめている。思い返せば、ルイはあの頃から大分丸くなり、柔らかな表情を見せるようになった。ツカサは出会ったばかりのルイに思いを馳せる。


    今から一年前。
    この生徒会室でツカサとルイは初めて会話を交わした。


    「テンマくん、悪いけど僕は君と馴れ合うつもりは無いから。あまり話しかけないでもらえるかな」


    「これからよろしく頼む!」というツカサに対してルイの返事は冷たいものだった。
    実はツカサはルイがツカサを認識するずっと前からルイのことを一方的に知っていた。入学試験でルイの魔法を見たのである。たった一瞬の出来事ではあったが、ツカサはその時のルイの魔法のあまりの美しさに目を奪われたのだ。きっとこれを一目惚れというのだろう。


    ルイが自分と同じく生徒会長候補だと知った時、ツカサはルイの隣に並び立つに相応しい男になりたいと思った。それ以来、血の滲むような努力を積み重ねてツカサは生徒会長になった。全てにおいて好成績を残さなければ生徒会長になれない為、魔法が使えないツカサにとって並大抵の努力では届かないのである。それでも頑張れたのは心の片隅にルイが居たからである。


    憧れていただけに、ルイの反応はツカサにとって少し、いやかなり応えたことは今でも鮮明に覚えている。きっとルイにとっては取るに足らない会話の一つに過ぎないであろうが。


    あの頃のルイと比べれば随分可愛げが………いやないな?むしろ妙な実験に巻き込まれたりと散々なことばかりだ。


    だが……ルイが楽しそうで良かった。
    初めてルイを見た時はなんと美しい顔だと惚れ惚れしたものだが、今の笑顔の方がずっと素敵だ。まあ、妙な実験にオレを巻き込むのはほどほどにして欲しいが……


    ツカサはふうと一つ息をつく。
    オレの魔法は相変わらず散々なものだが、ルイが楽しめたのならそれでいいか。


    「よし!執務に戻るか!」
    「おや、戻ってくるのが思いのほか早かったね。もう少し自分の世界の中かと思ったけれど」
    「気づいているなら声をかけてくれないか……」


    自分の机に戻り、手をつけていた執務を再開しようとしたところでツカサはふと先程の出来事を思い出す。


    そういえば花火の中でうやむやになったが、オレは先程ルイに抱きついてしまったような……?しかもその後ルイに腰を抱かれたような気が…………


    ダンッ!


    ツカサは机に突っ伏し、頭を抱えこんでしまう。


    「ツカサくん?急にどうしたんだい?」
    「いや、何でも……」
    「耳が赤いけど暑いのかい?」


    ルイが杖をひょいと一振すると、ツカサの目の前に手のひらサイズの小さな雪だるまと雪だるまの周りを走り回る白いキツネが出現する。白キツネが走り回れば、ツカサの頭上にはパラパラと雪が振る。


    勉学に体術に、と一心不乱に努力してきたツカサにとって恋愛は未知のものであった。今はまだ、あの日焦がれた憧れの人の傍にいられる幸せに浸っていたい。熱を持ち始めた顔は見ないふりをしながら、ツカサはルイが自分のために作ってくれた雪を享受するのであった。


    王立ワンダー学院。
    世界三大魔法学校の一つであり、生まれつき持つ魔力量が多い生徒が在籍する、叡智の継承と気高き精神で未来を切り開く魔法コースと、魔力量は少ないが、真理の探求と使命感で世界平和に貢献する学術コースから成る由緒正しき王立の魔法学校。かつて貴族を教育する機関として創設されたこの学校は、貴族制が廃止された今なお、由緒正しき家柄の者が数多く入学し、将来を担うであろう若者たちが切磋琢磨する場となっている。


    そんな王立ワンダー学院の象徴とも言える生徒会は、魔法と人の調和を校訓として掲げ、魔法コースの中でも一際優秀な生徒から一名、学術コースの中でも一際優秀な生徒から一名の計二名の生徒会長によって成っている。


    由緒正しき学院の規範として『完全完璧』を体現した二人が、生徒会室の中でまさか"恋"に振り回されているとは誰も思わないのであった。
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    Replies from the creator

    ふう。

    DONE🎈🌟ワンライより
    演目『不安』

    不安で色々考えすぎる🎈とそんな🎈を無自覚に包み込む🌟の話。
    ※未来軸&同棲
    ※付き合ってる
    吐き出したため息が白くなるほどの寒空の下、時刻は夜の23時を少し過ぎた頃。きらびやかなネオンとは対称的に、僕はどんよりと暗い顔をしながら夜道を歩いていた。こんな時間だから僕以外に歩いている人もいなくて、僕の暗い思考は誰に気づかれることもなく加速していく。いつもならすぐに僕の変化に気づいてくれるはずの仲間であり恋人は、今日ばかりは僕がこうして悩むきっかけだった。


    悪いのは僕だ。行為の最中、盛り上がりすぎてしまった僕は司くんが静止の声を上げていたにも関わらず、ついやりすぎてしまったのだ。僕の悪い癖。司くんへの好きが溢れすぎると止まれなくなってしまうのだ。今までも何回もこういうことはあった。そしてその度に優しい司くんに許してもらっていた。僕は優しい司くんに甘えてばかりじゃダメだったのに。さすがの司くんも今日は我慢ならなかったらしく、息も絶え絶えに僕を睨みながら「コンビニの1番高いアイスを買ってこないと許さないからな!」と怒られてしまった。ほっぺをぷくっと膨らませながら涙目で僕を睨む司くんがかわいくて、思わずキスをしようとしてしまったのも司くんの怒りに火を注いでしまったんだと思う。明確にキスを拒絶された。別になんてことはない恋人同士のよくある一場面だ。だけどそれが思いのほか僕の心につっかえてしまったらしく。後悔と罪悪感でいっぱいになりながらコートを羽織り、財布とスマホだけを持って外へ出た。司くんの顔は見れなかった。
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    ふう。

    DONEもともと類司ワンライ用に書いてたけど長くなってしまったので……!
    I fall in love with you again and again.「つ、司くん……」
    「るい……」

    司くんが僕をどこかとろんとした目つきで見つめている。司くんのシャツはいつの間にかはだけていて、僕の部屋のソファに隣合って座っていたはずの僕と司くんの距離は先ほどよりも近くなっていた。僕の手は僕と司くんの間を中途半端にさまよっている。一体どうしてこんなことになったんだっけ……?


    数時間前。
    今日のワンダーランズ×ショウタイムでの練習が終わり解散になった後、僕と司くんはお互いまだまだ話し足りなかったため、練習後に僕の家に行くことになった。司くんが僕の家に来てからは今日の練習の振り返りをしたり、僕が考えたショーの演出を司くんに聞いてもらったり、お互いの好きなショーの話をしたりといつもと変わらない過ごし方をしていたはずだ。司くんと話していると時間が過ぎるのはあっという間で、ふと時計を見ればそろそろ司くんが帰らなければいけないはずの時間になっていた。名残惜しいけれど司くんの帰りが遅くなってしまっては司くんのご家族の方も心配するだろう。先程まで話題の中心だった過去の名作のショーを頭の中で思い起こしているのか、どこか満ち足りた顔をしている司くんに僕はそっと声をかけた。
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